スタートレック:ディスカバリーS4第4話「すべては可能」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第4話(通算46話)「すべては可能」”All Is Possible”のあらすじ
ディスカバリーはニバー(旧バルカン)の軌道上に留まり、ニバー科学協会と共同でDMAの解析を進めていた。
並行してニバーの惑星連邦再加盟交渉も行われており、バーナムとサルーもこれに参加する。
一方、自分の将来について悩んでいたティリーはドクター・カルバーの勧めでアカデミーの候補生訓練プログラムで指導員を務めることになった。アディラも生徒としてそれに参加する。
内容はチームの育成訓練だったが、大火により分断された宇宙で生きてきた若者達にとって、他種族との協調は簡単なことではなかった。
しかし彼らの乗ったシャトルはガンマ線バーストよってシータ・ヘリオスの月コキュートスに墜落してしまう。
候補生達が絶望的状況に混乱し互いに対立する中、ティリーは救難信号を送るため高い尾根を目指すことにする。
現住生物のパイロソームに襲われ追い詰められる彼らだったが、危機一髪U.S.S.アームストロングとの交信に成功し彼らは救助された。
ティリーは困難な状況を乗り切った彼ら候補生達の姿をとても誇らしく思う。
そして彼女は一つの決断をする……
情報を整理してみる
- 今回の宇宙歴が865661.2 だと語られました
- 重力異常のことをDMA (The Dark Matter Anomaly)と呼ぶようになりました(スタメッツが前回命名しました)
- コキュートスの環境はLクラスで、呼吸は可能ですがヒューマノイドの生存には適しません(DS9「あの頂を目指せ」でオドーとクワークが墜落したのもこのLクラスです)
- パイロットのカラム大尉は命を落としてしまいました
- ティリーとアディラの他に生き残ったのは以下の3人
・ヴァル・サーシャ タイタンコロニー生まれの地球人
・ターズ・ゴレフ エメラルドチェーンに恨みを持つテラライト人
・ハラル アカデミー主席のオリオン人 - シャトルを襲ってきた生命体はタスカディアン・パイロソームという生命体とのこと
- ハラルの父親はバショラット・ハラルという政治活動家で、エメラルドチェーンの行為に異を唱えて捕らえられた政治犯だったとのこと
- ブックは心を落ち着けるためにクイジャンの癒やしの儀式「クウェ・ソルン・クウェイ(Kwei’tholum’Kwei)」を試みます
- ニバーのトゥリナ大統領が連邦加入に「離脱条項」を付けようとしたため会議は紛糾しましたが、両者間をとりもつ独立した調停委員会の設置と、バーナム自身がその委員となることを提案し、会議は合意に到りました
- U.S.S.アームストロングの船長はイマハラ大佐。日系っぽい名前です
- 前回罪を犯したシスター・ジヴィニは、ペラ星系のプジャール修道院へと送られることになりました
- ティリーはアカデミー教師のオファーを受け、船を離れることになりました
今回の感想
珍しく船長日誌を読み上げるという定番パターンで始まりましたよ! 無茶苦茶ひさしぶりじゃないですか!
しかもシャトルの墜落という、もうこれでもかと言うほど定番中の定番パターン! オマケにシャトルが未知の生命に襲われ、さらに「通信のためあの山の上へ行きましょう」と続くという、あまりにもコテコテな展開に変な笑いが出てきました(苦笑)
なるほど今風に「ゴリラの惑星」(TOSシーズン1第16話)をやるとこうなるわけですねぇ。
訓練生の方が制服赤いのに生き残り、カラム大尉の方は制服青いのに死んでしまうと言うのはベテラントレッキー向けのミスリードですね(苦笑)
デヴィッド・クローネンバーグ氏演じるコヴィッチの再登場も嬉しいですね。もう出てこないかと思っていたので嬉しい驚きです。
逆にここに来て今度はティリーが離脱するというのは意外でした。何か役者さんの方にでも事情があったのでしょうか? (VOYにおけるケスの離脱を思い出しました)
今回は前シーズンから引き継いだ「社会の分断と協調」といったテーマが中心に置かれています。人種間差別問題もしっかり入れていて、いかにも現代のアメリカらしい内容でしたね。
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