【スタートレック:ローワー・デッキ】S1第3話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり
第3話「時間厳守命令」”Temporal Edict”
コメディアニメということで正直あまり期待はしていなかったのですが、見進めていくとこれがしっかりとスタートレックしていることに驚かされます。
もちろんメタなネタも多いんですけれどね(苦笑)
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン1 第3話のあらすじ
バーでバイオリンの演奏を披露していたボイムラーだったが、ウケはあまり良くなかった。そこに割り込んでエレキギターを弾き始めたマリナーの演奏は艦内中に鳴り響き、クリンゴンとの外交交渉を邪魔してしまう。そしてなぜか責任は全てボイムラーに降りかかるのだった……
セリトス号は和平交渉の仲介のためカーデシアへ向かっていたが、突如任務はキャンセル。交渉はバルカンが担当することになり、セリトス号は簡単な配送任務へ回される。艦長は提督に軽視されていることに憤慨し、何とかセリトス号の有能さを提督に示したいと考える。
ボイムラー達は任務を順調にこなしながら、適度に遊びの時間も楽しんでいた。
だがボイムラーが”遊びの時間”と口を滑らしたのを聞いた艦長は、艦内の作業スケジュールを厳格に管理し始める。
一週間後、スケジュールに追われるクルー達は疲弊しまくっていた。
ゲルラキアンへの上陸任務にあたった副長のチームは、疲労からのミスで相手を怒らせてしまう。マリナー達は捕らえられ、セリトス号へも攻撃が始まる。
艦長以下ブリッジクルーも疲労の極地にあり、艦の機能も満足に働かなくなっていたため、簡単に侵入を許してしまう。
ゲルラキアン人たちは艦内で好き放題イタズラ書きを始めるが、ボイムラーは正気だったためあっさりとフェイザーで切り抜ける。
地上では上陸班の命を賭けてビンドアという大男との一騎打ちが行われることに。副長とマリナーのどちらが戦うかで揉めるが、副長はマリナーの脚を刺して代表になり、両手パンチでビンドアを叩きのめす。
ボイムラーは艦長に遊びの時間こそ大事だと意見し、間違いに気付いた艦長はスケジュール管理を撤廃する。自由を取り戻したクルー達はゲルラキアン達を制圧する。
艦長はこの結果を基に、彼の名を取った「ボイムラー指令」を制定する。規則を愛するボイムラーは自分の主義と正反対の指令に名前が使われることを嫌うのだが……
情報を整理してみる
- ゲルラキアンは水晶を崇める種族
- ゲルラキアンと敵対するマボックは樹木を崇める種族
- マリナーは指示されなくても自分の判断で動けるタイプ、ボイムラーは指示されたことを時間内にキッチリこなすタイプ、という感じですね
- 「ボイムラー指令」は規則ばかりにとらわれず手抜き作業を奨励する指令で、遊びもクルーの自己判断にまかせるというもの。規則が好きなボイムラーにとっては不本意な指令に名前が付いてしまいます
- ボイムラーの名は艦隊きっての手抜き士官として未来に伝わってしまいます。そして逆に最も重要な士官として名前が残ったのは……
小ネタ色々
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 修理の予定時間を実際の見込みより多めに言っておくというのは、初代エンタープライズのチャーリー(スコット)の常套手段です
- ボイムラーがターボリフト内で口ずさんでいたのはTNGのテーマ曲ですね(TMPのテーマでもあります)
- 「角のあるゴリラ」はTOS「カヌーソ・ノナの魔力」に登場
- 「生きたタール」はTNG「悲しみの星に消えたターシャ」に登場
- 「親友の妹とイチャつかせる胞子」はおそらくTOS「死の楽園」に登場したもの(と思われますが、その回のヒロインがスポックの親友の妹だったかは劇中では描かれていませんね)
今回の感想
のんびり歩いていて艦長に怒られるクルー達を見て、廊下を歩く速度を決められているという某企業を思い出しましたよ……
アメリカでも某通販会社の倉庫業務などはかなり厳しく管理されると聞きます。その辺に対する皮肉なんでしょうね。
ところがボイムラーはスケジュール管理に適応できていたのが驚きです。意外と有能なのかもしれません。
しかし今回大爆笑だったのは、なんと言っても最後のオチですね。
この絶妙なキャラクター選択は実にお見事。このアニメのスタッフはよく分かっていらっしゃる!!! このスタッフは信用して大丈夫だ(苦笑)
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