スパーマックスのエアブラシ「FLYER-SR」を試してみました【インプレ・レビュー】
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スパーマックスの新しいエアブラシを試してみました
台湾のスパーマックス社のエアブラシと言えば、プラモ愛好家にはタミヤの入門用エアブラシの製造元として有名ですが、そのスパーマックスの日本法人がアネスト岩田社のエアブラシブランドとして(?)エアブラシの販売を開始されています。
【✨新発売✨】
本日8月1日(土)より、エアーブラシ・関連商品を販売‼️
特に「FLYER-SR」は握りやすい形と直感的操作が可能な吹付けが特徴の新しいエアーブラシとなっております🌈
Amazonと楽天市場でも販売予定。
特設サイト⬇️https://t.co/JPoKRPBvef
公式ECサイト(BASE)⬇️https://t.co/3Sf6zoA4D9 pic.twitter.com/g0WRRapjKe— 【8/1新発売】SPARMAX JAPAN (アネスト岩田 エアーブラシ新ブランド) (@SparmaxJAPAN) August 1, 2020
そのラインナップにある「FLYER-SR」というのはなかなか気になる商品です。
記事を読む限り、特徴としては
- 塗料を入れたボトルを取り替えることで色を変更できる
- ボトルは密閉状態で塗料を入れたまま保管できる
- うがいなどの洗浄が不要
という物のようです。洗浄の手間無しに色を交換できるというのはかなり魅力的です。
しかし検索しても日本語のレビュー記事が全然見つからないため、どんな使い勝手なのかが良く分かりません(海外のレビューはいくつか見つかりました)
それならもうここは自分で試して見ようということで、1つ注文してみました。
注文から中1日で届きました
パッケージはこちらです。サイズの比較にホビージャパン誌の上に置きました。パッケージ裏の日本語の説明はシールでした。海外仕様の製品にシール貼っただけというのが分かります(苦笑)
中には専用ボトルが一つセットされた本体とスタンド、日本語の取扱説明書が入っていました。塗料瓶は沢山欲しいところですが、通販サイトでは売り切れになっていたため、しばらくはこの1つで我慢です。
アマゾンや楽天でも販売する予定だそうですので、その頃には塗料瓶も入手しやすくなることを期待します。
どんな構造なのか見てみます
シングルアクションのトリガータイプ。口径は0.4mmとのこと。
吹き出し口を見てみると、専用ボトルのノズルとエア吹き出しノズルの2つが突き出していました。専用ボトルは後ろから抜き差しして交換します。
ああなるほど、つまりこのエアブラシは昔ながらの吸い上げ式エアブラシと同じ構造なんですね。吸い上げ式は高校生の頃に使っていました。懐かしい!
エアホースの接続口は見慣れたネジ径です。つまりいつも使っている物がそのまま使えます。写真のようにダストキャッチャーを繋げばエア圧の調整もできますが、吸い上げ式の場合一定以上の圧がないと塗料を引っ張れませんのであまり調整の意味はなさそうです。
付属のスタンドはこんな感じで本体を寝かせて使います。わりと場所を取ります。
ポイントは専用ボトルのノズル
専用ボトルと、ボトル用のキャップが入っていました。
ノズルは2重構造になっています。この開け閉めの具合で吹き出す塗料の量を調整するのだそうです。締め切ってしまうと塗料は出なくなりますが、瓶が密閉されるので中の塗料が揮発する心配がなくなるということのようです。
内側のパーツには塗料の通り道がありました。その下にある白い部分はパッキンですね。
では早速吹いてみます
いつも0.3mmのエアブラシで吹くときと同じ程度の濃度で黒(光沢)の塗料を溶いてボトルに入れました。
最初、普段使っているタミヤのトリガーエアブラシの感覚で試し吹きしてみたら、塗料が斜め上の方へ飛んでいって驚きました(苦笑)
エアが斜め下から出ているのですから考えてみれば当然でしたね。この感覚に慣れるのにちょっとかかりました。
出来るだけ細吹きの状態に調整して吹いてみたのがこちらです。比較はクレオスの0.2mmとタミヤスパーマックス0.3mmです。0.3mmはノズルと圧をギリギリまで調整して細吹きしてます。0.2mmも圧を抑えて細吹きしています。
まあなんですね、「FLYER-SR」は細吹きは苦手のようです。そもそも口径が0.4mmですし、吸い上げ式の構造なので当たり前と言えば当たり前ですね。粒子も粗めです。
ただ塗料をしっかりと吹けますので、広い面積のべた塗りなどは得意そう。要は使い分けです。
プラモのパーツにも吹いてみましたが、特に問題なく普通に塗れます。
ボトルを複数用意するのが基本か…?
今はボトルがこれ一本しかありませんので、今回は清掃をしなければなりません。しかしこれがなかなか面倒でした。
色ごとに専用ボトルを用意して使うことが前提の商品だと良く分かりました。マメにボトルを洗って色を変えようとすると洗浄にえらく手間がかかります。
特にノズルの中に残った塗料を洗いきるのが大変でした。でもしっかり洗わないで別の色を入れると、おそらく吹き始めに前の色が出てきてしまうと思います。
また、色を変えずに塗料を入れたまま密閉状態で保管するとしても、ノズル回りは塗料が固着すると吹きつけが出来なくなってしまいますので、ここだけは毎回簡単に洗浄しておいた方がいいのかもしれません。
溶剤を使って筆などで軽く洗っておいてやると良いのではないでしょうか。この辺は今後もう少し試してみます。
まとめ
スペアボトルを沢山用意した場合に真価を発揮する商品だと思います。ただ通販サイトを見るとボトルは品切れになっており、価格も2本で4180円(2020年8月時点)と少々お高め。ここはマイナスポイントと思います。
今回はノズルを洗ってしまいましたが、使用後に洗わず密閉状態にした場合、中の塗料が揮発も詰まりもせずにちゃんと保たれるのかどうかはこれから運用して確認してみます(追記:レポート②で検証しております)
一応、次はスーパークリアーを入れて光沢クリア専用で使ってみるつもりです。クリアは塗面の保護で繰り返し使う頻度が高いですので、洗浄の手間を省けるとかなりありがたいのです。
他にやるとすればサフ専用があると便利かもしれませんね。
吸い上げ式で粗めの粒子とは言えスプレー缶よりもはるかに薄く吹けるわけですし、自分で濃度調整した塗料を使えるのはありがたいです。
そのあたりの使い勝手はもう少し使い込んでみてからまたレポートしたいと思います。
(と言うわけでレポート②はこちら)