スタートレック・ヴォイジャー:S1第1話・第2話「遥かなる地球へ」あらすじや感想など
シーズン1 第1話・第2話「遥かなる地球へ」”The Caretaker”のあらすじ
”マキ”の小型艦はガル・イヴェックが指揮するカーデシア艦に追跡されていた。
バッドランドへと逃げ込んだマキ艦だったが、プラズマ嵐の中で謎のテトリオン・ビーム変異波に飲み込まれてしまう……
その頃地球ではキャスリン・ジェインウェイ大佐がトム・パリスをスカウトしていた。パリスは不祥事を起こして服役中の元艦隊士官だった。
ジェインウエイは新鋭艦ヴォイジャーの艦長、彼女の任務はバッドランドで消息を絶ったマキ艦の捜索だった。実は行方を絶ったマキ艦の乗員の一人はヴォイジャーの保安主任で、潜入捜査中だったのだ。
DS9に係留中のヴォイジャーにクルーが集合、艦は一路バッドランドへと向かう。
マキ艦のコースを追うヴォイジャーも謎の変動波に襲われ、気がつくと艦は7万光年の彼方に飛ばされていた。そして眼前には謎のアレイ型宇宙ステーションがあった。
船体は大きなダメージを受け多数の死傷者が出てしまったため、生き残ったクルーは全力で修理と治療に当たるが、突然全員がどこかへ転送されてしまう。
転送された先はステーション内のホロデッキだった。20世紀のアメリカ農村を再現したもので、マキのクルー達もそこに捕らわれていた。
クルー達は何かの検査をされ、気がつくと艦に戻されていた。しかしハリー・キム少尉とマキのベラナ・トレスの2人だけは行方不明のままだった。
2人が近隣の惑星に連れて行かれたことを知り、修理の終わったヴォイジャーは惑星へと向かう。途中ニーリックスという異星人と出会い、協力者として迎え入れる。
問題の惑星はオカンパといった。
ニーリックスの案内でジェインウェイ達はケイゾン・オーグラの村を訪ねる。ケイゾン達はオカンパの砂漠から資源採掘をしているらしい。だがニーリックスの目的はケイゾン達に捕らわれているオカンパ人の恋人、ケスを助け出すことだった。
ニーリックスはジェインウェイ達を利用して、まんまとケスを助け出す。
一方、キムとトレスは地下都市でオカンパ人達と出合う。
太古の昔にオカンパ星が砂漠化した際、”管理者”と呼ばれる存在によって地下都市が造られ、オカンパ人はそこに保護されたのだという。オカンパ人達は”管理者”に頼り切り、自立することを忘れていた。
ケスから得た情報でジェインウェイ達は地下都市へと転送、キムとトレスを救出して帰還するが、ケイゾン達はステーションの技術を独り占めにしようとヴォイジャーに襲いかかってくる。
ジェインウェイは元の宇宙域に戻るため”管理者”と交渉する。
”管理者”は太古の昔に他の銀河系からやってきた探検者だった。だがオカンパの大気を破壊して砂漠化させてしまったため、その償いとして地下都市を造りオカンパ人達を護ってきたという。だが”管理者”の寿命は尽きようとしていた。
ジェインウェイ達のような別の種族をさらっていたのは、管理を引き継がせる後継者を探していたからだった。
ジェインウェイはオカンパ人を自立させることを提案するが、”管理者”はジェインウェイの前で息絶えてしまう。
”管理者”は最後までオカンパ人の将来を心配していた。もしステーションの技術がケイゾンに渡れば、オカンパ人は絶滅させられてしまうだろう。
ジェインウェイは迷った末、トリコバルト弾でステーションを破壊する。
だがそれはアルファ宇宙域へ帰還する手段を自ら破壊する行為だった。ここから連邦領域までは、最大ワープでも70年以上……
ヴォイジャーの故郷への長い旅が始まる。
補足情報や感想など
- ヴォイジャーはイントレピッド級の2番艦、ワープによる亜空間断裂問題に対応した可変ワープナセルを搭載しています
- トム・パリスは不祥事で艦隊を辞めた後マキに参加して捕まったという過去があります。TNGシーズン5第19話「悲しみのアカデミー卒業式」で不祥事を起こしたロカルノの設定を踏襲しており、演じている役者さんも同じなのですが、別人です
- トゥヴォックは設定では大尉なのですが、序盤10話程度まで階級章が少佐です ※階級章は他にも設定と矛盾する人がいますが、細かいことは気にしてもあまり意味はありません
- バッドランドはDS9シーズン2第20話「戦争回避 パート1」で登場したマキのアジトがある宙域ですね
- 艦隊の任務に沿って展開するTNG、基地を舞台に政治色の強いDS9と来て、今作は艦隊とも政治情勢とも距離を置いた純粋な宇宙冒険物です(一部例外的なエピソードはありますが)ある意味最も「宇宙大作戦」の精神を受け継いだシリーズですね
- 水もレプリケートできない割に強力な戦艦を持っているケイゾンとか、キム達の病気の件が有耶無耶になってしまったり等、ちょっと疑問の残るところはあるのですが、大勢の新キャラクターがまんべんなく活躍していて、第1話の掴みとしてはまずまずかと思います(なおケイゾン人の技術が低い点については後で理由が判明する話があります)
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