3Dデータをペパクラデザイナーで展開してフルスクラッチに利用します!
1/12マドックス01を作る(その5)
前回の続きです。
作成した3Dデータを「ペパクラデザイナー」というペーパークラフト作成ソフトで展開図に変換することにしました。
このソフトもメタセコイア同様に結構歴史のあるソフトで、ペーパークラフト愛好家の方々には有名だと思います。
何と言っても便利なのはメタセコイアの3Dデータを変換作業無しに直接読み込める点でして、大変シームレスに作業を進めることが出来ます。
ペパクラデザイナーの公式ページにあるギャラリーを見ると、ユーザーの方が投稿した様々なペーパークラフト作品が公開されており、こちらも大変楽しいです。
展開図データもダウンロードできますので、興味のある方はご覧になってみると面白いと思いますよ(ただしデータの利用にはソフト本体のインストールが必要です)
実際の作業
3Dプリンターという手法を選ばずにわざわざこんな方法を選んだのは、内部にメガミデバイスを乗せるために中空構造にしなければならなかったことが大きいです。積層で成形する3Dプリンターは薄いパーツや中空構造の生成は苦手ですし、強度の問題もあります。
ペーパークラフトをプラ板に置き換えた構造なら、この辺をクリアできると考えたわけですね(もちろん手間はかかりますけど)
まあ何はともあれやってみないことには勝手が分かりませんので、あまり細かいことは考えずに試してみました。
まずメタセコイアで作成した3Dデータを元にして……
頭部を展開図にしてみました。
この展開図をUSBメモリに保存してコンビニに持ち込み、コピー機で厚紙に印刷。それを切って最初の試作品を作ってみました。
こちらが記念すべき試作品バージョン1です(作ったのは2022年の11月)
実はこの時点ではペパクラデザイナーの使い方をまだ殆ど把握できておらず、サイズ調整とかカット位置の変更とかの調整をまるでやれておりません。
おかげでカットも組立も大変やりにくく、サイズも少し大きめになってしまいました。
ですが実際にやってみたことで、なんとな~くですがイメージが掴めてきました。なんとか作れそうだという漠然とした自信が沸いてきたのはこの辺からです(苦笑)
また、ソフトの使い方や展開図作成におけるコツも見えてきました。
作りやすい展開図にするためには3Dデータの時点での線や頂点の整理をしっかりやっておかなければいけませんし、組立を意識したパーツ分けも最初からやっておいた方が楽です。後々の工程の難易度が大きく変わります。
全体の大きさについてはペパクラデザイナーの方で組み上がり寸法の調整が細かく出来ると分かったので、この機能もフル活用。試作品をいくつか作ってベストの縮尺を決めていきました。一度決めてしまえば今後作るパーツの縮尺をそれで統一できます。
この試作と習熟だけで2022年分の作業は終わった感じですね。
そして2023年になってから、今度は展開図をプラ板に写し取る作業に進みました。これを出来るだけ簡単に行うために、さらにもう一つソフトとツールを導入することにしたのですが……
(つづく)
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