スタートレック:ディスカバリーS4第10話「銀河バリア」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第10話(通算52話)「銀河バリア」”The Galactic Barrier”のあらすじ
事実上「10-C」に対して攻撃を行ってしまったということは、今後の方針に大きな影響を及ぼした。
ディスカバリーは連邦の外交代表団と共に、急ぎ「10-C」とのファーストコンタクトに向かうことになった。外交団にはリラック大統領や二バーのトゥリナ大統領自らも直接参加する。
一方タルカとブックは、プログラマブル反物質を入手するために旧エメラルドチェーンの労働キャンプを訪れていた。そこはかつてタルカが友人の科学者オロスと共に囚われていた場所だった。
当時タルカは苦渋の選択として一人でそこから脱走したが、彼はオロスが並行世界への脱出に成功していると信じていた。オロスとの再会がタルカの悲願なのだ。
その頃ディスカバリーは難関である銀河バリアの突破に成功していた。
だがDMAが二バーと地球に襲いかかろうとしているという報が届く。このニュースはクルーや代表団に衝撃を与え……
情報を整理してみる
- 「宇宙大作戦」以来、超久々に銀河バリアが登場です
- バルカンは地球とのファーストコンタクト前に、1世紀かけて地球の調査を行ったとの台詞がありました。ENT「スプートニクの飛んだ夜に」、PIC「情け」 等のエピソードでその様子が描かれています
- 新たなDMAはパワーアップが施され、採掘スピードが速くなってしまいました
- コビッチ博士は今回の旅には同行せず、代わりにヒライ博士が同行します
- タルカによると銀河バリアは負のエネルギーで出来ており、接触した人間の前頭葉を焼いてしまうそうです。それで死なずに済んだとしても、TOS「光るめだま」のようなことになるわけですね
- プログラマブル反物質でシールドを強化することで負のエネルギーを防げるとのこと。しかしそれでも銀河バリアを超えるにはかなりの困難が伴うため「空間セル」と呼ばれる真空空間の気泡を利用することになりました
- アディラがトリルから帰還、逆にブライス少佐はコビッチ博士の補佐のため船を離れました
- マイセリウムネットワークは銀河バリアで途切れているそうです
- オロスは彼らの種族に伝わる楽園「カヤリーズ」が平行宇宙のどこかにあると考えており、そこを目指そうとしていました
- タルカも並行世界への移動装置を作りましたが動力源を得られず、そのためにDMAの動力を使おうとしています
- 移動したDMAは地球や二バーを目指し始めました……
今回の感想
冒頭の会議シーン、テーブル上に過去シリーズのコミュニケーターやバッジがズラリと並ぶのは楽しかったです。やはり宇宙大作戦時代のコミュニケーターはデザインがアナクロですね(というか1000年も前の物がよく残ってたな)
胞子ジャンプで銀河バリアを超えられないというのは意外でした。てっきり行けると思ってましたよ。
一応平行世界にもネットワークが伸びているという設定なのですから、銀河バリアが無い世界を見つければそこから辿って外へ行けそうな気がします。まあそれを言い出すとタルカの目的も胞子ドライブで達成出来てしまうのですが……
銀河バリア自体にも従来なかった設定が色々と追加され、通過がかなり困難になりました。初代エンタープライズは割と楽勝で超えてたんだけどなぁ(苦笑)
コビッチ博士が同行しない理由がハッキリしませんでしたが、まあメタ的に言えばクローネンバーグ氏のスケジュールの問題でしょうね(えー)
タルカの友人オロスは並行世界を目指していただけで、向こうから来た人とというわけではなかったんですね。オロスは並行世界への移動に成功したようですが(少なくともタルカはそう考えている)彼が成功しているくらいなら、わざわざDMAの動力を狙わなくても他に十分なエネルギー源ありそうだけどなぁ。
今回は色々と状況が動きました。もちろんビジュアル的には銀河バリア突破が一番の見所でしたが、バーナムとリラック大統領の相互理解が深まったのが一番の前進ポイントでしょう。
あとトゥリナ大統領に告ってしまったサルーの狼狽ぶりは可愛すぎましたね。
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