僕らの勇者王!RGガオガイガーを作りましたよ!【レビュー】
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バンダイが本気を出した(?)ガオガイガープラモの出来は如何に
バンダイのプラモデル新製品「RG勇者王ガオガイガー」を買ってきました。
もう25年も前に放映された作品だというのに、未だに人気が高いですねぇ。私も当時毎週楽しみに見ておりました。
まあ、未だに続編が続いているわけではありますが、シリーズで一番面白かったのはやはり最初のTVシリーズだったと思います。とにかく毎週これでもかこれでもかと畳み掛けてくる怒濤の展開が素晴らしかったですね。
AmazonやDMM等で第一話だけは無料で見られますので、未見の方は是非見てみて頂きたいと思います。
※youtubeのサンライズチャンネルだと現在(2022年9月時点)で5話まで無料で見られますね(こちら)「シリーズの動画」メニューから追えます
今回使用した工具と組立の基本
今回は塗装とか考えずに素組みで行くことにします。変形で可動部が多いですから、ちゃんと塗装しようとするとかなり大変なんですよね。
でも基本のゲート処理や墨入れはちゃんとやっていきます。
とは言え、使った道具はこの程度。デザインナイフすら使用せず。
メインで使うのはこの3つですね
今回のガオガイガーはいわゆる「アンダーゲート」がやたらと多いです。おそらく将来的にメッキバージョンを販売することを見越してのことだと思いますが、ゲート跡が目立たないというメリットの反面、処理はふた手間になるので結構めんどくさいです。
でもこれをちゃんとやらないと合わせ目に隙間が出たり、変形がピタッと収まらなかったりしてしまうので手は抜けません。
基本はニッパーでギリギリまで切り取って、800番のスティックヤスリで整える感じ。デザインナイフで削ぐ方もいらっしゃるとは思いますが、バンダイのプラスチックは柔らかめのため、ナイフだとえぐりすぎてしまうことがよくあるのです。ヤスリの方が失敗が少ないです。
あと広い面などは成形時のウェルドライン(樹脂流し込みの跡)が目立つ箇所が多いので、ヤスリスティックフィニッシュで均して目立たなくしてしまいます。とはいえ黄土色パーツのウェルドラインなどは、このやり方でもあまり消えてくれないんですけどね。そういうところは部分塗装でもするしかありません(今回はやりませんでしたが)
ピンセットはシールを貼るときや、細かいパーツを扱うときに使用しました。このピンセットはシールの粘着が付きにくいように表面処理されているというので期待して買ったのですが、期待してたよりはひっつきました(苦笑)
細かいパーツの中にはポロッと外れやすい物もあるため、そういう部分には流し込み接着剤を挿してあげるようにします。
パーツ数がなかなかのボリュームな上、細かいパーツがとても多いですので、作業机やその周辺は作業前に整理整頓しておくことをオススメします。うっかりパーツを飛ばしてしまうと、見つけ出すのに苦労しますよ(苦笑)
あと、墨入れは全てガンダムマーカーで行いました。
この製品は殆どのパーツがPS素材なので、今回は普段あまり使わない流し込み墨入れペンや消しペンにも活躍してもらいました。ただしこの二つのペンはABSを割りやすいという困った性質があるので、ABSパーツには使用してはいけません。
この製品の場合はキャタピラや指などの一部パーツがABS製ですので注意が必要です。
と、ここまで準備したらあとは説明書通りに地道に組み立てていくだけです。
変形合体のギミックがふんだんに盛り込まれているため、パーツ構成はかなり複雑です。しっかり説明書を読みながらでないと組み上がりませんよ!
30MM作るときのノリで一気に切り出したりしたら絶対に収拾が付かなくなりますぞ!
ガイガー完成!
というわけでまずはガイガーです。
これまで数多く見てきたガイガーの立体物の中でも、かなり上位のかっこよさです!これは素晴らしい。
合体の都合上頭部はやや小さめですが、それでもかなり良いバランスです。欲を言えば少し大きめの見栄えヘッドを別途付けて欲しかったなぁ。
変形のために可動部やギミック満載です。腰は伸びるし脚も伸びる、肩幅も広げたりできます。顔もなかなかのイケメンです。説明書では目にシールを貼るようになっていましたが、私は墨入れだけで済ませてしまいました。
続いてライナーガオー!
