新スタートレック:S7第25話・第26話「永遠への旅」あらすじや感想など
シーズン7 第25話・第26話(通算177話・178話)「永遠への旅」”All Good Things…”のあらすじ
ピカードは時間を超えて過去や未来を旅する感覚に襲われる。気がつくと過去や未来に飛ばされているようなのだ。
未来のピカードは実家に隠居し農園でワイン造りをしていたが、持病のイルモディック症候群は進行を続けていた。
過去のピカードはエンタープライズに初めて乗艦する瞬間にいた。シャトルのコックピットで懐かしのターシャと再開する。
現在のピカードがビバリーに検査をしてもらうと、確かにイルモディック症候群に進展する可能性のある脳の損傷が発見される。
そんな折、ロミュラン中立地帯のデブロン星系で空間の亀裂が発見され、エンタープライズは調査に向かう。
ピカードの時間移動は続き、時間を超えるたびに記憶は鮮明になっていく。デブロン星系での空間亀裂は過去と現在で発生していた。
過去と現在のピカードはそれぞれの時代のエンタープライズでデブロン星系へと向かう。未来にも何かが隠されていると考えたピカードは、ビバリー・”ピカード”艦長の指揮するU.S.S.パスツール号でデブロンを目指す。
状況が掴みきれないピカードの前に、案の定”Q”が現れた。ピカードの時間移動はやはり”Q”の仕業だったのだ。
”Q”はピカードが原因で人類が滅びると告げるが、それを避ける鍵もやはりピカードにあるらしい。
3つの時間のピカードはそれぞれデブロン星系に到達するが、未来には時空の亀裂は存在せず、過去に行くほど亀裂は大きくなっていた。
未来のデータの発案により3つの時間それぞれで逆タキオンパルスによるスキャンをしたところ、亀裂が逆時間の渦であることが判明する。未来で発したパルスが起点となって過去へと広がっていたのだ。
このままでは太古の過去にまで影響が及び、人類の誕生そのものがなかったことになってしまう。
ピカードは3つの時間それぞれでワープシェルを張って亀裂を防ぐ作戦を実行する。亀裂は収まるが、各時代のエンタープライズは全て爆発してしまう。
しかしピカードは成功したのだ。人類の消滅は防がれた。
Q連続体が課した試練をピカードは見事に乗り越えたのだ。
ピカードはヒントをくれた”Q”に感謝するが、”Q”は宇宙探索の真の意味を問いかけつつ、再開を約束して姿を消す。
次の瞬間ピカードは事件の起きる前の時間に戻されていた。事件を覚えているのはピカードだけだった。
どの時代でも頼りになるクルー達が共にいてくれることを実感したピカードは、初めてポーカーの輪に加わり、カードを配るのだった。
補足情報や感想など
- 新スタートレックの最終回にふさわしい、SFマインドに溢れたエピソードです。
- 1995年のヒューゴー賞映像部門を受賞しています
- 別時間軸の未来における各キャラクターの変化が一つの見所です。あくまで可能性の未来であって、その通りになるとは限らないというのがミソ。当然、後の劇場版や「スタートレック:ピカード」で描かれる未来とはかなり異なります。
ただピカードがワイン農場に隠遁することは変わらないんですよねぇ…… - ピカードがイルモディック症候群という前頭葉の病気を抱えていることは「スタートレック:ピカード」への伏線にもなっていますので良く覚えておきましょう
- 過去のシーンに赤服オブライエンがいるのはナイスなサービスですね。昔の通りのターシャが出てくるのも良いです!
- ロミュランのトモロク司令官は恐ろしく久しぶりの登場ですな!
- ライカー大将が乗って現れる未来のエンタープライズ改(ドレッド・ノート型)がカッコいいんですよね~。遮蔽も出来るし巡航速度はワープ13ですよ。亜空間断裂問題はどうしたんだ(苦笑)
- ”Q”はピカードとの再会を約束して去って行きますが、後の劇場版などでは全く登場せず、「ピカード」のシーズン2にてやっと再会予定です。”Q”が最後に何を言いかけたのかが大変気になるところなのですが、果たしてそれに答えが示されるのかが注目すべきポイントでしょう。下手な答えなら出さなくていいですけどね(苦笑)
- カードを配るシーンで終わるのが凄く良い余韻を残します。「ワイルドカードは無しだ」というのもなにげにテーマを反映していて素敵です。ピカードの手持ちカードは常に最高なのです
- この最終回の後、米国では半年ほど間を開けて「スタートレック:ヴォイジャー」が開始します。その間に惑星連邦を巡る情勢も大きな転機を迎えるのですが、それはまた別のお話です
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