スタートレックDS9:S3第9話「奪われたディファイアント」あらすじや感想など
シーズン3 第9話(通算55話)「奪われたディファイアント」”Defiant”のあらすじ
日々の仕事に追われ過労から苛立ちを隠せなくなっていたキラを、ベシアは強制的に休ませる。そんな彼女の前にライカーが現れる。
ライカーはビバリーから強制的に休暇を取らされ、ライサへ向かう途中でDS9に立ち寄ったという。
ライカーを気に入ったキラは彼をディファイアントに案内するが、ライカーはキラを気絶させると、ディファイアントを勝手に持ち出してしまう。
実はこのライカーは転送事故で生み出されたもう一人のライカーだったのだ。そしてこの”トーマス”・ライカーはマキのメンバーだった。
対ボーグを想定して作られた強力な戦艦ディファイアントがマキの手に渡ったことは、連邦・カーデシア双方にとって重大な問題だった。
カーデシアが対抗して艦隊を派遣すれば、必然的に連邦艦隊も非武装地帯に赴くことになり、戦争に発展するのは明らかだった。
シスコはガル・デュカットに協力を仰ぎ、独自に行動を起こす。
トーマスはマキの仲間と共にディファイアントでカーデシア領内へ向かっていたが、その真の目的は、カーデシア中央司令部すら知らないオブシディアン・オーダーの秘密基地を攻撃することだった。
シスコはディファイアントとカーデシア艦隊の動きから、トーマスの狙いがオライアス3号星にあると見抜くが、オブシディアン・オーダーの司令官コリナスはオライアス星系への戦艦派遣を頑なに拒否する。
ディファイアントがオライアス星系へと進路をると、迎撃の戦艦が出撃してくる。やはり秘密基地のがあったのだ。
ディファイアントは多数の戦艦に包囲され絶体絶命の状況となる。
シスコはガル・デュカットと裏取引を行い、トーマスがデュカット側に投降してオライアス星系について収拾したセンサー記録を提供すれば、他のクルーは解放しディファイアントも連邦に返還するという条件を取り付ける。
トーマスはシスコとキラの説得に応じてデュカット側の戦艦に投降し、ディファイアントは連邦領域への帰路につくのだった。
補足情報や感想など
- ライカーがクワークの店で大勝ちしたという件が会話にでますが、実際にその様子を描いたエピソードはありません。ただその際の儲けはTNGシーズン7第21話「クリンゴン戦士への道」でクワークから情報を買うために使っています
- ライカーのオブライエンに対する態度が露骨におかしい辺りから、視聴者も何か変だと気づきますね
- 今回登場したライカーは、TNGシーズン6第24話「もう一人のウィリアム・ライカー」で登場したトーマス・ライカーです
- ライカーは元々正義感の強い人物ですので、ピカードの元で責任や義務といったものを学んでいなかったら、”マキ”に走るというのもなんとなく納得できます
- ディファイアントの設計にシスコが関わっていたことが語られます。またロミュランから貸与されている遮蔽装置はガンマ宇宙域でしか使わないという協定だそうです。当初監視に来てたロミュラン人のトゥルール副司令はいつの間にかいなくなっちゃいましたね(苦笑)
- カーデシア司令部に出向いて指揮を執るシスコが、時折垣間見せるガル・デュカットとの相互理解と駆け引きが今回のポイントですね。ライカーという豪華ゲストに目が奪われがちですが、本題はこっちです
- オブシディアン・オーダーは軍備を持つことを禁止されているそうです。建前でしかありませんでしたが
- 量子魚雷の名称が出てきたのは今回が初めてですね。この時期はまだエンタープライズEも就航前ですし、本当に限られた艦しか持っていないはずです
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