ホシ・サトウ少尉の「おでん」を作ってみよう!【スター・トレック:キッチン Replicate.14】
Replicate.14 「ホシ・サトウ少尉のおでん」”Hoshi Sato’s oden”
「スタートレック:エンタープライズ」はスタートレックシリーズで唯一、惑星連邦の設立前を描いた物語です。
そのためエンタープライズの乗員は殆どが地球人で、異星人はデノビュラ人のドクター・フロックスとバルカン人のトゥポル副司令しか乗っておりません。
またこのシリーズは劇中での食事シーンがかなり多いのですが、乗員が地球人ばかりということもあり、登場する料理は見慣れた地球の物がほとんどです。異星人の料理が登場することはかなり少なめだったりします(その中ではバルカンのプロミークスープが割と登場します。そちらもそのうち挑戦してみようと思っています)
さて、地球の食べ物が登場するとは言っても、中には首をかしげてしまうものもあります。特に日本人の我々にとっては、このレシピはビックリでした。
(画像引用元:スタートレックENT「三重星系の誘惑」劇中映像より)
料理長の代理を務めることになった日系のホシ・サトウ少尉が、実家秘伝だと言って自信満々で表示したレシピです。しっかり日本語で書かれています。
具材を「調味料」と分類しているのはともかくとして、材料だけ見ても正直何の料理かよく分かりません。右下の写真を見ると煮込み料理のようです。
そして台詞では、ホシさんはこれを「おでん」と言うのです。
う~~~む、これをおでんと呼ぶのはちょっと抵抗あるなぁ(苦笑)
また、普段料理をする人ならすぐにピンと来ると思うのですが、スープがどう見ても「薄い」です。醤油も入っていませんし、この調味料の分量ではどう煮込んでもかなりの薄味になるはずです。
また実際に食べているシーンを見ると……
(画像引用元:スタートレックENT「三重星系の誘惑」劇中映像より)
具材はレシピに比べてかなり種類が少ないようです。レシピで「やきとうふ」と書かれていたものはどうやら厚揚げだったようですね。あとはコンニャクとゆで卵だけのように見えます。
まあ何にせよ、まずはレシピに従ってスープを作ってみましょう。
スープの材料
- 熱湯(あついゆ)5カップ
- スープのもと 小さじ1
- さけ 大さじ2
- さとう 小さじ1
出来ました。味見してみても案の定薄味なのですが、このまま進めます。
具は上で書いたとおり、厚揚げとこんにゃくとゆでたまごにしました。厚揚げは湯通しして油を切っておきます。
出来ました
いやはや、凄まじく薄味のおでんになりました(そりゃそうだ)でも再現度だけはとても高いと思います(苦笑)
厚揚げの油分のおかげで多少は濃くなりましたが、全然足りませんねぇ。
魚の練り物を具に入してその出汁が加わらないとおでんっぽくないですよねぇ(地方によってはその役目を牛すじが担当したりしますね。やはり出汁が大事です)
そして何といっても醤油を入れてないのが厳しいです。というわけでここからは勝手にアレンジします。
調味料として醤油と、酒は既に入っているのでみりんを加え、濃縮昆布だしも少々。分量は適当!
あとはさつま揚げを入れ、塩で味を調えて煮込んでやりました。
出来ました。
極めて普通~~~~~のおでんが出来ましたよ(苦笑)
やっぱ醤油抜きはよくないよねぇ。宇宙を旅するエンタープライズの厨房に日本の醤油があるかは分かりませんけどね。