ダイソーの「型取りシート」でパーツ複製を試してみたぞ【レビュー】
ダイソーも複製用材料に進出してきた
一部で話題になっているダイソーの「型取りシート」を買ってきてみました。価格はもちろん100円です。
セリアさんの方では複製用のシリコン粘土を売っていますが、ダイソーさんの方ではこの手の型取り材は初めてですね(まあ「おゆまる」とか紙粘土を使って複製する手はありますけどね)
他にも同時発売で、お湯に溶かしてジェル状の型取り材を作る薬品が発売されているそうなのですが、私がいつも利用するダイソーには入荷していませんでした(売り切れかも?)もし見かけたらまた別途レビューしたいと思います。
とりあえず今回はこのシートを試してみることにします。
要するにヒートプレスですね、これ
この商品はドライヤーでシートを熱して、型取りしたい物に押しつけて型を取る商品だそうです。要するにヒートプレスですね。
ヒートプレスについては、大昔に自分でバキュームフォーマーを自作してやってみたことがありますので、この商品がどんな物なのかはすぐ理解出来ました。
でもおかげですぐに予想できてしまうのですが、このやり方だとあまり細かいディテールを型取りするのは無理がありますね。
あまり複雑な物は出来ませんし、片面取りしか出来ませんので形状も限られます。その辺は理解した上で使わなければいけません。
取り合えず今回はこのパーツで試してみることにしました。
1/35スコープドッグのマガジンパーツです。形状が単純ですのでこれなら多分いけるでしょう。中央にあるXのディテールを何処まで拾えるかが興味のあるポイントです。
シートをかぶせてドライヤーで熱していきます。60度を超えた辺りでシートが柔らかくなりますので、ヘラなどで押さえて密着させていきます。
指でやってもいいのですが、かなり熱いので難しいでしょうね。ここは素直に道具に頼ります。
上手く空気を抜いて密着させるのがかなり難しいです。最初の挑戦では密着させている最中に破れてしまいました。うわー、結構もろいぞこれ!!
もう一度挑戦です。今度は慎重に密着させていって……
なんとか空気を抜ききりました。ただやはりXの筋彫りは上手く型取りできませんでした。
この型にUVレジンを流し込んでUVライトで硬化させたのがこちらです。
やはりXのディテールは完全につぶれちゃってますね。エッジは思っていたよりもシャープにカドが出ました。もっと丸まっちゃうかと思っていたので、これは意外。
形状が分かりやすいようにグレーで着色してみました。まあ悪くは無いのですが、やはり複雑な形状は無理そうですし、精度もこんなもんです。
模型パーツの複製という用途の場合、やはりもっと別の型取り方法を選んだ方が良さそうです。
あと熱して型を取るなら、やはりバキュームフォーマーがあった方がいいですね(というわけで自作しました→こちらの記事)