スタートレック:ローワー・デッキ S3第2話「史上最小の殺戮ゲーム」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン3第2話(通算22話)「史上最小の殺戮ゲーム」”The Least Dangerous Game”のあらすじ
ランサム副長の直属になってから不満タラタラのマリナーは、副長と共にデュレイン星の軌道リフト修理任務に向かうことになった。
任務に不満なマリナーはランサムに反抗的な上、人員配置の不備もあって修理はなかなか進まない。地上に降りていたラザフォード達もデュレイン人との誤解からトラブルに巻き込まれる。
一方のボイムラーは自分のキャリアUPのため様々な挑戦をしてみることにする。
どんな依頼も二つ返事で引き受けると決意した彼のもとに、クランチという異星人がある依頼をしてきた。彼の狩りの本能を満たすために、獲物になって欲しいというのだ。ボイムラーは安易にそれを引き受け、艦内中を逃げ回る羽目になってしまった。
ゲーム画面のマートクの台詞に奮起して立ち向かったものの、ボイムラーは見事に狩られてしまう。
地上でのトラブルはマズい状況に陥っていたが、こちらはランサムの筋肉によって解決し、マリナーも副長とは一応の和解を見た。
イマイチ納得のいかない様子のマリナーではあったが、対するボイムラーの方はいたって前向きなのだった。
情報を整理してみる
- このエピソードの時点でクリンゴンの最高指導者はマートク宰相とのこと。と言うことは少なくともDS9終了時(2375年)から劇中の2381年時点まではマートクがクリンゴンをまとめているということですので、とりあえず政情は安定しているようです
- クリンゴンを題材にしたシミュレーションゲーム「バトラフ&ベイナッフ」(ベイナッフは臆病者の意)が登場。マートク宰相によるナレーションが吹き込まれていますが、フェレンギ製のバッタ物とのこと。他にガウロンバージョンもあるようです(ガウロンはマートクの前の宰相)
- ベンドームはシーズン1から時々登場していたボリアン人。U.S.S.イングルウッドの艦長に昇進したとのこと。大出世ですね
- クランチの種族の狩りをクロムサピオズと言い、獲物の命を尊重した狩りなのだそうです
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 今回の日本語サブタイトルはVOYシーズン4「史上最大の殺戮ゲーム・前後編」のパロディになっていますね
- 原語ではマートク将軍の声はオリジナル通り、J・G・ハーツラー氏が担当されているとのこと。残念ながらDS9で日本語吹き替え担当だった大山高男氏は既に他界されております
- マートク宰相の正史映像作品への登場は実にDS9最終回以来ですね(骨だけはPICシーズン2第2話「処罰」に登場しましたが(苦笑))
- ベンドームが上陸任務で槍を受けたというのは、シーズン1第3話「時間厳守命令」でのこと。この時は少尉でした
- スプリングボールはDS9でよく登場していたスポーツです。と言うか他のシリーズで登場するのは初かと
- マリナーのスカイダイビングは劇場版「スタートレック(2009年)」で掘削機破壊に向かうシーンのパロディですね
- 知覚のあるコンピューターが住民達の指導者というのはTOS時代からの定番ネタですが、テレパスの赤ん坊というのは何のネタだろう。すぐ思いつくのはサイボーグ009なんだけど(苦笑)
今回の感想
24世紀でも6角マップのシミュレーションゲームやってるのは笑った。まあアナログにはアナログの良さがありますからね。
基本的にいつものようにドタバタコメディの回でしたが、スタートレックならではの「異文化の尊重」がストーリーにしっかり組み込まれていて感心しました。やはりこういうところが素晴らしい。
でもキャッチアンドリリースで狩りが終わるのは大笑いしましたわ。自撮かよ!
散々苦労して登った軌道リフトの終点がボルダリング施設になってるのも大笑い。やはり最後に物を言うのは筋肉か(苦笑)
クランチは初めて登場する種族でしたが、狩りの本能とか赤外線映像っぽい視界とか、ちょっとプレデター的ですね。思えばVOYに登場したヒロージェンも結構プレデター的な描写がありました。
しかしクランチみたいな実写では出しにくい人間離れした種族をサッと登場させられるのはアニメの良い点ですね(最近はCGのおかげであまりハードルは高くなくなりましたけど)
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