スタートレック・ヴォイジャー:S3第4話「ドクターのオーバーロード」あらすじや感想など
シーズン3 第4話(通算46話)「ドクターのオーバーロード」”The Swarm”のあらすじ
シャトルで調査に出たパリスとトレスは正体不明の異星人と遭遇し攻撃を受ける。
2人はなんとか帰還するが、ニーリックスによると相手は言葉も通じない正体不明の異星人で、この領域に近づいた船はまず戻ってこないのだという。
だが彼らの領域を迂回すると15ヶ月分もの遠回りになってしまう。ジェインウェイはこの領域を突破する方法を考えるのと同時に、相手の言語の分析を進めさせる。
一方、重傷を負ったパリスの治療を進めるドクターだったが、肝心の治療法が思い出せなくなってしまう。記憶回路がオーバーロードを起こしていたのだ。
リセットして再起動すれば問題は解決するが、その場合この2年間の経験は失われて初期状態に戻ってしまう。それはドクターの人格を失うに等しかった。
ケスとベラナはドクターの人格を維持したまま問題を解決する方法を検討する。
そこでホロデッキに木星ステーションを再現し、EMH開発者ジマーマン博士のホログラムによる診断を受けることにした。だがドクターの症状は悪化する一方だった。
異星人のセンサーをかわす手法を考案したヴォイジャーは領域の突破を試みる。しかし破壊され漂流していた貨物船を救助した際に、潜んでいた敵艦に発見されてしまう。
逃走を試みるもワープドライブの不調で敵の大群に取り付かれてしまう。だが敵の弱点を見いだしたジェインウェイは撃退に成功する。
一方ケスはジマーマン博士のホログラムからマトリクスを移植して再構成する事で、ドクターの人格を維持しようとする。
だが移植の後に再起動したドクターは初期状態に戻されてしまっていた。
ガッカリするケスとトレスだったが、無意識にオペラを口ずさみ始めるドクターの姿に希望を感じるのだった。
補足情報や感想など
- 宇宙艦隊の規則に対して、ジェインウェイ艦長が「この際構わないわ」と言って公然と即決で無視し始めました。ヤバい兆候です(苦笑)
- ドクターがオペラを始めましたが、歌声が結構見事で聞き入ってしまいます。ドクター役のロバート・ピカード氏は大変お上手ですね。今回は一人二役なのも楽しいです
- ドクターの物忘れの症状というのは、どう見ても認知症やアルツハイマー病の暗喩ですね。親友のケスすら分からなくなってしまうのが悲しいです
- ドクターを元に戻すのには失敗してしまいますが、ちゃんと希望を見せて終わるので後味は良いです
- むしろ異星人のエピソードの方が完全に余計でしたね。ジェインウェイが吹っ切れたという点では重要なのですが、それはそれで別エピソードにした方が良かったようにも思います
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