スタートレック:THE MOTION PICTURE あらすじや感想など
劇場版1作目「THE MOTION PICTURE」のあらすじ
2273年、カーク船長のファイブイヤーミッションからおよそ2年半後。
クリンゴン領域に突如出現した未知の”雲”は、3隻のクリンゴン艦を容易く撃破し、境界近くにある連邦の宇宙ステーション・イプシロン9も飲み込むと、地球に向けて進路を取り始める。
これに対し、現在迎撃可能な船は地球軌道上のドックで改装作業中のエンタープライズだけであった。
地上勤務に飽き飽きしていたカーク提督は、エンタープライズの現艦長デッカーを無理矢理副長に降格して艦長に復帰し、迎撃に発進する。
改装中で転送もワープもろくに使えないエンタープライズだったが、途中で合流してきたミスタースポックのおかげもあって機能を回復し、一路”雲”を目指す。
カーク達は”雲”の中心に何者かの存在を確認する。その存在はブリッジ士官のアイリーアを取り込んで人型のプローブを作り出すと、カーク達にコンタクトをとってきた。
それは自らを”ヴィジャー”と名乗り、地球にいるはずの”創造主”の元に戻ってきたというのだ。だが”創造主”とは交信ができずにいた。
地上にはびこる炭素ユニット、すなわち人類が邪魔をしていると考えた”ヴィジャー”は人類を抹殺しようとする。
「創造主の正体を教える」とハッタリをかましたカークは”ヴィジャー”との直接対面を要求する。そしてたどり着いた先にあったのは、20世紀末にNASAが打ち上げた探査機「ヴォイジャー6号」だった。
ヴォイジャー6号は宇宙の何処かで高度な機械文明と出会って大幅な改造を受け、命を持った存在に進化して帰ってきたのだ。そして進化してなお、ヴィジャーの目的は未知の探査だった。
宇宙のほとんどを探査し終えたと考えたヴィジャーは、創造主と一体となって次なる進化を行い、今度は別の次元の探査に向かうことを望んでいた。
デッカーはかねてから愛情を抱いていたアイリーアと共に生きることを望み、ヴィジャーと同化して高度な生命へと進化する。
進化したヴィジャーは何処かへと姿を消し、地球は危機から救われるのだった。
補足情報や感想など
- BS日テレで放送されたのを見たので感想を書いておくことにします。最後に見たのはたぶん20年くらい前だと思います……
- 記念すべき劇場版の第一作目、公開は1979年です。スターウォーズのエピソード4が1977年の作品ですから、そのちょっと後ですね。ちょうどSFがブームになっていた時期です
- この映画のテーマ曲が、のちのTNGのテーマ曲になったというのはあまりにも有名ですね。というか聴けばすぐ分かります
- クリンゴン人のデザインが馴染みのあるデザインになりました。ウォーフのメーキャップと同じタイプです。ホント今後もこれで統一して欲しいんだけどなぁ(ローワーデッキはこのタイプで通してくれてるいので安心です)
- まだCGなんて使えない頃の映画ですが、ビジュアルイメージは圧倒的で今でも十分通用します。そのぶん予算はかかってしまったようで、その辺のゴタゴタはかなり有名です。ちょっと検索すると当時の混乱の様子が色々と出てきます
- とはいえ、やはり予算が潤沢にかけられているなぁというのはセットを見るだけでも良く分かりますね。凄く豪華な感じがします
- でもなんかエンタープライズのブリッジはずっと照明が暗いんですよねぇ。JJエンタープライズみたいにまぶしすぎるのも困りものですが
- 故障中の転送機であっさり犠牲者が出たりとか、カーク提督が強引に艦長を解任したりとか、相変わらず宇宙艦隊はブラックな職場です
- 「宇宙大作戦」を見ているのが前提の映画なので、懐かしのキャラクターが勢揃いで楽しいです。チャペル看護婦もチャペル医師になって登場ですが、後の作品を見てからだと「ラクサナさん若いな~」という感想になってしまいますね(苦笑)
- 今回の放送分は30分近くカットされていたため、少々シーンの繋がりが悪い箇所がありましたね。特に残念なのはエンタープライズの登場シーンで外観をしつこ~く描くのがカットされたこと。ここはやって欲しかったなぁ。
※このシーンはパラマウントのオフィシャルYoutubeで見られます
- とはいえ、やはり古い映画なので全体的にストーリーの展開がゆっくりで、今の感覚で見ると少々じれったくなる感じはあります。これは仕方ないところですね
- ヴィジャーを改造したのはボーグだという説がありますが、私はこの説にはイマイチ懐疑的です
- 今回字幕での放送でしたので、スポックの「センスォァー」の発音をしっかり聞けたのが最大の爆笑ポイントでした(苦笑)ローワーデッキでネタにしていた発音の元ネタですね
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