スタートレック: SNW・S3第6話「自分の尾を食べたセレット」あらすじや感想など
シーズン3 第6話「自分の尾を食べたセレット」”The Sehlat Who Ate Its Tail”のあらすじ
連邦領域外のヘリコン・ガンマ星へと地質調査にやって来たU.S.S.ファラガットだったが、正体不明の重力ビームでヘリコン・ガンマ星が崩壊し、ファラガットも大損害を受けてしまう。
エンタープライズが救援に駆けつけるが、そこに巨大な宇宙船が姿を現し、エンタープライズは敵船内に捕らえられてしまう。
どうやらそれは、辺境惑星や様々な種族の間で「世界の破壊者」と呼ばれている謎のスカベンジャー船であるらしい。捕らえられれば捕食され分解されてしまう。
エンタープライズも機関部に触手を打ち込まれ、エネルギーを奪われ始めてしまった。
一方、ボロボロの状態で放置されたファラガットに取り残されたカーク達は、船を修理してスカベンジャー船を追うことにするものの、船の状態は酷くスコットは修理に頭を抱える。
さらにスカベンジャー船の次の目的地は資源の豊富なサリバン星だと判明した。そこには1億を超える住民がおり、彼らの命が危険に晒されているのだ。
カーク “船長" は責任と重圧に押しつぶされそうになりながら、事態の打開作を探るのだが……
情報を整理してみる
- 今回は宇宙歴の提示なし
- 今回のお話は、TOSシーズン2第6話「宇宙の巨大怪獣」と似た展開ですね
- ファラガットのヴレル船長は典型的なバルカン人のようです
- 今回のカークは少佐になっていました。船長(大佐)まではもう少しです
- セレットというのはバルカンの猛獣で、TASシーズン1第2話「タイムトラベルの驚異」や、ENTシーズン4第7話「狙われた地球大使館」で登場しています。スポックは子供の頃ペットにしていたそうです
- 敵船内には様々な種族の船の残骸が残されていました
- 機関部に侵入した敵を排除するために戦いを挑むパイク船長達でしたが、同行したミラー士官はあっさり死んでしまいました。やはり急に登場した名前あり士官はダメなようです、服も赤だったし……(よくあるパターン)
- サリバン星はワープ技術以前の文明のため、惑星連邦は接触することが出来ません(艦隊の誓い)
- ダクトテープで処置するというのは、応急修理のお約束です
- ファラガットは何とかスカベンジャー船を追い越して先回りしましたが、その結果ワープ能力を失ってしまいました
- ペリア中佐が操作用に引っ張り出した “8ビットの機械" は「Atari 2600」かしら。この時代だと超レアものでしょうね。でもスラスター操作に使ってたコントローラーはもっと後の時代の物でした
- 電波妨害で船内の通信が使えなくなったため、ペリア中佐はガラクタの中から引っ張り出した古いアナログ電話機を活用しました
- ペリア中佐は「デッドのローディをやっていた」と言ってましたが、「グレイトフル・デッド」のローディー(コンサートスタッフ)でもやっていたんでしょうか(ありえる)
- ファラガットは自分をエサに見せかけて敵をおびき出した後、ワープナセルを犠牲にしてスカベンジャー船を一時的に機能停止に追い込みました
- エンタープライズが脱出したところで、ファラガットは敵船内にあったクリンゴンのD7巡洋艦の残骸を誘爆させてスカベンジャー船の破壊に成功しました
- スカベンジャー船に乗っていたのは実は地球人でした。船の破壊で7000人の乗員も死亡しました
- スカベンジャー船の正体は、21世紀中頃にアメリカが宇宙に送り出し消息を絶った宇宙移民船の成れの果てでした
船体に描かれていたアメリカ国旗の星の数は50でしたが、本来のスタートレック世界の設定だと第3次大戦終結頃のアメリカの州の数は52のはずなので(TNGシーズン2第12話「ホテル・ロイヤルの謎」より)、やはりこの辺もスタトレ本来の歴史とは微妙に異なっているようです
今回の感想
今回はカーク船長メインのお話。
しかもファラガットに残されたのがカーク、スポック、ウフーラ、スコット(チャーリー)、チャペルという、TOSにも登場するメンバーだけというのがポイントですね。このメンバーがチームを組む初めての作戦というわけです。
要するにシリーズとして、TOSへの橋渡しを強く念頭に置いたエピソードというわけですよ。そして若き日の不安定なカークを描くという趣向なのがいいですね。
未来の自信に満ちあふれたカークと比べると、今回の弱気になっている若いカークはなかなか新鮮です。
そんなカークを仲間達が、特にスポックが支えるという構図がいい。スコットやウフーラとも関係が構築され始めていく、本当に最初の段階という感じがグッドです。まあスコットはこれから長年ひどい苦労をさせられますが(苦笑)
ラストはパイク船長が師匠的なポジションでカークを諭す形になってましたが、こちらはTOSというよりはケルヴィンタイムラインの方の2人の関係を彷彿とさせる感じがします(TOSだとあんまり接点ないのよねカークとパイクって)
強力な敵の正体が実は地球由来だったというのは実にTOSっぽいですね。もっと分かり合える道があったんじゃないか?と、敵との共感を語るところも、スタートレック本来のテーマをしっかり踏まえていて見応えがあります。
ただパイクはエンタープライズおよびファラガットの乗組員数百人の命と敵船7000人の命を秤にかけていましたが、実際のところこの天秤にはサリバン星の住人1億人の命も乗っかっていましたので、選択の余地なんか無かったんですよね。未来のカークならもっとこの辺は割り切るだろうと思います。
今回はカークの成長エピソードとして、この時代ならではの描くべき事を描いてくれたエピソードでした。
あと「宇宙歴って何なんだ?」って、視聴者の思ってること言ってくれてありがとう!(苦笑)
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