スタートレックDS9:S3第2話「ドミニオンの野望〜後編〜」あらすじや感想など
シーズン3 第2話(通算48話)「ドミニオンの野望〜後編〜」”The Search, Part II”のあらすじ
オドーとキラがたどり着いたこの惑星こそオドーの故郷だった。
出迎えてくれた可変種によると、彼らは”偉大なるつながり”の一部であるという。そしてオドーに”つながり”の一端を経験させる。
かつて固形種に迫害されてオマリオン星系に隠れ住んだ可変種たちは、外界の情報を得るために100人の子供を宇宙のあちこちに送り出した。オドーは帰還した最初の個体だった。
一方、キラはシスコと連絡を取ろうとするが、何者かの妨害で通信は出来なかった。
だが別途ディファイアントを脱出していたシスコ達のシャトルはジャッジアとオブライエンに救出される。
DS9に戻ると、ステーションにはドミニオンの使節団が訪れていた。既にナチェフ中将ほか連邦の代表団が和平協定に向けての会合を始めているというのだ。
ドミニオン使節団の一人でボルタ人のボラスはシスコに友好を訴えてくるが、シスコは完全に信じることは出来なかった。
また和平協議はドミニオンと連邦だけで秘密裏に進められ、ロミュランが除外されたことにトゥルール副司令官は怒りをあらわにする。シスコすら会合には参加できず、不信感ばかりが募っていく。
密室会議の末、ベイジョーもDS9もワームホールもドミニオンに譲渡されることになったと聞いてシスコは激昂する。
シスコはガラックや信用できる仲間と共に行動を起こし、犠牲者を出しながらもワームホールを破壊するが……
その頃惑星の地下で奇妙な扉を発見したキラとオドーは、その中に捕らえられているシスコ達を発見する。
可変種こそがドミニオンの”創設者”なのだと教えられオドーは驚愕する。
創設者たちはシスコ達を仮想精神世界の中で行動させ、ドミニオンがアルファ宇宙域へ進出する際の反応をシミュレーションしていたのだ。
オドーはシスコ達を解放させ、可変種達と袂を分かつ決意をする。
オドーにとってはDS9の仲間達の方が既に家族なのだ……
補足情報や感想など
- 和平協議が突然降って沸いたように始まるので、これがフェイクなのはすぐに想像が付きます。相手がドミニオンでなければホロデッキネタを疑うところです
- クワークの理想的な平和世界像というのが、みんな仲良くダボテーブルを囲む世界だというのが笑えますが、結構核心を突いた空想でもあります。でも「I have a dream」を引用するのはズルい(苦笑)
- かつて固形種に迫害されて宇宙の片隅に追いやられた可変種達が、一大勢力となって襲いかかってくるという構図なんですね。ドミニオンは強力な軍事覇権国家ではありますが、歴史的には迫害された民族の末裔ということで、ベイジョーとも共通する部分があるわけです。こういったところでテーマを何重にも重ねてきますね
- 完全に余談ですが、某「エージェント・オブ・シールド」で仮想世界フレームワークにコールソン達が捕らわれているシーンは、今回のシスコ達のシーンのパロディだっということに気づきました……(たまたまかもしれませんけど)
- 結局のところ夢オチなのと、あまりにも簡単にシスコ達を解放してくれるところは、ちょっとあっけないように感じます
- 今回の監督はライカー副長役のジョナサン・フレイクス氏です。フレイクス氏はDS9では3回メガホンをとっていますが、すべてシーズン3に集中しています
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