スタートレック:ディスカバリーS1第8話「汝、平和を欲するなら、戦いに備えよ」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン1 第8話「汝、平和を欲するなら、戦いに備えよ」Si Vis Pacem, Para Bellum
サブタイトルはラテン語ですね(スタートレック:ピカードでもありました)
今回が前々回から直接続くお話になります。捕らわれたコーンウェル提督の運命は…
(以下ネタバレあり)
第8話のあらすじ
クリンゴンと戦闘中のU.S.S.ガガーリンの救援に向かうディスカバリーだったが奮戦むなしくガガーリンは撃沈される。遮蔽装置のため戦況は連邦に不利になりつつあった。
ジャンプで退却したディスカバリーは惑星パーヴォへやってきた。
上陸班はバーナム、タイラー大尉、サルー中佐の3人。惑星のトランスミッターを目指す3人の前に不定形生命のパーヴァンが現れる。
トランスミッターを借りるためパーヴァンと交渉するサルーだったが、パーヴァンと意識を共有した結果、サルーはパーヴァンのためと信じて任務の妨害を始める。
戦争を終わらせるためにトランスミッターを借りたいというバーナムと、協力したらパーヴァンもクリンゴンの敵になってしまうと言うサルー。
双方の話を聞いたパーヴァンはトランスミッターを調整し2つのシグナルを宇宙に送り始める。
一方”死者の船”では、ルレルがコーンウェル提督の尋問を行うことに。ルレルは提督に亡命を希望し共に脱出を試みるが、ルレルの本心はコル将軍に見透かされていた。
パーヴァンの送ったシグナルは連邦とクリンゴン双方へ向けて発信されていた。シグナルを受けて、”死者の船”が惑星パーヴォへと向かう……
情報を整理してみる
- スタメッツ大尉はティリーのことを見て「船長」と認識したり、急に怒りっぽくなったりと、情緒の不安定さが増していた。
- スタメッツ大尉自身も精神の不調は認識していたが、ドクターに余計な心配と責任を負わせたくないと考え、検査は受けていない。
- クリンゴンのコル将軍は、自分に忠誠を誓う者に遮蔽技術を供与している。既にかなりの船が遮蔽装置を使用している
- 惑星パーヴォには天然のトランスミッターがある。艦隊はこの電磁波をソナーとして利用し遮蔽を探知しようという計画をたてていた
- トランスミッターを所有する知的生命が存在したため、理解と同意を得ないと設備を借りることが出来なくなってしまう(連邦の規定はこういうところで枷になりますね)
- 共存と調和を旨とするパーヴァンは連邦とクリンゴンにも調和をもたらしたいと考えているようなのだが……
今回の感想
パーヴァンが言葉を発しない種族のため、彼らの意図はちょっと分かりにくいですね。
バーナムやサルーの言動から推測していくしかないのですが、かといってサルーの行動も裏切りとか操られていたといった種類のものとは違ったりするのでさらに分かりにくかったです。おまけに最後はクリンゴンを呼び寄せてしまうわけで、意思の疎通が難しいとはいえ色々と足を引っ張られます。
そもそも天然のトランスミッターとか、それで遮蔽を見破れるという辺りの理屈も今ひとつ分かりにくくて、任務の重要性があまり実感できませんでしたよ。一刻を争う任務という割には3人とものんびりしてますしね。
ルレルについても良く分からないんですよねぇ。
以前ヴォークとともにシェンジョウに残ったことでコル将軍とは決別したはずですし、将軍もそのことは分かっているはずですから普通に死者の船に来ているのには違和感を覚えます。ここに至るまでの経緯がもう少し説明されれば納得できると思うのですが…
というわけで、どうも今回私はイマイチお話に入り込めませんでした。
意思の疎通が難しい異種族とのファーストコンタクトということでスタートレックらしいエピソードではあるのですが、戦時中という状況とはちょっと相性が悪かったように思います。
まあこれをメタ的な視点で見てしまうと、次回ディスカバリーと死者の船が遭遇するための下地を作った回だったというところなのかもしれませんが……
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