地味に出来のいいライナーガオーです。車輪パーツがとても小さいので、なくさないように要注意です。
窓回りにプラスティックシールを貼るようになっているのですが、このシールは質感が良くて素晴らしいです。ピンセットで丁寧に貼り付けてあげました。
先端の腕部ロック機構は動かしにくくてイマイチかな。
ギミック満載ドリルガオー!
ガイガーの次にギミック満載なのがこのドリルガオーだと思います。
一枚一枚つなぎ合わせて作るキャタピラは、とても回転がスムーズで驚かされます。ですが個人的に大ヒットだったのはこのキャタピラの引き出し機能!
グランドプレッシャー持てるじゃんか!!!!!!
これはプレイステーションのゲームで一回だけ使用されたハイパーツール「グランドプレッシャー」を構えるときにのみ登場した機構なのですよ!
えらくマイナーなところを再現してくれましたな!!スゲえ!!
あと足首の接続軸が奥まで差し込めないのは仕様かしら? 割と外れやすいのが少し困ります。
ちょっと難あり?ステルスガオー!
多分今回イマイチと感じるパーツが集中しているのがこのステルスガオー。
腕部の取り付けがレール式ではなく差し込み式です。ここは設定と大きく異なります。この部分はスーパーミニプラ版の方が設定に近づけようという努力を感じましたね。
そして最大の問題は指のポロリ。凄くとれやすくて、ポーズ付けようとするときにめっちゃストレスたまります。手の甲のパーツもとれやすくて困りものです。
付属のリード線なんてどこで使うんだろうと思っていたら、頭部の接続蛇腹をリード線で作るようになっていました。これはまた変態的な設計ですな。
ただ頭部はガイガーの頭部に被せるという構造をとっているため、目元の形状がどうも今ひとつ好みではないですなぁ。目の上に白いラインが出てしまっているのが良くありません。
ガイガーの頭部を黒く塗るわけにもいかないので、ひさしの部分を少し下に足してやるのが良いのではないかと思います。あとマスクも外れやすいので、ここは接着してしまった方が良いかと思います。
といった感じで組み立て完了です
ディバイディングドライバーもスプリングで伸縮したり金属パーツ使ってたりとなかなか凝った出来でした。
余剰パーツはこれだけ。ガイガー用の平手、ヘルアンドヘブン用組み手、新幹線吊り下げ用ジョイント、あとはアクションベース接続用ジョイント類です。
説明書にはデカールの指定がかなり細かくあるのですが、私はガオガイガーにはこういうデカール類は向かないと思うので、一切貼りませんでした。この辺はお好みで。
全体的に作業工程は多めで大変でしたが、バンダイ製品だけに精度はとても良く、組立自体はかなりスムーズにできました。
さあ、ついにファイナル・フュージョンです!
ファイナル・フュージョン承認!!!!
脚部の固定機構やステルスとの接続など、とてもピタッと収まって強度もよく考えられてるなぁと感心しました。この辺はさすがというところです。あちこちにロック機構も設けられており、合体後にズレないよう気が配られているのもさすがです。
というわけで完成しました。
横幅広めでドッシリ体型のガオガイガーですね。アオシマ製プラモデルのガオガイガーなどはもっとスマート体型なのですが、このドッシリ型もカッコイイです。アニメの中だと合体直後の決めポーズがこんな感じですね。
「プロテクトシェード!!」
第一話のシーンを再現してみました。
付属のプロテクトシェードエフェクトパーツにビーム収束のエフェクトを足しました(画像合成ではありません、紙を切って貼りUVライトで光らせてます)
ただこのエフェクトパーツ、指に引っかけるようになっているのですが、上の方で書いたとおり指はポロリしやすい上に関節強度が弱いため思ったようなポーズがとりにくいです。
この写真は指ではなくアクションベースのアームで保持してしまいました。
ところでプロテクトシェードって黄色じゃなかったっけ……ま、カッコイイからいっか(苦笑)