【ST関連作品】宇宙探査艦オーヴィル:S3第2話「シャドウ・レルムズ」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン3 第2話(通算28話)「シャドウ・レルムズ」”Shadow Realms”のあらすじ
オーヴィルはクリスティ中将を乗せてクリルとの和平交渉に向かうことになった。
だがクリスティ中将の名を聞いてドクターフィンは少なからず動揺する。中将は彼女が25年前に別れた夫だったのだ。
和平会議は順調に進み、オーヴィルにはクリル領域の通行許可が与えられた。これを機に未踏の領域であるナクラブ星域の調査を行うことも、今回の目的の一つだったのだ。
だがクリル達は星域内のカラール星区へは侵入しないようにと警告する。カラールは一度踏み込めば生きては戻れる場所だというのだ。
いぶかしみながらもオーヴィルは調査に向かう。そして調査開始早々、オーヴィルはカラール星区の中から救難信号を受信した。
信号の座標に未知の宇宙ステーションを発見したエド達は早速上陸調査へと向かうのだが、ステーションは無人だった。
しかし帰還後、クリスティ中将の体に異変が起きる。ステーション内で何かの生命体に寄生されたのだ。中将の体は異常な早さでDNAが書き換えられていく。
やがて完全に乗っ取られ怪物になった中将はオーヴィルの主電源を停止し、クルー達を襲い始める。
襲われたクルーは次々とモンスター化し、ステーションからは仲間を呼び寄せる信号が発信され始めた。全ては罠だったのだ。
かろうじてジョンが電源の復旧に成功し、ドクターもモンスター達を倒す方法を見つけ出した。だがそれは彼らを殺すだけの手段であり、元に戻すことは出来ない。
元は仲間だった者達を殺すことに抵抗があるドクターは、最後の望みをかけてクリスティ中将だった怪物に警告を行うことにする。しかし中将の心は既に完全に失われていた。
意を決したドクターが散布したウイルスによって追い詰められた怪物達は、いずれ再び相まみえることを誓いつつ、オーヴィルから逃げ去って行くのだった。
補足情報や感想など
- クリスティ中将はドクターフィンに子供が居ることを知りませんでした。かなり長い間疎遠だったようです。また会話の内容からすると結婚期間もかなり短かったようです
- ドクターの2人の息子(マーカスとタイ)は人工授精による出産だそうで、父親は設定されていないとのことです
- クリスティ中将を演じているジェームズ・リード氏は、VOYシーズン7第16話・17話「人間改造惑星クアラ・前後編」にてジェインウエイの恋人ジャフェンを演じられた方です
- ナクラブ星域の半分はカラール星区とのこと。カラールは邪悪な悪霊の住む「影の領域」としてアンカーナ(クリルの聖書:シーズン1第6話「クリル」で登場)にも記されているそうです
- エドの台詞「May the Force be with you」は言わずと知れたスターウォーズネタですね。いきなりこれは笑えます
- 上陸から戻ってからの展開はモロにエイリアンですねぇ、いやあ怖い怖い。完全にホラー映画のフォーマットなので展開は読みやすかったですが(苦笑)
- スタートレックならドクターがDNAを元に戻す方法を見つけて全員助けるところですが、オーヴィルはそんなに甘くありませんね(というかオオサンショウウオからでもDNA操作で元に戻せるスタトレの方が異常なんですが)
- ドクターの見つけた対抗策がウイルスで風邪をひかせるというあたりは、古典的SFの香りがしますね(といっても変異が完全に終わると使えなくなる手段とのことでしたが)
- それにしてもシーズン3は1話当たりの時間が長いので(一番短い回で61分、長い回で87分ですよ!)視聴するのが結構大変です。毎回スペシャル版か前後編並みのボリュームですよ
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