【スタートレック:ローワー・デッキ】S1第1話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり
(※見直して内容を一部追記しました)
第1話「第二次接近遭遇」”Second Contact”
スター・トレック:ロワー・デックス(原題:Star Trek: Lower Decks)の配信がアマゾンプライムで始まりました(番組の配信ページはこちらから)
今回はコメディアニメシリーズです。
舞台は2380年。「スタートレック:ネメシス」の直後ということになりますので、まだピカード艦長もエンタープライズEも現役です。ライカー副長はエンタープライズからU.S.S.タイタンに移動した後ですね。
タイトルの「ローワーデッキ」というのは直訳すると「下甲板」
ブリッジクルーのような花形クルーの活躍ではなく、下層デッキに勤務するようなクルー達の活躍を描くという意味のタイトルだそうです。
作品のキャッチコピーは「宇宙艦隊で一番どうでもいい船」「誰も行ったことのない場所にはほとんど行かない」というもの。
これはどういうことかと言えば、エンタープライズのような船が未知の文明とファーストコンタクトを遂げた後に、実務上の雑多な処理のため後からやってくるような船が舞台、ということだそうです。
私の感覚で言えば「どうでもいい」なんてとんでもない!!
そういう実務をフォローしてくれる人達や、現場で汚れ仕事をやってくれる人達こそ本当に重要だと思うのですよ……
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン1 第1話のあらすじ
セリトス号はギャラドニアとのセカンドコンタクト業務にあたっていた。
セトリス号にテンディ少尉が転属してくる。彼女は将来への希望に溢れていたが、配属先はボイムラー達の居る最下層デッキだった。
一方ランサム副長はギャラドニアで虫に刺され、ウイルスを艦内に持ち込んでしまう。
ボイムラーは艦長に呼び出され、マリナー少尉が違反行為をしていないか監視するよう命じられる。
ラザフォード少尉がバーでバーンズ少尉(トリル人)とデートしていると、バーに居たランサム副長が謎の病気を発症し凶暴化、周囲の人間にかみつき伝染を広げ始めてしまう。
その頃、地上班に加わっていたボイムラーはマリナーが通信用アレイ設置の仕事から抜け出し、現地人と取引しているのを目撃する。しかし予想に反して取引していたのは農作業機具だった。マリナーは艦隊の援助が行き届かない貧乏な農民達を助けようとしていただけだったのだ。
だが、おびえた現地農民が家畜の大蜘蛛を逃がしてしまい襲われる羽目に。
蜘蛛をフェイザーで撃つとミルクの出が悪くなるというので素手で捕まえようとするが、ボイムラーは蜘蛛に食われてしまう。しかし農民の言うには蜘蛛は草食で、ただ水分をとるために舐めてるだけだから大丈夫だと言う。
危険は無いと分かり、ひたすらボイムラーはしゃぶられ続ける……
一方艦内はウイルスが蔓延し危機的状況になっていた。
騒ぎの中でラザフォード少尉とバーンズ少尉は意気投合するが、ラザフォードの技術オタクな所が災いしバーンズ少尉は愛想を尽かしてしまう。
地上から帰還したボイムラーに付着していた蜘蛛の体液がワクチンになることが分かり、ウイルスは駆逐されるが、功績はすべてドクター・タ・アナのものになる。
ボイムラーは艦長に、マリナーが不正な行為に関わった事実はないと報告する。それを聞いたマリナーはボイムラーをチャディッチと呼んで喜ぶのだった。
情報を整理してみる
- 舞台はU.S.Sセリトス号、NCC-75567、カリフォルニア級
- メインキャラクター
ベケット・マリナー少尉 黒人女性。指揮部門所属(制服は赤)
以前はU.S.S.キトに勤務していたが降格のうえU.S.S.セリトスに配属された。出世欲はなく上官達をを快く思っていない模様。禁制品の取引に手を染めているようなのだが……?
