起動が遅くなったHDD/BDレコーダー、原因はこれだった!
Blu-rayレコーダーの起動が遅い
長年愛用しているブルーレイ・ハードディスクレコーダーの起動が最近めっきり遅くなりました。電源を入れてもなかなか操作できるようにならず、それで肝心のシーンを録り逃すということたびたびです。
まあ本当に古い製品で、リモコンに「地上波アナログ」のボタンが残っているくらいなのですが、うちはテレビも4Kじゃありませんし、料理番組を録画してレシピを確認したり深夜アニメを録画したりするにはこれで十分です。
ただ古いというのは悪いことばかりでもなく、D端子の出力解像度が改悪される前の製品のため、D端子にはしっかりハイビジョン画質映像が出力されます。そのため古いキャプチャーボードなどと組み合わせる際にも大変都合が良かったりします。
(※D端子は製品の出力規制で2011年以降の製品ではハイビジョン画質での出力が出来なくなりました)
起動が遅い原因は何か?
起動が遅くなる原因の一つとして、HDDの残り容量不足が挙げられたりします。
ですが最近は深夜アニメなどは配信で見てしまうことが多くて、まとまった量の録画などはしていないためHDDの空き容量はタップリあります。
ですが何せ古い機械です。内蔵のHDDも実際かなり古く、いつ寿命で壊れても不思議ではない状態です。
となればHDDの不良セクタはかなり増大しているはずです。代替処理のため速度低下が起こり、起動で時間がかかっていると考えた方が筋が通ります。要するにHDDが壊れかかっている可能性が高い、ということです。
こうなったらHDDを交換するしかありません。
HDDを交換するための準備
うちのレコーダーの機種はパナソニックDIGAのDMR-BW690です。
内蔵HDDは500Gなのですが、ネットで検索してみるとHDD交換はそれほど難しい作業ではないようです。
ただ注意しなければいけない点もあって、調べてみたところ以下のことが分かりました。
- DIGAの内蔵HDDにはシステム情報を記録した領域があり、これが記録されていないと繋いでも認識されない
- システム情報は機種とHDD容量によって変わるため、他機種のHDDを持ってきても使えない
- AVコマンド対応のHDDでなければ認識されない
そこで、この二つを購入しました。
東芝のHDDはAVコマンド対応HDDとして実績があるそうです。また同容量のHDDを用意しましたので、これなら新しいHDDにシステム情報をそのままコピーさえしてやれば、HDD容量についてのパラメータ書き換えを行う必要がありません。
システム情報のファイルはHDDをPCに繋いでもコピーペーストでは移動できませんので、PCを使わずにHDDの内容をまるごとコピーできるケーブルを使うことにしました。これなら手間がかかりません。
実際に交換してみる
最近は機種ごとにフタの開け方を解説してくれているホームページなどもありますので一応そういった所を見てから作業を始めたのですが、思った以上に簡単でした。
大昔にアップルのiBookのHDD交換をやったことがありますが、アレに比べたら簡単すぎてアクビが出てしまいます(iBookが難しすぎるのですが……)
取り外したHDDはそのまま新しい物にデータをまるごとコピーします。
コピーが終わったら本体に接続し直して、電源を入れてみたところ……
あっさり認識しました。再フォーマットが必要かと思っていたのですが、それすら必要なく、前のHDD内に残っていた録画データまでそのまま移行できていました。
そして起動スピードですが、むっちゃ早くなりました!!!
最近は操作できるようになるまで1分以上待たされていたのですが、交換後は20秒ほどになりましたよ!
これでまだ当分はこのレコーダーを使えそうです。たぶん次はHDDがダメになる前に基盤のコンデンサが寿命でダメになって使えなくなるんじゃないかと思います。
そうなったら今度こそ買い換えることにしましょう……(もしかしたらその時はテレビ自体を止めてネットだけにしちゃうかもしれませんけどね)