スタートレック・ヴォイジャー:S7第9・10話「裏切られたホログラム革命」あらすじや感想など
シーズン7 第9・10話(通算155・156話)「裏切られたホログラム革命」”Flesh and Blood”のあらすじ
ヴォイジャーはヒロージェンからの救難信号を受け、彼らのステーションにやって来る。
ステーションの中にはホロデッキが広がっており、数多くのヒロージェンの死体が転がっていた。
かろうじて生き残っていた技術者のドニクによると、獲物として作られたホログラム達が誤作動で反乱を起こし、安全プロトコルを解除してヒロージェン達を殺したのだという。
その後ホログラム達は船を奪って去ってしまったらしい。ヒロージェンの施した改造のせいで、プログラムは進化を続けているのだ。
ヴォイジャーは駆けつけてきたヒロージェン船と共同でホログラムを追うことにする。
だがホログラム達の罠にかかりヒロージェン船は大破、救助している隙に彼らはドクターを転送して持ち去ってしまう。
ホログラム達はマトリクスに損傷を受けている者が多く、その治療のためにドクターを必要としていたのだ。
ホログラム達は平和に暮らせる場所を望んでいた。
彼らのリーダー、アイデンは、惑星ハダラにホロジェネレーターを設置してホログラムの国を作るつもりでいた。だがジェネレーターは未完成だった。
それを知ったドクターはヴォイジャーとの仲介を計る。
だがジェインウエイは有無を言わさず彼らのプログラムを停止しようとしたため、ドクターは苦渋の選択でホログラム達に手を貸すことを選ぶ。
ホログラム達はベラナを誘拐して再び姿を消した。
ヒロージェン達は戦力を呼び寄せ狩りを再開、ドニクの協力でヴォイジャーもホログラム達を追う。
ベラナのおかげでジェネレーターは完成するが、アイデンは有機体への憎しみから暴走し、ヒロージェンの虐殺を始めてしまう。
アイデンの行動に疑問を持っていた技術者ホログラムのケジャールの協力でドクターはアイデンを打ち倒し、戦いは終結した。
ホログラム達は停止され、唯一残されたケジャールは、ドニクと共に新天地を求めて旅立った。
ドクターは自分の失敗を恥じ処罰を求めるが、ジェインウエイは今回の事態は自分の失敗でもあると語り、ドクターを一人の人格として尊重するのだった。
補足情報や感想など
- 今回は2時間スペシャル版です。例によって再放送や日本放映版では2話に分割されるパターンです
- ヒロージェンが再登場。以前ヒロージェンにはホロデッキのシステムを供与していますが(シーズン4第19話「史上最大の殺戮ゲーム・後編」)、今回はその後日談という形ですね。でもあの時からはもう随分進んだはずなんだけどなぁ。どんだけ広いんだヒロージェンの領域
- ホログラムとはいえアルファ宇宙域の種族がたくさん登場するのが楽しいです。ブリーンまで登場するのは珍しいですね。マキとカーデシアの関係が会話に影響してくるのも面白いです。でもジェム・ハダーがいるのはちょっとおかしいなぁ
- ホログラムの人権を問うという、TNG以来延々と続いてきたテーマです。彼らの人権ということを踏まえると、ヒロージェンの獲物にするという目的で技術供与してしまったのは浅はかだったという印象が沸いてきますね。あの時はそうするしかなかったんですが
- その点も踏まえて、ジェインウエイが己の反省を語るラストシーンが見所です。ともすれば強権的な部分ばかりが取り沙汰される艦長ですが、このシーンは大変理性的に描かれていますし、ドクターやクルー達に対する愛情と信頼が感じられる良いシーンだったと思います。ケイト・マルグルーさんの演技もいいですね
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