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スタートレック:プロディジーの暫定的な感想を始めました
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スタートレック:プロディジーS1第5話「テラー・ファーマ」あらすじや感想など【暫定】

10. プロディジー(PRO)プロディジー

(以下、ストーリーのネタばれを含みます)

第5話「テラー・ファーマ」”Terror Firma” のあらすじ

植物の攻撃でランナウェイを失ったダル達は、10キロ先に墜落したプロトスターまで徒歩で移動することにする。グウェンも一行に加わるが、船を奪おうとした彼女に対してダルの態度は冷たかった。

一方、プロトスターではホロ・ジェインウエイが船を守るために孤軍奮闘していた。どうにか植物のツタを除去することには成功したものの、今度は謎の電力不足にみまわれる。原因を特定した彼女ではあったが、それは彼女の知らない装置によるものだった……

ダル達は道を急ぐが、一向にプロトスターまでの距離は縮まらない。殺人惑星は地形をめまぐるしく変化させて彼らを道に迷わせていたのだ。

それに気づいたダル達に対し、今度は植物による直接攻撃が始まった。グウェンの機転のおかげで難を逃れたものの、次は強酸の酸性雨に見舞われる。彼らは雨をしのぐため、発見した古い墜落船の中で休息をとることにした。

その休息の中、ダルとグウェンは星を眺めながら落ち着いて話し合い、ようやく互いに打ち解けることができた。そして空の星を道しるべにして進むことを思いつく。

だがプロトスターまであとわずかというところで、ついにこの惑星まで追いついてきたドレッドノックが立ち塞がり……

情報を整理してみる

  • シャトルの墜落で脚を複雑骨折したグウェンは、念動性金属を変形させてギプス代わりにしました。その状態で10キロの山道を歩こうというのですから大変ですね。この「思念で動く金属」のことを原語では ”Heirloom” (直訳すると「家宝」)と呼んでおり、父から貰った唯一の物だとのことでした。おそらく同じ血族の物しか使えない一族の証のような物なのでしょう
  • ホロ・ジェインウエイの知らない「プロトスター重力抑制装置(仮称)」というものが多量の電力を消費していました。停止させるには艦長以上の権限が必要で、ホロ・ジェインウエイには止めることが出来ませんでした
  • ダル達が発見した墜落船はクリンゴン・バード・オブ・プレイですね。こんなところまで到達しているクリンゴン船があったとは!
  • ジェンコムがバード・オブ・プレイ内で入手した非常食はなんとガーグ! えらいもんを見つけましたな ※ガーグについての詳細はこちらをどうぞ
  • ダルが振り回していたクリンゴンの剣はメクラフ。バトラフと並んでシリーズではよく登場する武器です。LDシーズン2「永遠のトム・パリス」において、マリナーはウォーフのメクラフを壊したという話をしていました
    メクラフは本来短剣なので、ダルが使っていたのはやや大振りなサイズですね
  • グウェンがかばってくれたおかげで、ダル達はドレッドノックから逃れてプロトスターにたどり着けました
  • 惑星にやってきたディバイナーは、助けを求めるグウェンとプロトスターのどちらかを選ぶという選択に迫られた結果、娘よりも船を選んでしまいました……
  • グウェンを見捨てるような態度をとっていたダルでしたが、最後には彼がグウェンを助けました
  • ゼロは「プロトスター(原始星)」という名前が単に船の名前ではなく、その動力機関でもあることに気づきました
  • 設定によるとプロトスターのプロトドライブは最大ワープのワープ9.97で航行した状態から起動するとのことです。9.97のワープスピードからさらにあの爆発的な加速を見せるのですから、とんでもない性能のトランスワープドライブですね!(ちなみにエンタープライズDの最高速は9.6、USSヴォイジャーの最高速は9.975)

今回の感想

あああ!ディバイナー父さん痛恨のやらかし!! 一番やっちゃいけないことを!

娘の心は完全に離れてしまいましたなぁ……

そしてついに起動したプロトドライブ!! やったーカッコイイ!!!!!!

隠された3つめのナセルというとTNG最終回「永遠への旅」に登場したドレッドノート・エンタープライズDを思い出しますが、スピードはダントツにプロトワープの方が上です。

変形してパワーアップするというのも日本アニメっぽさが取り入れられてて大好物ですよ。これ変形トイとかプラモデルとかで商品化しやすいと思うのですが、海外サイト見てみてもまだ発売されていないようです、残念。

このプロトワープのお披露目エンゲイジをするのが、チームリーダーのダルではなくグウェンの方というのも演出的な意味は大きいですね。彼女が父親と袂を分かつという大きなターニングポイントだと強く印象づけています。

ダルの方も途中までは相変わらずな身勝手さを見せていましたが、文句を言いつつも「借りがあったからな」とグウェンを助ける辺りは、なかなかに男前です。

シリーズの最初の山場として、大変見応えのあるエピソードでした。

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