宇宙大作戦:S1第23話「コンピューター戦争」あらすじや感想など
シーズン1 第23話「コンピューター戦争 」”A Taste of Armageddon”のあらすじ
高度な文明を持つNGC321星団との外交ルートを開くという任務のため、主要惑星エミニア7号星に連絡を取る。だが連絡への返答は「宇宙通信コード710」という、惑星への接近を拒否するものだった。
なんとしても条約をとりつけたいフォックス大使は、通信を無視して惑星軌道へ進むよう命令する。渋々従うカーク。
カークはスポックや保安要員と共に上陸するが、意外なことに普通の歓迎を受ける。町並みも至って平和で近代的な物だった。
カークは最高評議会議長のアナン7と会談し惑星連邦との国交樹立を要望するが、この星は戦争状態のため無理だと断られる。第3惑星のベンディカー相手に500年も戦争を続けており、年間100万~300万人もの犠牲者が出ているというのだ。
会談の最中ベンディカーの攻撃が始まる。
大勢の犠牲が出ていると言うが、惑星の上に攻撃の様子は全く見られなかった。
実は戦いは全てコンピューター上で行われており、仮想の戦場で死んだ者は出頭し分解マシーンで実際に死ななければならないというのだ。
さらに、仮想戦場ではすでにエンタープライズは破壊されたという。それに従い、24時間以内にクルー全員は分解されなければならないと通告される。
カーク達は人質にされるが、スポックのテレパシー能力を使って脱出する。
カーク達が脱走したことで、エンタープライズも実際に攻撃を受け始める。だがフォックス大使は反撃を禁止する。大使はアナン7と交信し友好的な返答を貰うが、それを信用できないチャーリーは電磁スクリーンを維持する。
フォックス大使は地上に転送でやってくるが、すぐに囚われる。だが分解マシーンに入れられる直前スポックに助けられる。
カークは仮想の戦争だからダラダラと500年も続いてしまったと考え、戦争用コンピューターを破壊して彼らに現実を突きつける。
仮想ではなく本当に戦争しなければならない状況に追い詰められたことで死と破壊の恐怖が現実となり、エミニアとベンディカーは和平交渉へ踏み出すことになった。
スポックはカークの行動を幸運だっただけだと批判するが、カークはスポックが論理よりも運を持ち出すことが楽しかった。
補足情報や感想など
- 日本での初回放送時は第19話にあたるエピソードです
- 以前この星を調査に来たU.S.S.バリアント号は帰還していません
- コンピューター上の仮想世界での戦いという、後々のSF作品で頻繁に見られるアイデアの先駆けです。こういう物を60年代にやってるというのが凄いです
- カークが脅しに使った「一般命令24条」は「惑星上の全ての生命を抹殺する」です。おっかないですね。それにしてもカークは内政干渉しまくりです(苦笑)
- 初見の時はベンディカーは実はとっくに滅んでて、居もしない敵相手に戦争やってるんじゃないかと予想したんですが、全然ハズレでした
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