【スタートレック:ローワー・デッキ】S1第10話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり
第10話「セリトス絶体絶命!」”No Small Parts”
いよいよ最終回です。
最終回らしく、なかなか痛快なサプライズが用意されていましたよ!
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン1 第10話のあらすじ
23世紀にカークが解放したベータ・スリーでは、再びコンピューターのランドルーが崇拝されていた。
フリーマン艦長は住民達を説得するが、過去に接触した惑星の平和を維持することの難しさを感じていた。
マリナーはベータ・スリーに無断で上陸し子供達に文具や絵の具などを配っていた。ボイムラーもそこにやって来て協力するが、通信機を入れっぱなしにしていたため会話は艦内に筒抜け。
それに気付かず、ボイムラーはマリナーが艦長の娘であることを話してしまう。
その頃、カラ星系で慣熟航行をしていたU.S.S.ソルバングは正体不明の戦艦と遭遇、全く勝負にならず大破してしまう……
新人のオリエンテーション係になったテンディは大はしゃぎ。特に研修生の中に小型ロボットのエクソコンプがいて大興奮。
エクソコンプ”ピーナツ・ハンパー”は予想以上に優秀で、医療部で大活躍する。
艦内中に艦長の娘だと知られてしまったマリナーは、他のクルー達の態度の豹変ぶりにウンザリ。
マリナーはいっそ転属して誰も知り合いのいないところでやり直そうと考え、サクラメント号への転属へ応募するために品行方正な艦隊士官を務め始める。
ソルバングの救難信号を受信したセリトスは、どうせ大した問題じゃないだろうと甘い見込みでカラ星系へ向かう。
カラ星系に到着すると、そこにはソルバングの残骸が漂っていた!
直ちに非常警報を発するセリトス!
だが敵船に捕まり、ワープエンジンを片方失ってしまう。
敵のパクレド人達は、破壊した船を部品として使い強力な戦艦を作り上げていた。ソルバングの残骸もセリトスの船体も部品にするつもりなのだ。
普通の対応では勝てないと判断した艦長はマリナーに対応させる。マリナーは敵船にコンピューターウイルスを送り込むことを考える。
安全機能が働いていると攻撃的なウイルスを作成できないため、ラザフォードは安全機能を外したバッジィにウイルスを構成させる。
捕らえられエンジンパワーを失ったセリトスにパクレド人達が転送してくる。皆はマリナーが艦内中に隠していた禁制品の武器を使って対抗する。
ウイルスをパクレド艦内に運ばなければならないためピーナツ・ハンパーにその任務を託そうとするが、ピーナツ・ハンパーは危険だから嫌だと逃げてしまう。
ラザフォードは自分のインプラントにウイルスをアップロードし、シャックスと2人で敵船に乗り込む。だがバッジィはラザフォードに恨みを持ち続けており、彼ごとパクレド艦のシステムを破壊しようとする。
シャックスはラザフォードのインプラントを引きちぎり、気を失ったラザフォードだけを脱出させる。直後、パクレド艦は大爆発を起こす。
しかし新たに3隻のパクレド艦が出現!
セリトスもこれまでかと思われたが、そこに駆けつけたのはライカー艦長指揮下のU.S.S.タイタン!!
タイタンの攻撃でパクレド艦は撤退し、戦いは終わる。
シャックス大尉の葬儀の後、艦長はマリナーと和解し、今後は協力しようと協定を結ぶ。
ボイムラーもマリナーとの関係を見直し、これからは自然体で生きようと考える。
が、ライカーにスカウトされたボイムラーは中尉に昇進し、たった一人タイタンへ転属していくのだった……
情報を整理してみる
- 作品世界内でもカーク船長の時代をTOSと呼んでいる模様(苦笑)
”those old scientists”の略と言っていました。
吹き替えでは「とっても、大昔の、サイエンティスト」
(本来は”The Original Series”の略です) - U.S.S.ソルバング NCC-12101
クルーは第7話で大破したU.S.S.ルビドゥからの転属組ですが、進宙したばかりというのに全滅してしまいましたね…… - パクレド船は30以上の種族の船の部品で構成されているとのこと
- エクソコンプの個体名称は”ピーナツ・ハンパー”で階級は少尉
- U.S.S.タイタン NCC-80102
ライカーが映画「ネメシス」のラストで転属して艦長になった船です - マリナーが扱っている禁制品はライカーが仕入れ元らしい……
- ライカーの発信合図はジャズ調で「5、6、7、8!」
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- カーク船長がコンピューター”ランドルー”と対決するのはTOS「ベータ・スリーの独裁者」
- タブレットに表示されていたカークとスポックは”まんが宇宙大作戦”の絵柄ですね
- 小型ロボット”エクソコンプ”はTNG「機械じかけの小さな生命」に登場。今回は科学部門の青色制服っぽく塗られていました。立派に艦隊のクルーになっていますが、自己保身の機能は相変わらずのようです
- ウルフ359の戦いとは、1隻のボーグキューブ相手に艦隊が大打撃を受けた事件です。TNG「浮遊機械都市ボーグ(前・後編)」での出来事ですが、具体的な戦闘の様子はDS9の第一話でやっと描かれます。
- ドミニオン戦争はDS9で描かれる大規模な戦いです(シーズン5~最終回にかけて続きます)
- パクレド人はTNG「愚かなる欲望」に登場。あまり頭の良い異星人ではありませんが、悪知恵は働きます
- ライカーの吹き替えは大塚明夫さん、ディアナの吹き替えは高島雅羅さんがそれぞれ務めておられます
- パクレド艦の構成パーツは、ロミュラン、クリンゴン、フェレンギ、ベイジョーまでは確認できましたが、他が良く分かりません。
- ソヴェリン級の代表と言えばやはりエンタープライズEですね
- マリナーが隠していた武器の中に”Official Star Trek Helmet”がありました。1976年に発売されたレアものです(苦笑)
- マリナーはペットとしてトリブルも持ち込んでいたらしい。トリブルはヤバイだろ……
- マリナーが言っていた「アルマスに食わせる」のアルマスとはターシャを殺した生きたタールのことです(生きたタールネタはよく出てきますね)
- ライカーがホロデッキで最初のエンタープライズを見るというのは、ENT最終回ネタです
今回の感想
ブリッジを土禁にしているデイトン艦長に笑った。
でも土足もへったくれもなくなってしまいましたね。意外と簡単に大量の犠牲者が出て驚きました……
この作品のAIは性格悪いですねぇ。バッジィはあの通りだし、ピーナツ・ハンパーも早々に逃亡。やはりAIは滅ぼすべき悪…(ロミュランかよ)
ライカー指揮のタイタンはカッコよすぎました!
もうこれを見られただけでお腹いっぱいです。TNGのテーマ曲に乗って無双するタイタン最高! ディアナがちょっと怖いところも素晴らしい(苦笑)
ベタゾイドの彼女を紹介して貰おうとするランサムはいい度胸してますね……
記憶を失ってしまったラザフォードに対して、また新しく親友になれるね! って言うテンディの前向きさが眩しかった……いい娘だなぁ
シーズン2は決定しているそうなので、どうせまたしょーもない理由でボイムラーは降格されて戻ってくると思います(苦笑)
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