宇宙大作戦:S2第15話「新種クアドトリティケール」あらすじや感想など
シーズン2 第15話(通算44話)「新種クアドトリティケール」”The Trouble with Tribbles”のあらすじ
エンタープライズは救難信号を受け、クリンゴン領域に近い宇宙基地K7にやってくる。だが基地には何の危険も迫ってはいなかった。
救難信号を送ったのはシャーマン惑星開発の指揮官、バリス次官だった。
彼は新種の小麦「クアドトリティケール」を安全に運ぶために、エンタープライズの力を借りたかったのだ。この小麦の輸送はクリンゴンとの領土問題に関わる重要任務だったのだ。
だが救難信号の乱用に憤慨したカークは最小限の協力しかせず、艦内を休暇としてしまう。
一方、商人シラノ・ジョーンズが宇宙基地にトリブルという動物を持ち込んでいた。ウフーラが気に入ってペットにするが、あっという間に子供を産んで増え始めてしまう。
パトリック提督の厳命で渋々バリス次官に協力しなければならなくなったカークだったが、基地にクリンゴン艦がやってきた事で状況が変わる。
クリンゴン艦のコロス艦長はカークの知っている人物だった。
クリンゴン達は基地で休暇を過ごしたいと言う。オルガニア平和条約があるためこれを拒否することは出来ない。
基地の酒場でクリンゴン人がカークを馬鹿にするのを聞いてチェコフは頭にくるが、チャーリーはそれを押しとどめる。しかしエンタープライズを馬鹿にされるのを聞いてチャーリーが手を出した。
大乱闘の結果、休暇は取り消しになり、チャーリー達は謹慎処分になった。
異常繁殖を始めたトリブルは食料加工装置を占領してしまう。基地の穀物貯蔵庫もトリブルだらけになり、大事なクアドトリティケールが全て食べられてしまう。
だがクアドトリティケールを食べたトリブルは死んでしまっていた。穀物に毒が入れられていたのだ。もしそのまま輸送していたら大惨事になるところだった。
トリブルは人間によく懐くはずだったが、バリス次官の副官ダービンには全く懐かなかったことから、ダービンが整形で人間になりすましたクリンゴン人のスパイだったと発覚する。穀物貯蔵庫のクアドトリティケールに毒を混入していたのもダービンだったのだ。カークはクリンゴンに即刻退去を命じる。
クアドトリティケールの輸送任務は別の輸送船が引き継ぐことで事なきを得る。
そしてチャーリーは、船内中にいたトリブルをクリンゴン戦艦にこっそり転送して片付けてしまっていた。
これにはカークも笑わざるをえなかった。
補足情報や感想など
- 日本での初回放送時は通算第43話にあたるエピソードです
- 超有名エピソードの一つです。このお話とDS9「伝説の時空へ」をセットで見るととても楽しめます
- クリンゴン艦のコロス艦長はDS9「血の誓い」にも登場します
- 貨幣経済をやってないはずの惑星連邦ですが、商人は普通にクレジットで商売してますね
- オルガニア平和条約とは第一シーズンの「クリンゴン帝国の侵略」の事件の後に、圧倒的な力を持つオルガニア人によって結ばされた条約です
- 商人のシラノ・ジョーンズはTAS「謎の新兵器パラライズ光線」で再びトリブルをエンタープライズに持ち込みます
- クリンゴンはトリブルが大嫌いで、この後大変な労力をかけて絶滅に追いやります。それなのに……(続きはDS9にて)
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