【スタートレック:ローワー・デッキ】S1第8話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり
第8話「真実」”Veritas”
今回は海外ドラマの定番パターン、裁判ものです。
珍しくメインキャラ全員が同じ事件に関わります。とはいえ向いている方向はてんで別々なんですけどね。
さらにスタートレックの裁判シーンと言えば連想される”あの超有名キャラ”がゲスト出演ですよ!!
あと今回は小ネタもやたら多かった……ネタ元はなんとなく思い出せるのですがサブタイトルとか細かいところは調べ直しますので結構手間がかかるのですよ……
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン1 第8話のあらすじ
場所はケイ・チューヴォン・プライム
なぜか捕らえられたボイムラー、マリナー、ラザフォード、テンディの4人は法廷のような円筒のホールに引き出される。
ホールにはブリッジクルーの上級士官たちが宙づりで拘束されていた。
裁判官のような男は彼らに真実のみを語るように念を押し、順に証言を求める。
彼はまずセリトスがクリケット船と接触した際のことをマリナーに語らせる。
1.マリナーの証言
その日マリナーとボイムラーはブリッジ当番だったが、ラザフォードがスピーカーに細工していたせいで非常警報に気付かず遅刻してしまう。
非常警報の原因は艦長とクリケット人との誤解にあった。艦長は彼らから中立地帯の地図を入手したのだが、感謝の仕方を間違えたらしい。
艦長は事態への対応方法をボイムラーに提案させるが、ボイムラーは適切な答えを導けない。そこで艦長はマリナーに行動をとらせるが、マリナーが行ったのはフェイザーでの先制攻撃だった。そして戦闘が始まってしまい……
……裁判官の男は証言を止め、内容のひどさに怒り出す。マリナーをウツボ責めの水槽の上に送ると、次の証言者としてラザフォードを指名した。
2.ラザフォードの証言
その日作業中のラザフォードの元に、シャックス大尉とビラップス少佐がやってきて、彼のインプラントにロミュランのフライトマニュアルが入っているを尋ねる。
ラザフォードはアップデートしないと無いと答えたところ、すぐにアップデートを命じられ実行するのだが、話の途中でインプラントが再起動のためシャットダウンしてしまう。
次にラザフォードが再起動から目覚めたとき彼は小型船内におり、床には気絶したバルカン人が転がっていた。3人は小型船からスカイダイビングで飛び出し、どこかの星の博物館へ向かうが、降下の最中また再起動が始まってしまうーー
次に目覚めたとき彼は博物館に展示された旧型のロミュラン・バードオブプレイの下に居た。シャックスはこれを盗もうとしているらしい。だが警備員の気を引いている最中に次の再起動がーー
ラザフォードは宇宙に立っていた。そこは遮蔽したバードオブプレイの上だった。酸素切れで死にかけているビラップスを抱えてシャトルに駆け込んだところで次の再起動ーー
そして目覚めたのはゴーン人の結婚式会場だった……
……あまりに証言が支離滅裂のため、裁判官はラザフォードをウツボ水槽送りにし、次にテンディを指名する。
3.テンディの証言
その日テンディは会議室の清掃をしていた。そこにランサムと3人のエージェントが入ってくる。ランサムは何か勘違いをしているようだったが、興奮したテンディはよく聞かずに彼らのチーム加わってしまう。
話の途中でヤバイ任務と気付くが、釈明できないままバードオブプレイでロミュラン星に潜入することに。
チームはロミュランの施設に侵入し、テンディの大立ち回りのおかげで首尾よく目的の”箱”を手に入れる……
……裁判官はあまりに無理のある証言に目眩がした。実際のところテンディは何人もの武装警備員を素手で倒すような力は無いのだ。テンディも話をフカしていたことを笑って済まそうとする。
裁判官はマリナー、ラザフォード、テンディの3人をウツボ水槽に落としバーナーに点火、箱の中身が何だったのかを証言しろと迫る。
裁判官は最後に残ったボイムラーに、上官達が何をしたのか話せと言う。
ボイムラーは答える。下っ端の僕らは知らないから答えようがありません!と
