スタートレック:ディスカバリーS2第9話「ダイダロス計画」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン2 第9話「ダイダロス計画」Project Daedalus
いよいよ話の核心になる敵の正体が明らかになります。
とはいえ、大方の予想通りの相手ではあるのですが……
(以下ネタバレあり)
第24話(通算)のあらすじ
逃亡中のディスカバリーにコーンウェル提督がやってくる。提督はスポックを尋問するが無実を100%確信するには至らなかった。
しかしセクション31のパタル提督に不穏な動きがあるのも事実だった。艦隊司令部の意向を無視しているパタル提督を逮捕するため、ディスカバリーはセクション31の司令部へ向かうが、基地を守る機雷原に行く手を阻まれる。
機雷原で航行能力を失ったディスカバリーにパタル提督から通信が入る。パタル提督はコーンウェル提督を含めた全員を反逆者として逮捕すると通告してくる。
バーナム、エアリアム少佐、ナーン保安主任の3人で基地に潜入するが、基地内は生命維持装置が停止しており、バーナムはパタル提督の死体を発見する。基地の人員は全て殺害されていた。
本当の敵は人工知能コンピューター”コントロール”だった。基地内に簡単に侵入できたのは”コントロール”がエアリアム少佐と接触し必要なデータを入手するためだったのだ。
操られたエアリアム少佐はバーナム達に襲いかかる。
ティリーはエアリアムに友達として訴えかける。わずかに正気を取り戻したエアリアムはエアロックを開けて自分を殺すようにバーナムに頼む。
どうしてもエアロックを操作できなかったバーナムの代わりに、エアロックを開けて彼女を殺したのはナーン保安主任だった……
情報を整理してみる
- セクション31のパタル提督はバルカン人で病的なほどの論理至上主義者(バーナムやスポックの存在を快く思っていない)
- バーナムは3Dチェスでスポックの論理的思考力をリハビリしようとするが、互いに感情的になり仲違いする結果にしかならなかった
- セクション31の司令部は機雷で守られているが宇宙艦隊は機雷を禁じている(コーンウェル提督によるとこの機雷を作ったのは連邦ではないとのこと)
- エアリアム少佐は過去にシャトルの事故で重傷を負いサイボーグになった。頭脳のデータ保存容量に限界があるため定期的に記憶を外部保存する必要がある
- 紫外線を見ることが出来るサルーは、パタル提督からの通信やスポックが逃走時に殺人をしたという証拠映像が全てホログラムによる捏造だと立証する
- ”コントロール”は球体の10万年分のデータから人工知能についてのあらゆる情報を得ようとしていた。それにより進化し絶対的な戦力を持てば、銀河の知的生命を全滅させるだけの能力を持つことになる
- エアリアムを経由して人工知能データの25%が”コントロール”に渡る
- エアリアム少佐は別れ際に「ダイダロス計画」を見つけろと告げる。またバーナムが「全ての原因」だと言うのだが……
今回の感想
これまで何度か名前の出ていた”コントロール”が本当の敵だと判明します。まあ予想通りな展開ですよねぇ。
人工知能VS有機生命体という構図はSFのネタとしてあまりにも今更というか、またこのパターンか!と言いたくなるほど定番中の定番ネタ。”赤い天使”はこの”コントロール”が勝利する未来を変えようとしているようです。
論理至上主義者みたいな過激派が艦隊の提督に収まっていて、しかもセクション31みたいな非論理的組織のトップにいたという点には驚きです。いや逆か、汚れ仕事をする諜報機関の方が論理的と言えば論理的なのかもしれませんね……
エアリアム少佐については、初期の頃からずっとブリッジクルーにいたメンバーなので退場はちょっと残念です。ただこれまでメインで描かれたエピソードも無かったので思い入れも特にないんですよねぇ……もう少し活躍させておいてあげれば良かったのに、ちょっと勿体ない感じがします。同じようにナーン保安主任もあまり印象が強くないんですが、今回は汚れ役を務めさせられたような感じがします。
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