スタートレック:プロディジーS1第6話「コバヤシマル」あらすじや感想など【暫定】
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
第6話「コバヤシマル」”kobayashi” のあらすじ
プロトワープによってディバイナーから逃げ延びたダル達は、その驚異的な性能に驚きながらも、とりあえず落ち着きを取り戻していた。
だが振り切ったとはいえディバイナーがこのまま諦めるはずはない。
ゼロ、ジェンコム、ロックタックの3人はやはり惑星連邦に保護を求めるべきだと主張するが、ダルは頑なにそれを拒み、議論は平行線のままだった。
そんな折、ホロデッキで「コバヤシマル・シナリオ」という艦隊の難関テストの存在を知ったダルは、このテストをクリアして自分の能力を証明すれば皆の態度も変わるだろうと考え、早速挑戦を開始する。
一方、父と決別したグウェンは悲しみに沈んでいた。しかしゼロの励ましを受けた彼女は、父がなぜプロトスターを必要としているのかを調べ始める。
手始めにホロ・ジェインウエイの失われた記憶を取り戻そうとするのだが……
情報を整理してみる
- プロトスターはわずかな時間で4000光年を飛び越えて、なんとガンマ宇宙域に来てしまいました。一度使うとしばらく使えなくなる制約があるようですが、もし1日に1回でも使用できれば、かつてのヴォイジャーの7年にわたる航路をほんの半月ちょっとで踏破してしまう程の性能です
- アンドリア人は惑星連邦設立種族の一つです。その故郷が氷の惑星なのはENTシーズン4第14話「氷窟の民」で描かれていますが、今回のセリフでは4号星と言ってましたのでENTで舞台になったのとは別の場所です
- セティ・アルファ5号星というのはTOSシーズン1第22話「宇宙の帝王」においてカーンを追放した惑星です。劇場版2作目「カーンの逆襲」でも登場します
- クナカリフィーの儀式はTOSシーズン2第1話「バルカン星人の秘密」が初出、その後VOYやDISでも描かれています。奥にいた猛獣はセレットかな?
- ジェインウェイがお気に入りだと言っていたジェーン・エアというのは実在の小説で、VOYシーズン1第13話「幽体離脱」で描かれたホロ小説の元ネタの一つだそうです
- コバヤシマル・テスト用に用意された船はなんとエンタープライズD!カーペット敷きのブリッジが最高です
- 今回はTOSからスポック、ウフーラ、チャーリー(スコット)、DS9からオドー、TNGからビバリー・クラッシャーがゲスト出演するという超豪華サービス回。セリフは過去作のアーカイブ音声をつなぎ合わせて作られているそうですが、ビバリー役のゲイツ・マクファーデンさんだけはアーカイブではなく実際に吹き替えをされているとのこと(このエピソードの放映は2022年1月ですので、2023年のピカードシーズン3よりも前です)
- “Fire… EVERYTHING!“というダルのセリフは劇場版(2009年版)のネロのセリフですね
- “復讐は冷たく冷やして食べるのが美味い"というクリンゴンのことわざは「カーンの逆襲」でもカーンが使っていました
- チャコティ副長改め、チャコティ艦長役でロバート・ベルトラン氏もついにシリーズ復帰です!!(でも日本語吹き替えを担当された石塚運昇氏は既に他界されていますので、吹き替え版製作の際は別の方の声になってしまうんですよね…)
- ホロ・ジェインウエイの記憶にはヴァウ・ナカト語でプロテクトがかかっていました。ヴァウ・ナカトはディバイナーとグウェンの種族名です。ここまでで分かっている彼らの情報を整理すると、母星は惑星ソルム、惑星連邦とはまだ接触していない文明で、ディバイナーとグウェンが種族最後の生き残りとのこと
ディバイナーは自分が志半ばで死んだ場合に備えて、後継者としてクローン技術でグウェンを作ったようです。しかしそれは種族の掟に反する行為のようです - ダルが遊んでいたメガネ型の変なゲームはTNGシーズン5第6話「エイリアン・ゲーム」で登場したもの。でも現在のCG技術の進歩から見るとショポすぎで、完全にレトロゲーですね(苦笑)
今回の感想
出たよコバヤシマルテスト!!!(大爆笑)
6話目にしてもうこのネタやるんかい!
スタトレ初心者の子供視聴者たちに対しては「ホロデッキ」と「コバヤシマル」という定番要素の説明回といったところですが、年季の入ったファンにとってはもの凄いファンサービス回ですねコレ! ちょっとやり過ぎだろと言いたくなる程のとんでもないサービスっぷりですよ。
今回はダルがコバヤシマルシナリオに挑むわけですが、まあ初見で負けるのは当然としても、100回に渡って挑み続けるという根性は凄まじいですね。もうこれだけで艦長の素質あると思いますわ!
まあ挑戦初回の「コース反転、帰ろう」って対応は笑いましたわ。でもこの場合の判断としてはそれほど的外れでもないんですよねぇ。
ちなみにカーク船長は3回目でズルをして勝ちましたし、しつこい性格のボイムラーですら17回挑戦して止めてますから、100回以上挑み続けるのがどれほど異常なのかが良く分かります。しかも最後には(台無しにしてしまったとは言え)正面から殆ど勝利するところまで行ってます!! つまり艦隊史上初の、ズル無しでコバヤシマルシナリオに勝利した人物ってことになるじゃないですか!すげえ!
豪華ゲストの音声がアーカイブなのでちょっと音質的にイマイチだったりはしますが、スポックに諭されてダルが船長として一歩成長するというのは良かったですし、コバヤシマル・シナリオが勝てないテストだと聞いて静かに納得するところもグッときます。今回はかなりダルを見直しましたよ。
そしてついにチャコティの姿が画面に登場しました!!やったー
しかしなにやら謎が謎を呼ぶ展開です。がぜん続きが楽しみになってきましたね!!
それにしても光子手榴弾を胃袋内で爆発させても平気なマーフとは、一体何者なのやら(苦笑)
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