ブラッド・ボイムラー少尉 指揮部門所属(制服は赤)
艦長志望のルーキーだが、今のところ実力も経験も度胸もまだまだ未熟
ドゥヴァナ・テンディ少尉 医療科学部門所属(制服は青)
オリオン人女性で、今回転属してきた新人。医療室で助手を務める。ラザフォード少尉とは気が合う模様
サム・ラザフォード少尉 機関技術部門所属(制服は黄)
サイボーグで技術オタク(?)だが、頭部のインプラントには不調が多くトラブルの元に
キャロル・フリーマン艦長 黒人女性で階級は大佐。夫は提督で実はマリナーの母
ジャック・ランサム中佐 セリトスの副長
シャックス大尉 セリトスの保安主任、ベイジョー人
ドクター・タ・アナ中佐 セリトスの医療主任。猫型種族のケイシャン ※綴りは”Caitian”で”カイト人”とか”ケイティアン”と訳されることもあります(紛らわしい) - マリナー少尉は過去に5隻の艦に勤務しており意外と経験豊富。親子の関係はあまり良くない模様
- 一方ボイムラー少尉はまだまだ経験が浅く、訪れたことがある星は(地球やバルカンを入れても)5つしかない
小ネタ色々
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 最初の方で振り回していたクリンゴンの武器は「バトラフ」(酔って振り回して太ももザックリは酷すぎる……)
彼女にバトラフをくれたらしい「片目アイパッチ」は次回登場します - ロミュランの酒はとても強く連邦内では非合法です。ロミュランエールは特に有名でシリーズ中何回も出てきますが、今回飲んでいたのはロミュラン・ウイスキーとのこと(英語でもウイスキーと言っていました)
- ラザフォード少尉とバーンズ少尉が船外を歩くときに使っていた磁力ブーツは劇場版「スタートレック:ファーストコンタクト」でピカード艦長とウォーフが使っていたものですね
- マリナーが農機具を運搬するのに使っていたバギーは「スタートレック:ネメシス」に登場の物と同型かと
- 「一般命令5条」は、艦隊将校が他の者の危険を看過して逃走することを禁じた項目とのことです。要するに「一人で逃げるな!」
- ドクターは猫型種族ですが「まんが宇宙大作戦」に登場のレス中尉と同じ種族ではないかと思われます(劇中で種族名に言及無し)
アニメになると猫型のクルーが加わるというのをネタにしてるのでしょう - シャックス大尉が「ワープコアを吹っ飛ばそう」と言って却下されますが、ワープコアを放出してその爆発力で事件を解決するのはスタートレックでよくあるパターンの一つです。むしろ「またワープコアかよ」と突っ込みたくなるパターン(苦笑)
- チャディッチとはクリンゴン語で「2番目」ですが、「共に戦う戦士」「サポートする相棒」的な意味合いで使われます。TNG「クリンゴン戦士として」の回では「弁護人」の意味で使われました。
- 最後の方でマリナー少尉が過去の有名キャラ名を連呼しますが、ゲイリー・ミッチェルだけはちょっとマイナーですね。TOS「光るめだま」で超能力を得たばかりに尊大になり、良心を失ってしまったカークの親友です。最後は岩の下敷きになってお亡くなりになります
- スールーのことをミスターカトーとは呼びませんでした(苦笑)
TASを見直していて気づきましたが、ドクターはカイト人よりも「惑星マッドの冒険」に登場するヴェダラ人の方がデザイン的には近いですね
今回の感想
オープニングがなかなか秀逸、ボーグキューブを前にしてスタコラサッサと逃走するのは笑えました。
メインキャラにオリオン人がいますね。ディスカバリーでオサイラー見た後なのでギャップが半端ないです(苦笑)
確かにコメディではあるのですが、わりと艦内が危機的状況になったりしてるのでコメディ一辺倒というわけでもないようです。血も出るしグロや下ネタもあるし……
艦内に蔓延した病気はいかにもな感じのゾンビウイルスでしたが、あっさり治療できてしてしまう辺りはスタートレックらしい感じです。
台詞の中にやたらと小ネタが多かったですね(意外と宇宙大作戦ネタが多い)あとマリナー少尉はウォーフ大好きっぽい(苦笑)
それにしても艦長や副長はあまり性格がよろしくないようで……
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