スタートレック:ディスカバリーS4第11話「ロゼッタ・ストーン」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第11話(通算53話)「ロゼッタ・ストーン」”Rosetta”のあらすじ
ディスカバリーは「10-C」の本拠地が中にあると思われる「ハイパーフィールド」の宙域へとやってきた。
地球と二バーが襲われるまでの時間猶予はおよそ29時間。しかしファーストコンタクトを行うためにはあまりにも準備不足だった。
フィールド近くの滅びた惑星が「10-C」発祥の地だとにらんだバーナムは上陸班を率いて調査に向かうことにする。だが貴重な時間を無駄にする可能性も高く、地球連合のンドイエ将軍はこの調査に反発する。
一方、ブックの船もこの宙域に到達していた。
ディスカバリーに相乗りしてハイパーフィールドを突破しようと考えたタルカとブックは、センサーに工作を行うためディスカバリーの艦内へと潜入する。その最中、ンドイエ将軍の考えに気付いたブックは彼女を仲間に引き込もうと考える。
同じ頃、上陸班は遺跡の中で奇妙な幻に襲われていた。しかしその現象を体験したおかげで「10-C」との対話方法の手がかりを得ることに成功する。
対話に必要な粒子の分析を進めながら、ディスカバリーはハイパーフィールドへと進む。
残り時間は25時間……
情報を整理してみる
- ロゼッタストーンとは18世紀末にエジプトで発見された石柱です。これに刻まれた文字のおかげで古代エジプト語の解読が可能になりました。現在は大英博物館に展示されています
- 今回の宇宙歴は865783.7
- 10-Cの本拠地はハイパーフィールドというバリアのようなもので覆われており、中の様子は分かりません
- ハイパーフィールド近くの恒星にはダイソンリングが築かれており、その構成物質はDMAの制御装置と同じ物でした
- ダイソンリングとは、SFファンならお馴染みの「ダイソン球」のバリエーションの一つ。ダイソン球が恒星全体を覆ってそのエネルギー全てを利用しようとする構造物なのに対して、全体ではなく円環状に作られた物がダイソンリングというわけです。部分的とは言え、それでもかなりの大規模構造物です
- ダイソン球はTNGシーズン6第4話「エンタープライズの面影」でも登場しています。リングについては小説「リングワールド」が有名ですね
- サルーはかなり久々に「死」に対する感知力を発現させました。ただしそれを感知するリスク器官はヴァハライで失われています(シーズン2第6話「雷鳴」)
- 地上で発見した遺跡は赤ん坊の保護施設でした。そこから「10-C」も子供を大事にする文化を持っていることが判明しました
- 「10-C」は音声原語やテレパシーではなく、炭化水素の粒子を使って感情を伝えるということが判明しました
- ブックはンドイエ将軍を仲間に引き入れることに成功します
- タルカはディスカバリーのシステムへの工作には成功しましたが、リノ中佐に見つかってしまいました
今回の感想
ディスカバリーはかなり苦労して銀河バリア抜けたのに、ブックの船は随分とあっさり追ってきましたねぇ(苦笑)
サルーの宇宙服のブーツがちゃんと専用の形状になってるのは感心しました。
ラクタジーノが超久々に出てきたのも嬉しかったなぁ、ナツメグ入りがリノ中佐のお気に入りのようです。でもディスカバリーの元の時代ってTOSより前だから、まだラクタジーノは連邦に入ってきてないんじゃなかったかしら???(クリンゴンも訪れる宇宙基地K7のバーでは誰もラクタジーノを知りませんでした(DS9シーズン5第6話「伝説の時空へ」))
初期メンバーに代わる代わる見せ場が用意されているシーズン4ですが、今回はデトマー少佐に焦点が当たってました。でもこう代わる代わるちょっとずつの見せ場だと、今ひとつ印象が弱いままな気がします。
10-Cが粒子を通じて感情を伝え合うというのはなかなか面白いです。ちょっとGN粒子を思い出しました(ガンダムネタ)
リノ中佐の方が捕まってしまったのは意外でしたが、次の言動が読みにくいリノ中佐だけに何か予想外の活躍をしてくれそう。この辺は次回に期待です。
10-Cとの対話には「共感力」が鍵になるというあたりはラストへの伏線という感じがしますね。ブックの能力も「共感」ですし、なんとなく落とし所は見えてきたようです。
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