スタートレック:プロディジーS1第8話「タイム・アモック」あらすじや感想など【暫定】
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
第8話「タイム・アモック」”Time Amok” のあらすじ
先日のファーストコンタクト任務での失敗が原因で、クルー達の気持ちがバラバラになることを危惧したホロ・ジェインウェイは、ダル達に課題を出してチームワークを鍛えようと考える。
だがそれは裏目となり、全てが嫌になったダルは自分たちが本当は士官候補生ではなく、船を盗んだだけだということを白状してしまう。
皆の気持ちが暗く沈んでいく中、船はタキオン嵐を通過した。だがそれにより発生した重力異常のためプロトコアが不安定になってしまう。
真っ先にそれに気付いたジェンコムとホロ・ジェインウェイが機関室に駆けつけるが、プロトコアから発生した謎の波動が船を通過した瞬間、2人を残して他のクルーは全員姿を消してしまった。
さらにプロトコアの崩壊が始まり、急いで修理しようとするジェンコムの前でコアが大爆発を起こし……
情報を整理してみる
- このシリーズで初めて宇宙歴が明示されました。今回の宇宙歴は607125.6(2383年)です!
- サブタイトルが「Time Amok」ですが、TOSに「Amok Time」というサブタイトルのエピソードがあったりします(TOSシーズン2第一話「バルカン星人の秘密」)ただそちらは時間物のエピソードではありません
今回の「Time Amok」 は直訳するなら「暴走する時間」と言ったところでしょうか - ジェインウェイが出した課題は割と有名な児童向けの問題です。ゼロがほとんど答えを言ってましたが、一度運んだ物をまた持って戻ってもよいことに気付けば、特に難しい問題ではありません
- セリフから判断するに、プロトドライブはワープ機関によって発生させた重力殻でプロトコアを抑え込んで安定させているようです。とするとワープコアは必需品ですから、どんなピンチになってもワープコア放出という定番の手段は使っちゃ駄目ってことになります(プロトコアを失ってもいいなら別ですが)
また重力や亜空間の変動には極端に弱いわけですから、空間に影響を与えるアイソリティック兵器などは大の苦手だと想像できます
プロトドライブ起動にはワープ9.97というかなりの高速でワープする必要がありますし、常にコアを抑えるためエネルギー消費も激しいわけで、なるほどこれは割と問題が多い動力機関だと言えそうですね。後の未来世界で普及しなかったのも納得がいきます - 波動によって各クルーの時間が分断されてしまいましたが、ホロ・ジェインウェイだけは設定を調整してどの時間軸にも対応できるというのがミソですね
- 各キャラクターが置かれた時間の速さは
ジェンコムが最も速く(10分がほんの数秒に加速)、
ロックタックが最も遅い(とんでもなく遅い、おそらく10分が数年に)
ゼロは速く、マーフは遅い、ダルはやや速く、グウェンはちょっとだけ遅い
グウェンだけは通常時間とあまり差が無かったため、ドレッドノックと出くわすことになってしまいました - ナンディ船長が情報を売ったことにより、ディバイナーにプロトスターの位置が知られてしまいました
- ドレッドノックはビークルレプリケーターを利用して4000光年彼方から乗り込んできましたが、どうやら外部からデータを侵入させるバックドアのような物が仕込んであったようです
- ドレッドノックは艦内の細かい部品の配置や、チャコティの声色や指令コードまで把握していました
- ドレッドノックによってホロ・ジェインウェイのプログラムは消去されてしまいましたが、ロックタックがバッファに残っていたデータを使い、276回目のチャレンジにて再構築に成功しました
- 他の全員が間に合わずに死んでしまった中、それぞれの情報を受け継いでロックタックがワープマトリックスの製作に成功。これにより時間を修正することが出来ました。ただロックは相当に長い年月をたった一人で過ごすことになってしまいました……
今回の感想
冒頭のジェインウェイの課題を見るに、彼女はあまり教師には向いていないようです(苦笑)
さて今回は定番の時間物!時間物には傑作回が多いですが、今回もなかなかの出来ですよ! わずか20分少々の本編でよくこれだけの内容を詰め込んだものです。
船内の時間が分裂するという展開だと、VOYシーズン7第11話「対決する時空」あたりが割と近いお話ですかね。まあ元々ヴォイジャーは時間ネタ多いんですが。
別々の時間の中で、しかしそれぞれが協力して窮地を乗り切るという展開はなかなか燃えます。ただこれロックタックの負担が大きすぎでしょう。部屋に食べ終えたグープの食器が山積みになってる描写などは悲しくなりましたよ。まだグープ食べてるのね……もっと美味しいものを皆と一緒に食べさせてあげたいなぁ……
あと意外だったのは、ゼロからの設計図があったとはいえダルがかなりの短時間でワープマトリックスを作り上げていたこと。何だかんだ言ってダルって結構優秀じゃないですか。ロックが基本的な数学の勉強から初めてやっとたどり着いた知識量を、一応は持ってたってことですからね。
最後のみんなで抱き合うシーンは本当に良かった。今回の事件で結果的にクルー達の絆がもの凄く強まったのが実感できる良いシーンでした。
あと連邦の機器はネジの頭が「+」でも「-」でもなく惑星連邦マークになってるのは笑った。いくら何でも独自規格過ぎるだろー(苦笑)
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