シーズン3第13話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり【スタートレック:ディスカバリー】
第13話「希望を信じる者(後編)」”That Hope Is You、Part 2”
あっという間にシーズン3も最終回です。
残っている問題が多すぎで大丈夫かしらと思っていたら、今回の尺は1時間以上ありますね……
(以下、ネタバレ全開です)
※見直して勘違いしていた部分に気付いたので一部書き直しています
シーズン3 第13話のあらすじ
オサイラーの攻撃で連邦本部のシールドは破壊されてしまう。逃亡しようとするディスカバリーの行く手を艦隊とニバーからの援軍が包囲する。艦内でもティリー達の反撃が始まるが、オサイラーはティリー達のいるデッキの生命維持装置を停止し、彼らをゆっくりと殺そうとする。
さらにオサイラーはクイジャンで用いた殺虫剤を攻撃に使って連邦艦を汚染させ全滅させようと企てる。バーナムはオサイラーの攻撃を中止させるため提督に包囲を解くように交渉し、提督は不本意ながらディスカバリーの包囲を解く。
ディスカバリーは連邦本部を後にし、エメラルド・チェーンの基地へ向かう。
艦内ではブックに対する拷問が行われていたが、隙を見てバーナムは彼を助け出す。ティリー達はバーナムからのヒントを元にワープナセルへ向かう。
しかしティリー達は酸素不足で動けなくなってしまう。ただ一人動けたオオセクン大尉がナセルへ向かいワープドライブを作動不能にする。オサイラーは航行不能になったディスカバリーをビリジアン号に収容する。
バーナムは船のコントロールを取り戻すためデータコアへ向かうが、そこにはオサイラーが待ち構えていた。激闘の末オサイラーを打ち破ったバーナムは、船のシステムを再起動しディスカバリーを取り戻す。
ディスカバリーはワープコアを排出してビリジアン号を破壊すると同時に、胞子ジャンプで脱出する。
一方、キエス号は大火の波動で船体に亀裂が入り、崩壊が近づいていた。
サルーはスカールに自分がホログラムではなく生身のケルピアンであることを明かし、外で起きていることを説明する。そしてスカールが現実に向き合う手助けをする。
ホロプログラムが終了し、サルー達は現実に戻ってくる。スカールが最も恐れていたものは母が死亡した際の記憶だった。母が死んだ瞬間のスカールの激しい慟哭が”大火”の引き金だったのだ。
キエス号は崩壊を始めるが、ディスカバリーが駆けつけサルー達を救出する。
エメラルド・チェーンはオサイラーを失って瓦解した。
サルーはディスカバリーを離れ、スカールの今後を見守るため故郷カミナーへ戻ることになった。
提督はディスカバリーの新しい艦長にバーナムを指名する。
ディスカバリーは、ヴェルビン星雲から掘り出したダイリチウムを銀河の星々へ届けるという、新しい任務に就くことになった。
情報を整理してみる
- コンピューターがグレイを認識したため、グレイもホロデッキ内ではホログラムの体を持つことが出来た。グレイは実体がないため高濃度放射線の影響を受けずに済んだ
- オオセクン大尉は幼少の頃から素潜りによるアワビ取りをしていたため他のクルーより低酸素環境に順応していた
- ブックはターボリフト内での戦いでザレを倒す
- ティリーは船の指揮権をバーナムに譲る
- アウレリオ監査官はバーナム達に協力する
- ブックは彼の種族が持つ共感能力でマイセリウムネットワークと繋がることに成功し、クマムシのDNA無しで胞子ドライブを起動できた
- ディスカバリーのクルーの制服もこの時代のものに統一される
- トリルが連邦に再加盟。ニバーは再加盟検討中
今回の感想
もう何というか、展開が慌ただしくてかなり混乱しました。
球体データ全然役に立たねーなぁもう!! オオセクン大尉を助けただけかい!!
