スタートレック:ローワー・デッキ S3第3話「妄想と悪夢」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン3第3話(通算23話)「妄想と悪夢」”Mining The Mind’s Mines”のあらすじ
辺境のジェンガス4号星は無人のはずだったが、調査に入った科学者達がケイ酸塩生物のスクラブルによって石化されるという事件が起きた。
USSフッドの仲介で彼らとは平和協定を締結することが出来たが、USSセリトスとUSSカールズバットは科学者達の後始末をすることになった。
基地の撤去と、科学者を石に変えたサイキック鉱石の採集を行うのだ。
上級士官訓練のあるテンディだけは船に残り、残りのメンバーは地上へと向かう。
カールズバットのカーンズ少尉達と合流したマリナー達は共同で作業を始めるが、セリトスについては悪い噂が広まっているらしく、カーンズらの態度は冷たかった。
作業は順調だったが、ランサム副長を馬鹿にされたと思って頭にきたスティーブンスが、サイキック鉱石を割ってしまった。
すると鉱石のパワーが暴走し、マリナー達の悪夢が実体化して襲いかかってくる。
逃げ込んだ洞窟の中で、マリナー達はカーンズ達と打ち解けることになった。
実はセリトスについては悪い噂ではなく、活躍の数々が武勇伝として伝わっていたのだ。
悪夢の描写が妙に具体的な個人情報を含んでいることに気付いたマリナー達は、洞窟の奥に連邦の技術で作られた情報収拾装置を発見する。
実は科学者達とスクラブルは結託して艦隊の機密情報を収集し、闇市で売りさばこうとしていたのだ。彼らは平和協定の記念オブジェの中に収集端末を仕込んでいた。
科学者とスクラブルの企みはテンディの機転によって防がれ、彼らは逮捕された。
マリナー達はカールズバットのメンバーと意気投合し、大いに盛り上がるのだった。
情報を整理してみる
- 現在のU.S.S.フッドの艦長はムラカミ大佐、U.S.S.カールズバットの艦長はメイヤー大佐
- ドクター・ミグリーモが食べていたのはコルヴァリアン・イトミミズとのこと(ガーグかと思いました)
- セリトスの活躍はカリフォルニア級の連邦艦の間では有名で、支援船界のエンタープライズとまで呼ばれているとのこと
- 今回の宇宙歴は58256.2
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- ケイ素生物というと、TOSシーズン1第25話「地底怪獣ホルタ」を思い出しますね
- U.S.S.フッドはエクセルシオ級、TNGやDS9でちょくちょく登場しています。ライカーとラフォージがエンタープライズDに来る前に配属されていた船としても有名です
- パリシス・スクエアはTNGやVOYで度々言及された人気スポーツ
- ククルカンはTASシーズン2第5話「宇宙の神ククルカン」に登場
- リア・ブラームズ博士はエンタープライズDに代表されるギャラクシー級宇宙船のエンジン設計者。TNGシーズン3第6話「メンサー星人の罠」やシーズン4第16話「ギャラクシー・チャイルド」で登場しています(ただし前者はホログラムのみ)
2370年頃にはゼフラム・コクレーン研究所の所長に出世していたようです(VOYシーズン2第5話「現実への脱出」) - ブラームズ博士は、原語では例によって当時演じていたスーザン・ギブニーさんが声をあてていらっしゃいます。ですが当時日本語吹き替えを担当された弥永和子さんは残念ながら他界されております。弥永さんは他にも「ミスタースポックを探せ」の日本テレビ版でサーヴィック大尉の声を担当されました。個人的には「ボトムズ」のフィアナの声の人として覚えております。
今回の感想
日本語サブタイトルが何というか……もう少しこう…… → ※日本語サブタイトルが「マインドの鉱山を採掘する」から「妄想と悪夢」に変更になってました。
辺境基地の科学者を嘆くランサムの台詞は笑った。辺境の科学者が変死するところから始まるパターンは多いですからねぇ(苦笑)
悪夢で出現した怪物はボーグ化した大蛇と、クリンゴンのピエロと、何か良く分からない顔のお化けと、アンドリア人の狼男いった感じかしら。なんだか妙ちくりんなモンスターばかりですね。
声優さんの件は致し方ないとは言え、前回今回と同じ状況が続いてしまったのが悲しいです。
それにしてもカリフォルニア級の間だけではセリトスは英雄扱いなのも笑えました。でもエンタープライズは褒め過ぎだなぁ(苦笑)
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