新スタートレック:S3第12話「異次元テロリスト」あらすじや感想など
シーズン3 第12話(通算60話)「異次元テロリスト」”The High Ground”のあらすじ
エンタープライズは暴動が発生したルチア4号星に医療品を輸送する。ルチアは連邦加盟国ではないが、長年の貿易相手だった。
この星では地方の独立を巡ってテロ活動が多発していた。
テロリストの爆破現場に居合わせたドクタークラッシャーはケガ人の救護にあたるが、テロリストに誘拐されてしまう。
テロリスト達は新型の次元転送機を使用していて神出鬼没だったが、この転送機は使うほどに人体に悪影響を与えてしまうため、連邦では開発中止になった物だった。テロリストらはその治療のためにドクターを必要としていたのだ。
テロリスト達はエンタープライズに次元転送で侵入しワープコアを破壊しようとする。仕掛けられた爆弾はすんでの所でジョーディによって取り外されるが、3名の死亡者を出した上にピカードが誘拐されてしまう。
テロリストの指導者フィンは内戦に連邦を巻き込もうとしていた。
だがフィンが要求を伝えるためにエンタープライズに現れた際、ウェスリーは次元転送の逆探知に成功、テロリストのアジトを突き止める。
ルチア政府の突入部隊とライカー達がアジトに突入、フィンは死亡し人質のピカード達も救出される。だがそれで独立運動が終息したわけではなく、平和への道のりはまだまだ遠いものだった。
補足情報や感想など
- 独立運動とテロリストをテーマにしたお話です。作品の製作時期的には北アイルランドの独立紛争を参考にしているそうですが、テロリズムは現在においても社会を悩ます普遍的な問題です。当然ながら劇中でも結論は出ず、その不条理さがデータを悩ませます
- アメリカ的正義ならテロを一方的に悪と描きがちですが、このお話はテロリスト側の描写に随分と重点を置いているのに驚かされます
- 対話と協調を旨とするスタートレックにおいては、対話に応じようとしない相手というのは大変厄介ですね
- 神出鬼没の次元転送がなにげに恐ろしいです。これ人体に悪影響があるから使えないとのことでしたが、次元跳躍ミサイルとかにしたらかなり強力な武器になるのでは?
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