スタートレック・ヴォイジャー:S4第25話「放射能星雲の孤独」あらすじや感想など
シーズン4 第25話(通算93話)「放射能星雲の孤独」”One”のあらすじ
ヴォイジャーは特殊な放射線を発する星雲にさしかかる。
その星雲のサブニュークレオン放射線にはシールドも効かず、それに晒されるとクルー達はほんの数分で命を奪われてしまうのだ。
しかし星雲を迂回すると1年以上かかるため、クルーを休眠カプセルで仮死状態にしたまま星雲を突っ切ることにする。
ただし、放射線の影響を受けないドクターとセブンだけが覚醒状態で残ることになった。
ドクターは人付き合というものが理解出来ないセブンの扱いに苦労しながらも任務を勧めていく。
だが放射線の影響は艦のジェルパックやコンピューターにも及び始め、ドクターは医療室から出られなくなってしまう。
もはや一人で艦を切り盛りしなければならなくなったセブンは、奇妙な孤独感にさいなまれ始めていく。
そんな中、トレイジスという異星人と遭遇する。彼はなぜか放射線の影響を受けない体質で星雲の横断に挑んでいるのだが、船の修理のために部品が必要だという。
セブンは彼と取引をするが、トレイジスはセブンの目を盗んで艦内に隠れてしまう。
侵入者を捜索し対決するセブンだったが、トレイジスは実在しなかった。セブンは孤独から幻覚を見ていたのだ。
EPSコンジットの故障でドクターが消え、完全に孤独になってしまったセブンは、クルー達やボーグの幻覚に囲まれながら徐々に正気を失っていく。
それでも星雲脱出まであと少しのところまで来るが、推進システムに異常が発生してしまう。
セブンは生命維持装置のエネルギーを推進システムに回して艦を進めるが、セブンはそのまま倒れてしまう。
気がつくと艦は星雲を抜け、クルー達は目覚めていた。
ドクターも再起動され、艦は以前の喧噪を取り戻す。
もう幻覚はなくなった。
セブンはその日常の騒がしさに安らぎを覚え、初めて自分から会話の輪に入っていくのだった。
補足情報や感想など
- トレイジスが実在しないことは最初から分かってしまいますね
- 幻覚周りはちょっと安易だったにしても、精神的に追い詰められていくセブンの緊迫した描写はなかなか見応えがありました
- セブンは自分の弱さを自覚し、また一歩ボークから人間へと踏み出したという感じです。やはりキャラクターの変化や成長を感じさせる話は良いですね
- ただ冒頭でサクッと死んでしまうクルーがいたのはマイナスポイントです。名も無きクルーの命が軽いのはシリーズの悪い伝統ですよぉ
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