いやまあ、球体データがあまりチートな活躍しすぎても面白くないのは分かりますが、いくらなんでもここまで役に立たないとは思わなかった(苦笑)
オオセクン大尉はブリッジクルーの中ではこれまで活躍が少なく影の薄い方だったと思いますが(失礼)今回は活躍の機会が与えられてよかったですね
※ちなみに初期からのブリッジクルーには他にも影の薄い人が居ますが(苦笑)ヒゲもじゃの黒人の人はロナルド・ブライス中尉、アジア系の男性の方はゲン・リース大尉です。それとエアリアムを演じてた人がシーズン3から素顔で登場しているのがニルソン大尉です。名前ぐらい普通に呼んであげて……
それにしてもターボリフト内は広すぎますね~(苦笑)JJ版エンタープライズの船内も妙に広かった記憶がありますが、ディスカバリーも広いですな。
前回から登場のアウレリオ監査官は、ブックの共感能力がマイセリウムにも有効だということに気付く役割でした。うーん、唐突に登場した割には思ったより役割薄かったなぁ
シーズン3第一話で出てきたサヒル中尉が再登場したのは良かったですね。この人の40年が報われる描写というのは、やはり必要だったと思います。
さてディスカバリーは新体制へ移行です。
アディラも正式にクルーになって連邦のバッジを付けていました。
でも制服はこれまでの青い服の方が好みだなぁ。
スタメッツのバーナムに対する態度が妙に冷たくなってたのは怖かった……しかしスタメッツがいなくても胞子ドライブを使えるようになったというのは、スタメッツのアイデンティティ的には結構ピンチですね。
そしてサルーがまさかの戦線離脱。
思えばシーズン3は主要キャラの離脱が多かったですなぁ。減らすばかりではなく、とりあえず艦内の保安体勢はもっと強化した方がよろしいんじゃないでしょうか……
エンディングをロッテンベリーの言葉と旧作テーマ曲で締めるのは良かったですね。
シーズン3全体の感想
宇宙大作戦の時代に別れを告げ、はるか未来に舞台を移したシーズン3
当初は右も左も分からぬ未知の世界を探索するという ”スタートレック” らしいワクワク感が凄く楽しかったのですが、どうもエメラルド・チェーンがらみの話になると急にスターウォーズ的な戦闘シーンが増えてスタートレックらしさは薄まったように思います。
あと、オサイラーはしつこくて厄介な敵、という印象は強いのですが ”強敵” という感じがあまりしなかったんですよねぇ。やってることが所詮は犯罪組織の枠内ですし、彼女がいなくなるだけで瓦解する組織というのも実に情けない。
シリーズで強敵といえばクリンゴンやボーグが真っ先に思い浮かびますが、今シーズンではこの2つの存在については全く触れられなかったのも不満な点です。
クリンゴンについては、登場させようとするとメーキャップをどのバージョンにするかが大問題ですね(苦笑)どっちで出してもファンの間では論争になりそうな気がします。
ボーグについて触れないのは、おそらく「スタートレック:ピカード」が平行して製作されてる影響かと思います。あっちにはセブン・オブ・ナインも登場していますし、下手にボーグの未来を確定させると影響しちゃいますから。
とは言え、時代設定のしがらみから抜け出し全く未知のはるか未来を描いたことで、ディスカバリーという作品が一皮むけたシーズンだったと思います。
実際、毎回待ち遠しくて無茶苦茶楽しませてもらいましたよ!!!
それと一話あたりの内容の密度がとにかく濃いので、お話に付いていくのが大変でした(苦笑)
今回のラストで連邦が安定へ向かい、ディスカバリーが銀河のあちこちへ旅することになりましたので、次はまた宇宙探索的な要素が強くなってくるんじゃないかしら。私的にはそういう話の方が好みですので、シーズン4には期待しています。
次はクロノス(クリンゴンの母星)とか、テラリジウムにも行ってみて欲しいなぁ。
ただ艦長がバーナムというのはちょっと危なっかしいですね(苦笑)
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