スタートレック:ディスカバリーS2第6話「雷鳴」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン2 第6話「雷鳴」The Sound of Thunder
これまで情報が少しずつ語られていたサルーの故郷が今回の舞台です。
サルーの種族であるケルピアン人には、色々と込み入った事情があるようなのですが……
(以下ネタバレあり)
第21話(通算)のあらすじ
新たな信号が現れる。そこは連邦の領域の外側……サルーの故郷、惑星カミナーだった。
この星の支配者はバウル人。サルーはこの星から難民として保護されたという過去があった。
バーナムとサルーの2人はサルーの故郷の村を訪れる。再会した妹のシランナは村の司祭になっていた。
バウルがサルーの引き渡しを要求してくる。
しかしサルピアン人が嘘の情報によって抑圧されていることを知ってしまったサルーは激高し、それを拒絶する。ディスカバリーはバウル艦隊と睨み合いになる。
サルーは船を守るためにバウルに投降する。バウル船にはシランナも捕らわれていた。そこでサルーはケルピアンとバウルの真実を知る。
サルーはディスカバリーへ連絡し、球体の周波を利用し全てのケルピアンにヴァハライを迎えさせようとする。それに対しバウルはケルピアンを絶滅させようと攻撃準備を開始する。
虐殺が始まろうという瞬間、サルーの前に”赤い天使”が現れる。赤い天使はバウルの武器を無効化し虐殺を阻止して姿を消す。
ケルピアンとバウルの関係は変わり、互いに新たな調和を模索することになった。
サルーとシランナ兄妹の姿に感銘したバーナムは、自分も弟スポックを助けるために、故郷のバルカンへ向かう決心をする……
情報を整理してみる
- 球体から得た10万年分のデータは銀河の歴史そのものだった。その中にはケルピアンとバウルの真実も含まれていた
- 復活したドクター・カルバーは自分が自分だという気がしなかった。精神は元のままだが体は新品になっていた
- ヴァハライを乗り越えたサルーは恐怖が抑制されるようになったが、同時に感情的になり、行動の慎重さも損ねる傾向があった
- 惑星カミナーには捕食種族のバウルと、被捕食種族のケルピアンがいる。バウルはワープ技術を持っているが連邦には敵対的
- 元々はケルピアンが捕食種族でバウルが非捕食者側だった。およそ2000年前、ケルピアンがヴァハライで進化するのを防ぐことで、バウルが主導権をとった。ヴァハライを経てケルピアンは強力な存在に進化し、バウルにとっては脅威となる
- 赤い天使は時間を自由に移動できるらしい
- セクション31を統括し脅威を査定する”コントロール”は、”赤い天使”を全種族に対する脅威と考えているようなのだが……
ここまでに描かれた”赤い天使”の行動や目的
2053年
第3次大戦中の地球から避難民をニュー・エデンに移す(目的は不明)
?年(論理至上主義者がバーナムを殺そうとしたすぐあと)
幼少時代のスポックに家出したバーナムの居場所を教える(バーナムを助けるため?)
2257年
・小惑星帯にディスカバリーを呼びバーナムと遭遇(USSハイアワサを救助させ、小惑星を回収させるため?)
・惑星テラリジウムにディスカバリーを呼ぶ(災害を阻止させるため?)
・惑星カミナーにディスカバリーを呼ぶ(ケルピアンとバウルを和解させるため?)
今回の感想
今回はサルーの故郷が舞台、2つの種族の敵対と和解の道が描かれます。その裏には2000年にわたる種族間の問題があった……というわけで、これまたスタートレックらしいエピソードでした。第2シーズンになってからこういったお話が続いています。
ヴァハライを通過して以降、サルーはどんどん態度が大きくなっていきますね。力だけなら人間より遙かに強い種族ですし身長も高いですから、パイク船長に詰め寄るシーンなどは威圧感がかなりのものです。
バウルという種族は水生生物のようですが、科学力はかなりの様子。ディスカバリーに対抗して出てきた艦隊はかなりの実力がありそうでした。まともに戦ったらヤバそうですね。それだけの圧倒的な技術があっても、2000年に及ぶ本能的記憶からケルピアンを恐れてしまうんですね。
赤い天使の姿が今回ハッキリと描かれましたが、超常的な存在などでは無く、高度なテクノロジーを持った時間旅行者という線が濃厚になってきました。まあ時間ネタには事欠かないスタートレックですし、何らかの意図を持ってディスカバリーを導いているようですので今後の謎解きに期待していきたいところです(ただどうしても時間冷戦あたりが頭をよぎってしまうため嫌な予感も少し(苦笑))
あとはセクション31関連で”コントロール”という名前が頻繁に登場するようになってきましたが、それがどういった存在なのかはまだ謎です……
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