新スタートレック:S7第10話「アンドロイドの母親」あらすじや感想など
シーズン7 第10話(通算162話)「アンドロイドの母親」”Inheritance”のあらすじ
アトリアス星の要請で災害対策に協力することになった。地殻変動のためあと13ヶ月で人が住めなくなってしまうのだ。
地質学者のジュリアナ・テイナー博士が派遣されてくるが、ジュリアナ博士はオミクロン・セータ星でデータの誕生に立ち会ったという。彼女はスン博士の元妻だったのだ。
ジュリアナ博士は嬉しそうに思い出話を語り始めるが、データにはその頃の記憶は一切残っておらず戸惑うしか無かった。
データは博士と仕事を進めるうちに、本当の母と息子のように打ち解けていく。
しかし博士には一つの負い目があった。オミクロン・セータ星が結晶生命体に襲われた際、彼女はデータがローアのようになることを恐れて、わざとデータを置き去りにしたというのだ。
地殻を安定させるためのプラズマ制御装置は順調に設置されていくが、作業中データはある疑念を抱く。その答えは博士が事故でケガをしたことで明らかになった。
テイナー博士もまたスン博士の作ったアンドロイドだったのだ。
テイナー博士の頭脳にはスン博士からのメッセージが仕込まれていた。それによると、スン博士は死にかけた妻の意識をアンドロイドの頭脳に転写して彼女を作ったという。元々はちゃんとした生身の人間だったのだ。
スン博士のメッセージでは、ジュリアナに自分がアンドロイドであることを教えないよう指示されていた。
データは真実を伝えるかどうか悩み抜き、真実は胸の内に秘めておくことに決めるのだった。
補足情報や感想など
- データの知られざる過去が次々と語られる楽しいお話という感じで始まりますが、案の定徐々に悲しいお話になっていきます
- 真実を伝えない選択をするデータの優しさが心に染みますね。最後の別れのやりとりに、親子関係や人間性、データの孤独といった要素が集約していく脚本が見事です
- 縦穴に飛び降りるとき、てっきりデータが博士を抱きかかえて飛ぶものと思っていましたが、そのまま飛び降りてしまってビックリ。そりゃ腕の一つくらいもげるよー
- データの前にアンドロイドを3体試作したとのことで、そのうち1体がB-4ですね(スタートレック:ネメシスに登場)
- データの娘ラルの名前が出てくるのは物凄く久しぶりです(ラルはシーズン3第16話「アンドロイドのめざめ」で登場)
- アンドロイドに人間の意識を転写するというのはTOSシーズン1第7話「コンピューター人間」や、シーズン2第8話「不思議の宇宙のアリス」の他、「スタートレック:ピカード」でも登場する技術です。割と昔からSFでは定番のネタですね
- スン博士とジュリアナ博士の間にはオルタンという息子が居るはずなのですが、かなり後になってから追加される設定なのでこの話では一切存在が語られません(えー)
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