スタートレックDS9:S4第1話・第2話「クリンゴンの暴挙」あらすじや感想など
シーズン4 第1話・第2話(通算73・74話)「クリンゴンの暴挙」”The Way of the Warrior”のあらすじ
シスコ達はステーション内に進入した可変種を想定して訓練を繰り返していたが、有効な対策は見いだせないでいた。
そんな中、クリンゴンのマートク将軍がステーションを訪れる。休息をとりたいという将軍を快く迎えたシスコだったが、将軍の背後からはクリンゴンの大艦隊が出現した。たちまちプロムナードはクリンゴン人で溢れ帰ってしまう。
マートク将軍は連邦を助けてドミニオンと戦うためにやってきたという。
キャシディ船長の貨物船からの救難信号を受けてディファイアントが向かうと、貨物船はクリンゴンからの検閲を受けていた。シスコは強硬手段でこれを制止するが、マートク将軍は検閲を担当していたケイボク司令官を命令不服従で処刑することで激しい抗議を表明する。
シスコはクリンゴンの本当の目的を探るため、ウォーフ少佐を呼び寄せる。
ウォーフはマートクを挑発して作戦の真意を探ろうとするが、マートクは何も語らず、ガウロン宰相や最高評議会に居る弟とも連絡が付かない。
だがウォーフの父モーグに恩義がある老クリンゴンから情報を得て、クリンゴンがカーデシアを侵略しようとしていることを知る。
クリンゴンはカーデシア政府が革命によりドミニオンに乗っ取られたと考えていたのだ。
シスコは侵略を思いとどまるようマートクを説得するが、クリンゴン艦隊は進軍を開始してしまう。
シスコはガラックを通じて情報を流しカーデシアが抵抗できるよう時間を稼ぎ、その間に外交手段での解決を図るが、クリンゴンは連邦との外交断絶を通告してくる。
さらにガウロン宰相がDS9にやってくる。ガウロンはウォーフを仲間に誘ってくるが、ウォーフはそれに背を向ける。それはクリンゴン帝国との決別を意味していた。
シスコはガル・デュカットと連絡を取り、クリンゴンの侵攻前にカーデシア政府の要人を脱出させることにする。
救出作戦は成功するが、その結果DS9はクリンゴンの艦隊に包囲されてしまう。
クリンゴン艦隊とDS9は全面戦闘に突入し、さらに基地内に侵入したクリンゴンとの白兵戦に発展する。
戦いは拮抗するが、このまま互いをつぶし合うのはドミニオンを利するだけだというシスコの説得でガウロンは撤退を指示。戦闘は終了する。
だがガウロンは、連邦から受けた屈辱も決して忘れないと言い残して去って行く。
艦隊からの退役を考えていたウォーフだったが、シスコの言葉に心を動かされ、DS9の戦略作戦士官として着任するのだった。
補足情報や感想など
- ウォーフがレギュラーに加入というのは明らかな視聴率対策のテコ入れでしたが、この辺から脚本のレベルも上がって名作と呼ばれるエピソードも多く出てきます
- このお話は2時間スペシャルとして放送され、後に前後編に分けられました。その際にカットされたシーンもありますが、Netflixだとスペシャル版で配信されているためちゃんと含まれていました
- 以前の約束通りオドーとガラックが朝食を共にしているのが感慨深いです
- エンタープライズ大破の件が劇中で語られましたね(劇場版「ジェネレーションズ」での出来事)
- カーデシアはオブシディアン・オーダーが倒れたことでクーデターが起こり中央司令部の権力が文民の手に渡ったそうです
- 劇場版「未知の世界」以来、連邦とクリンゴンの間で結ばれていた和平条約「キトマー条約」が破棄されてしまいました
- ディファイアントはアルファ宇宙域では遮蔽を使わないというロミュランとの協定は、もう完全に無視しちゃってますね
- DS9がいつの間にか重装備でかなり強い要塞になってましたよ!え~、クリンゴンもっと頑張れよ~(苦笑)
- ウォーフの制服が保安部の黄色から戦術士官の赤色に変わりました
- ガラックとクワークがルートビアを飲みながら「品のない酷い味だが、お気楽な味で慣れると病み付きになる、惑星連邦そのもののようだ」と評するのが面白いです。ちなみにルートビアは実在する飲み物です(別名「飲むサロンパス」)
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