スタートレック・エンタープライズ:S4第7話「狙われた地球大使館」あらすじや感想など
シーズン4 第7話(通算83話)「狙われた地球大使館」”The Forge”のあらすじ
今後の共同任務について協議するため、フォレスト提督はバルカン星を訪れていた。
だが地球大使館が爆破テロに遭い43名もの犠牲者が出る。その中にはフォレスト提督も含まれていた。
エンタープライズも急ぎバルカン星に駆けつける。現地ではテロの容疑者としてシラナイトというバルカン少数派集団の名前が浮上ていた。
リードとメイウェザーの調査で、事件現場からシラナイトの女性トゥパウのDNA痕跡が発見される。だが捜査主任のステル主任捜査官は地球人が捜査に加わるのを露骨に拒絶してくる。
ソヴァル大使からの後押しを受けて捜査に乗り出したアーチャーは、独自にシラナイトと接触することにした。
実はトゥポルの母親もシラナイトの一員だった。アーチャーとトゥポルは身を隠しているという彼女に会うため、バルカンの砂漠を徒歩で横断することにする。
その途中、2人は砂漠でアレヴというバルカン人と出合った。彼もシラナイトの一人だった。
一方ドクター・フロックスの調査で、トゥパウのDNAが巧妙に偽造された物だということが判明する。
事件の際大使館にいたアスクウィズ伍長が真犯人を見た唯一の目撃者だということも分かるが、彼は重体で昏睡状態にあった。
彼から情報を引き出すため、名誉に反する行為を承知の上でソヴァル大使が彼との精神融合を行う。
その結果犯人と判明したのはステル主任捜査官であり、最高司令部のヴラス長官も関与していることが分かってくる。
その頃砂漠のアーチャー達は砂嵐に巻き込まれていた。アレヴは嵐で命を落とすが、死の間際にカトラをアーチャーへと移し……
補足情報や感想など
- シーズン4からソヴァル大使の吹き替え声優がトゥボックを担当した青山穣さんに変わっているわけですが、前回登場時に比べて声の演技がかなりトゥボック寄りになってしまってますね。ここはもう少し演じ分けて欲しかった
- フォレスト提督は良い上司だったのに……とは言え、これを切っ掛けにソヴァル大使が味方になってくれたのは心強いです
- 砂漠で遭遇したセレット(今回の訳はセーラット)という動物はスポックも幼少時にペットとしていた動物です。その姿はTASシーズン1第2話「タイムトラベルの驚異」で描かれています。実写は今回が初ですね
- 「イディック」と呼ばれるバルカンの紋章はTOSシーズン3第5話「美と真実」でも見ることが出来ます
- バルカン人の目に視力保護機能があって強力な光に耐性があるというのは、TOSシーズン1第29話「デネバ星の怪奇生物」で登場している設定です
- 容疑者として名前が挙がったトゥパウさんは、TOSシーズン2第1話「バルカン星人の秘密」に登場しています。宇宙艦隊にも顔が利くかなりの大物になります
- カトラをアーチャーに託すというのは「カーンの逆襲」から「ミスター・スポックを探せ」にかけての展開をなぞった物ですね
- この時代は精神融合は不名誉な行為とされているわけですが、その辺の事情が描かれていきます。スラクとかカトラとか、過去作でも描かれてきたバルカン人についての基本設定も次々出てきますので、なかなかに重要なエピソードです。ホントこういう話をもっと早くにやって欲しかったですねぇ
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