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自作塗装ブースの作り方(その5)吹き返し防止などの微調整とフィルター設置

プラモデルの話

吹き返しの防止策

前回までで換気扇の配線とダクトの接続が終わりました。しかし「ちゃんと使える」塗装ブースにするには若干の調整が必要です。

大事なのは吹き返しの防止です。

前回までの手順でブースを作成した場合、フィルターも何も付けない状態で換気扇を回すと換気扇は空気を吸っているはずなのに逆に換気扇から吹き出してくる空気の流れが発生していることに気づくはずです。

これは吹き返しという現象でどんな換気扇でも設置状況によって多少は発生してしまうのですが、特にうちの塗装ブースの場合ダクトを途中で極端に絞り込んでいるため、換気扇の性能に対して空気の排出経路が十分なサイズではありません。換気扇の羽根が空気を押し出そうとしているのに押し出しきれなかった分の空気が逆流してしまうのです。

これを解決するには、換気扇が吸い込む空気の量を絞り込んで、ダクトの排出能力に見合うように調整してやる必要があります。

ちょっと汚くて申し訳ありませんが、うちの塗装ブースの場合はこのようになっています。

換気扇の四角形にピッタリはめ込んでいるハニカムフィルターは、ダイソーの「猫の爪とぎ」を換気扇のサイズに合わせて加工した物です。このハニカムフィルターは気流の向きを整える役目を果たします。取り外しがやりやすいように上部にアルミテープで取っ手を作ってあります。安い物ですしはめ込んでるだけですので汚れが酷くなったら気楽に交換できます。

2枚目の写真はハニカムフィルターを取り外した状態です。

空気の吸い込み量を減らし逆流を防ぐために、プラベニアで仕切り版を付けてあります。このサイズをどのくらいの大きさにするかは換気扇の性能やダクトの抵抗によって変わりますので、実際に試しながら探っていくしかありません。現物合わせです。うちの配置の場合、換気扇からダクトへの接続口が換気扇の左下側にありますので、吹き返しの風が起きやすい上部側に仕切り版を取り付けています。

また設置のポイントとしては、ハニカムフィルターを取り付けたときにこの仕切り版とハニカムフィルターをピッタリくっつけず、少し隙間が空くようにすることです。そうしないとフィルターの上側は全く空気を吸わなくなってしまいます。私の場合はハニカムフィルターを奥に押し込みすぎないように、プラ棒を使ったスペーサーを付けてあります。

横から見るとこんな感じです。

ちなみに、こういった仕切り板や整流のための空間を大きく外付けしてやれば「ネロブース」のような物になるのですが、その分ブースが大型化してしまいます。設置スペースに余裕がある場合は良いかと思いますがうちは無理でしたので、そこは換気扇の性能に頼ってコンパクトにまとめています。

また、写真にも写っていますが仕切り板の奥には市販のシロッコファン用フィルターを付けてあります。

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これはマグネットで固定するだけで取り付けも簡単ですし、割としっかり塗料の粒をキャッチしてくれますのでオススメです。すぐに汚れて目詰まりしますので頻繁に交換しなければなりませんが掃除はだいぶ楽になります。交換用のフィルターもホームセンターですぐに入手できます。

このような微調整を経て、ようやく塗装ブースは機能を発揮する状態になりました。

やはり常設で置いておける状態にしたのは大正解でしたね。ちょっと塗装をしたいと思ったら手間のかかる準備など無しにすぐに実施できるというのはものすごく楽です。それに塗装後もしばらく換気扇を回しておけば部屋の換気にもなりますからね。

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2020年7月3日プラモデルの話

Posted by raccoon81920