競合か住み分けか? 山田化学の銃器ミニチュア4種を買ってきました【レビュー】
リトルアーモリーに強力なライバル?それとも援軍?
これまでも価格破壊なミニチュアを多数リリースされてきた山田化学株式会社さんが、今度は銃器のミニチュアを4種類も一気に発売してきました。
しっかりプラモデルとして成立している商品ですし、値段も相変わらず100円(税別)です。これはマジですごい、いやヤバい。
商品情報
- 商品名
ミニチュア アサルトライフル
ミニチュア スナイパーライフル
ミニチュア ショットガン
ミニチュア ハンドガン - 発売日 2024年3月下旬
- 価格 1個100円(税別)
- 材質 ポリスチレン(普通のプラスチックです、接着・塗装ともOK)
- 発売元 山田化学株式会社
- 販売 株式会社キャンドゥ、株式会社セリア等
- 仕様等は下記記事をご参照下さい
フック吊り下げタイプのパッケージです。4種類あって場所をとるので、お店のミニチュアコーナーを探せば見つかりやすいかと思います。パッケージサイズは格納庫ミニチュアの物に近いので、店舗によっては推し活コーナーの方に置かれるかもしれませんね。
4種類とも商品構成は共通
台紙が取扱説明書を兼ねており、他にランナーが2枚。うち1枚は台座ランナーでこれは4種とも共通です。銃の種類によって使うパーツが変わります。
組立作業は基本的に切り取るだけですが、スナイパーライフルだけは本体がハメ合わせになっており、ここは接着推奨、というか接着必須です。
パーツの細かさに対してランナーのゲートは割と太めなので、切れ味の良いニッパーを使って丁寧に2度切り3度切りした方が良いと思います。
以下、商品構成です
・ハンドガン
ハンドガン2挺、スライド後退Ver.2挺、マガジン2個、ナイフ2本、ホルスター(大小各1個)
・ショットガン
ショットガン1挺、フォアハンド後退Ver.1挺、ショットシェルボックス1個、ショットシェル6個、水筒1個、手榴弾(解放前)2個、手榴弾(解放後)1個
・アサルトライフル
アサルトライフル1挺、ストック延長Ver.1挺、トランシーバー2個、マガジン2個、スタングレネード(解放前)2個、スタングレネード(解放後)1個
・スナイパーライフル
スナイパーライフル1挺、バイポッドは自立状態と折り畳み状態の差し替え式
いつものようにコトブキヤさんのメガミデバイスに持たせてみました。
一応持たせることは出来ますが、リアルなタイプの銃ミニチュアなのでフィギュアの持ち手との相性はあまり良くありません。持ち手の方にだいぶ無理をさせて持たせるか、あとは平手に両面テープでくっつけるなどの工夫が必要かと思います。
実はトミーテックさんから創彩少女庭園向けに銃持ち手が発売されていたりします。トミーテックさんの銃ミニチュアもフィギュアの持ち手とは相性が悪かったため、その隙間を埋めるための商品が用意されたわけです。
(※下の商品はこの記事の執筆時点で品切れ中ですが、2024年4月に再販があるそうなので、しばらくしたら模型店などで見かけるようになると思います)
今回山田さんのおかげで銃ミニチュアが大量に市場にあふれますので、持ち手にも需要が生まれたはずです。この結果としてトミーテックさんも儲かる図式になるかもしれませんね(苦笑)
まあ実際のところ、山田化学さんの銃は100円と言うことで、やはりディテールの細かさや精度はそれなりです。
この写真で上に置いたのが山田化学さんのハンドガン、下はリトルアーモリーさんではなくプラッツさんのリアリスティックハンドガンなのですが、やはり造形を重視した既存の商品と比べると、細かい造形には差が出ます。
こちらは付属品の水筒とトランシーバーの裏面です。プラ製品の精度は細かいディテールはもちろんですが、こういう広い面にも出やすいです。ヒケ(成形時のへこみ)が結構目立ちますね。
こういうところがやはり値段なりということですが、手軽にフィギュアと絡めて遊ぶには必要十分とも言えます。
精密な物が欲しければリトルアーモリーさんの方に手を出せば良いだけのことで、この辺は住み分けが十分可能なのではないかと思います。
過去に発売されてきた山田さんのミニチュア商品は、既存のプラモデル市場とは微妙に差別化を図った商品が多かったと思うのですが、今回は既存の市場に対して明確に踏み込んできたという印象ではあります。
とはいえ中身をよく見てみれば、単なる競合と言うよりも住み分けながら互いに補い合える商品だとも感じられます。
実際、上で紹介した持ち手などは今回の山田さんのおかげで需要が増えると思うんですよねぇ~。
山田さんの安価なミニチュアを切っ掛けにして、本格的なミニチュアの方にも手を出す人が増えてくれば、互いにwin-winな関係になっていくんじゃないかと思います。