シーズン6 第1話(通算121話)「異空生命体を呼ぶ者達・後編」”Equinox, Part II”のあらすじ
エイリアンに襲われ、ヴォイジャーには多数の死傷者が出てしまった。
この事態にジェインウエイの怒りが爆発する。
だがイクワノックス追跡を優先するジェインウエイと、エイリアンとの和解を優先しようとするチャコティの間で意見が割れてしまう。
一方セブンとドクターはイクワノックスの捕虜となってしまった。セブンはとっさにイクワノックスのワープドライブを暗号化して足止めをする。
ジェインウエイはMクラス惑星に潜んで修理を進めていたイクワノックスを発見し、惑星に上陸していたクルー達を捕虜にすると攻撃を開始する。しかし隙を突かれ、まんまと逃げられてしまった。
ジェインウエイは捕虜にしたレッシング少尉を拷問同然の手法で尋問し、これに異を唱えたチャコティは副長から解任されてしまう。
レッシングから得た情報を元にアンカリ人という種族の助力を得たジェインウエイは、ようやくエイリアンとの意思疎通に成功する。
その結果ジェインウエイはエイリアンに対し、イクワノックスを捕らえて彼らに引き渡すと約束してしまう。
一方、これまでの一連の行動に後悔を感じていたランサム艦長はヴォイジャーへの投降を決めるが、副長のマックスはそれに逆らいランサム艦長を拘束してしまう。
ヴォイジャーとイクワノックスの交戦が始まった。
クルーの一人ギルモア少尉のおかげで拘束を解かれたランサム艦長は、クルーとセブン達をヴォイジャーへ転送する。だがマックス副長と数名はエイリアンに襲われて殺されてしまう。
ランサム艦長は爆発するイクワノックスと運命を共にし、エイリアン達はこれに満足して姿を消した。
生き残った5人のクルーは階級を剥奪され、ヴォイジャーの一員となった。
彼らがヴォイジャーで信頼を得るには、長い時間が必要になるだろう……
補足情報や感想など
- ランサムにコケにされてぶち切れたジェインウエイが超おっかねーです。やはりこの人を本気で怒らせてはいけません
- というかですね、今回のジェインウエイはどうにも無茶苦茶です。これはいけません……一応最後には冷静さを取り戻しますが
- ジェインウエイとランサムという2人の艦長が対比される構成ですが、最大のポイントはそれぞれの副長との関係にありますね
- 今回はチャコティの存在の大きさを実感させられるお話でした。ラストシーンで艦長との関係を修復するかのようにプレートを戻すシーンが良かったです。これがなかったらギスギスしたまま後味悪く終わってしまうところでしたよ
- 最後はランサム艦長がかわいそうでしたね。アルファ宇宙域で普通に科学任務を行ってる分には、おそらく優秀な艦長なんでしょうけどねぇ
ヴォイジャーの目次ページはこちら
ランサム艦長のキャラクターは好きでしたので、死ぬしかなかったとはいえ残念でした。
鈴置さんの声のおかげもあってか、艦隊の艦長であることを忘れてしまう前までは名実ともに優秀な艦長だったんだろうなとの印象が強いです。
ジェインウェイは対比もあってか、いつもより過激な面が強調されてしまってましたね。
本来であればこの話に限ってはジェインウェイの怒りは説得力がある描写のはずなのですが…中期以降の一部の脚本家の安易なキャラクター付けの責任も大きそうです。
生き残った5人のクルーについても当初は今後のシーズンで扱う予定があったとの事ですが、
ここでも脚本家間のイザコザで立ち消えになり、全く扱われなくなったそうです。
このエピソードはジェインウエイの悪い面を視聴者に強く印象づけてしまったという点で、少々罪深いものだったように思います。
回によってキャラの性格にブレが出るのは致し方ないのですが、シーズンをまたぐ前後編という印象に残りやすい回でやってしまったのもちょっと不味かったですね。
「破ってはいない曲げただけ」というあの台詞も、変に悪目立ちしてしまったように思います。