シーズン3 第14話(通算62話)「疑惑のビーム」”A Matter of Perspective”のあらすじ
タヌガ4号星への輸送任務を終えた後、上陸班はこの星の基地で行われている次世代燃料クリーガー波研究の査察を行った。
だが査察が終了しライカー副長が立ち去った直後に基地は爆発してしまう。このとき基地に残っていたのはネル・アパガー博士だけであった。
タヌガ星警察のクラッグ調査官は、アパガー博士殺害の容疑でライカーを拘留すると通告してくる。
ピカードは十分な証拠無しにライカーを引き渡すことを拒否し、艦内で証拠の検証をすることを申し入れる。そしてアパガー博士の研究室がホロデッキ内に再現され、関係者の証言を元に当日の様子が再現される。
だがライカーの証言とアパガー夫人との証言には食い違いがあった。夫人の証言はライカーにとって著しく不利な物だったが、ディアナには嘘をついているとは感じ取れなかった。
同じ頃、艦内のあちこちで謎のエネルギービームが隔壁を破壊する事件が連続する。原因は不明だが、基地の爆発と何か関連があるようだった。
データ、ウェスリー、ジョーディはエネルギービームの正体を突き止め、それによって事件の真実が判明する。
アパガー博士は研究をロミュランに売ろうとしており、ライカーがそれに感づいたと考えて殺そうとしたというのが真相だった。博士がライカーを殺すために放ったビームは転送波に弾かれ、研究室のジェネレーターを爆発させたのだ。
証言が食い違ったのも、博士が証人それぞれに嘘を言っていたためだった。
真実が明らかになり、ライカーへの容疑は取り下げられるのだった。
補足情報や感想など
- ピカード艦長に絵画の才能は無かったか……
- 海外ドラマの定番、裁判物の体裁ですね。TOSの時もカークが罠にはめられて裁判になる話があったのを思い出します
- 法廷劇をホロデッキでやるというのが面白いですね
- 結局それぞれの証言は当てにならず、最後はジョーディ達が見つけた科学的証拠がものを言うというオチでした
- 証言の再現ホログラムそれぞれで役者の方々が微妙に演技を変えているのがさすがという感じです。目線の芝居が上手いですねぇ。ライカーの視線がいやらしい(苦笑)
目次ページはこちら
はじめまして、最近スタートレック・ピカードから、TNGを見直している最中です。
小ネタなど非常に丁寧な説明で毎話エピソード終了後に確認させていただいてます。
このお話は『藪の中』を彷彿とさせる気がしたのですが、どーなんでしょう。脚本家の方に聞いてみたいものです。。
はじめまして
私のブログがお役に立てているなら私も嬉しいです
(文章の粗い部分が多くてスミマセン)
このエピソードについては
スタッフが当時を振り返った書籍(日本未発売)の中で
黒澤監督の「羅生門」との類似に言及されているそうですので
おそらく参考にされているんだと思います
アカデミー賞にも入った映画ですし、当然見てるでしょうねぇ
ご丁寧なご返信ありがとうございます!
なるほど映画「羅生門」にインスパイアされた脚本だったんですね!
日本未発売の書籍にも造詣が深いとはさすがトレッキアンです!
益々スタートレックの魅力にハマりそうです!