4.ボイムラーの証言
ボイムラーは上官達が完璧でも何でも無く、部下に対しては説明不足だらけ、ヒーローでも何でもないただの人間だという事を切々と語る。
だが我々は未知の世界を探求するために艦隊に入ったのであり、こんな裁判は冤罪だと力説する。
それを聞いて裁判官……と思われていた男、クラー執政官はこれが裁判ではなくパーティであることを明かす。
実は”箱”の中身こそ彼であり、一年以上ロミュランに誘拐監禁されていた彼を救い出したのがセリトスの皆だというのだ。
納得のいかないボイムラー達だったが、そこでホールの使用時間が終了しパーティはお開きになる。
フリーマン艦長は、今後はもう少し情報を公開すると宣言する。
事件が終わりホッとしている4人の前に突然”Q”が現れる。しかしマリナーは「面倒くさいから”ピカード”の方に行ってくれ」と言い、全く相手にしないのだった。
情報を整理してみる
- ラザフォードはインプラントの再起動中も自動運転で行動できるらしいが、その際の記憶は残らない
- 自動運転中はかなり有能らしく、バルカン神経つかみをバルカン人より上手に出来る模様
- 博物館はバルカンの施設らしい(警備員がバルカン人)
- ロミュラン潜入は普通ならエンタープライズがやるような仕事ですが、それがなぜセリトスに振られたのかなど、事件の詳細は機密事項のため秘密です
- ”Q” が登場します。吹き替えはちゃんと羽佐間道夫さんです!
- この時代のピカード艦長は現役のエンタープライズ艦長であり、まだワイン農園の主ではありません(農園に隠遁するのはロミュラス崩壊後)
今回の小ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- ボイムラーが話していたロガ・デイナーはTNG「恐怖の人間兵器」に登場
- マリナーが話していた宇宙の帝王カーンについては言うまでも無いですね
- ボイムラー達が法廷にせり上がってくるシーンは「スタートレックVI:未知の世界」のクリンゴン裁判シーンのパロディですね
- ロミュラン人警備兵が最低だと言っていた「レムス人」はロミュランの奴隷階級。「スタートレック:ネメシス」にて重要な役割で登場します
- ランサムとテンディのチームが奪取した棺桶はTNG「ロミュラン帝国亡命作戦」でも登場しています(微妙にデザインは変わってますが)
- 扇ダンスで気を引くというのは「スタートレックV:新たなる未知へ」でウフーラが注意を引くために踊ったダンスのパロディかと
- ビラップスの台詞「マーク・トゥエインが銃を」はTNG「タイムスリップエイリアン(後編)」でマーク・トゥエイン(本名サミュエル・クレメンズ)がピカード達に銃を向けた件かと
- 「ターシャ待てゴミ袋が後ろから!」はTNG「悲しみの星に消えたターシャ」でターシャが攻撃を受けるシーンを示唆しているものかと(確かにあの生きたタールはゴミ袋っぽい……)
- ランサムが口説いていた”塩の魔物”はTOS「惑星M113の吸血獣」から
- 巨大スポックが登場するのはTAS「惑星ファイロスの巨人」
- ドクター・クラッシャーの家宝のランプに霊が宿っていたのはTNG「愛の亡霊」
今回の感想
ゴーン人の結婚式がシュールだった……(苦笑)
それぞれの証言は一見するとまるでメチャクチャなんですが、後から振り返るとちゃんと一つの目的に沿っていることが分かります。実は全員の協力で任務を成功させていたんですね。殆ど偶然の産物ですが(苦笑)
ロミュラン・ウォーバードが立て続けに現れるシーンは大笑いしました。旧式のバードオブプレイなんてすぐ見つかっちゃいそうだけどなぁ。
”Q”に対して”ピカード”の方に行け! と言うのは「スタートレック:ピカード」の方に行けよというメタネタにも聞こえます。
そのため”Q”が「ピカードは面白くない」と言うのが作品自体の悪口を言っているようにも聞こえてしまい、苦笑するしかありません。
それにしても、羽佐間さんの声にもお歳を感じますなぁ……
※ピカードのシーズン2にはQが登場するようです
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