スタートレック:ディスカバリーS2第12話「影の谷を歩むとも」あらすじとか情報整理とか感想とか
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シーズン2 第12話「影の谷を歩むとも」Through the Valley of Shadows
物語も大詰めに入ってきました。
でも7つの信号のうちまだ3つしか出てないんですよね。今回でやっと4つめです。
(以下ネタバレあり)
第27話(通算)のあらすじ
4番目の信号がクリンゴンの惑星ボレスに現れ、ディスカバリーは調査に向かう。
ボレスはクリンゴンにとって聖地であるため、上陸許可を得るためにルレル総裁に連絡を取る。
ルレル総裁自らがディスカバリーにやってくる。ボレスの修道院にはヴォークとルレルの息子が秘密裏に預けられているためだった。さらにボレスはタイムクリスタルを産出する惑星でもあった。
事情を聞いたパイク船長は、親であるタイラーやルレルが行くのは危険だと判断し、自らが単身で上陸することにする。
タイムクリスタルを得るために、パイク船長は修道院の試練に挑む。そして未来の自分が、事故で全身麻痺の植物状態になることを知る。タイムクリスタルを手にすればその未来が確定し避けることは出来なくなるが、それを承知の上でパイク船長はクリスタルを入手する。
一方、セクション31の船の一つが定時連絡を怠ったという情報に不審を抱いたバーナムは、スポックと共に調査に向かう。
目的の船に到着すると、船のクルーは全て船外に放り出されていた。唯一の生存者ガント中尉を発見し収容する。
バーナム・スポック・ガントの3人は船内へ調査に向かうが、船の殆どはコントロールに掌握されていた。彼らはシステムを再起動してAIを分離しようと試みる。
だがガントの体は既にコントロールのナノボットに入れ替わっていた。本性を現したガントがバーナムに襲いかかるが、間一髪スポックがそれを救う。
ディスカバリーに戻り次の行動を検討するバーナム達だったが、セクション31のほぼ全戦力ーー30隻の船に包囲される。
バーナムはデータを消去するためディスカバリーの自爆を進言し、パイク船長は自爆の準備を命令する……
情報を整理してみる
- 母親のタイムスーツはタイムクリスタルを破壊され時間移動能力を失ったため、信号に関わる時間旅行者は他に居ると推察された
- ボレスの修道院はタイムクリスタルを管理する使命を持ち、総裁であっても権限が及ばない
- ボレスはTNGシーズン6第23話「クリンゴン神カーレスの復活」でも舞台になっています
- 修道院の長、テナヴィクはルレルとヴォークの息子だった。修道院では時間の流れが異なるため、成長し既に成人していた
- 全身不随となり、YES/NOの意思表示しか出来なくなったパイク船長のその後については「宇宙大作戦」のエピソード「タロス星の幻怪人(前・後編)」にて見ることが出来ます
- ガント中尉はシェンジョウの戦術士官だった
- ”コントロール”はバーナムを不確定要素と判断しており、彼女を排除して入れ替わることで球体データを奪おうとしていた
- ”コントロール”は外部に検知されずに船や乗員を乗っ取る能力を得た模様
ここまでに描かれた”赤い天使”の行動と”信号”の目的
2053年
第3次大戦中の地球から避難民をニュー・エデンに移し未来の拠点の礎とする
20年前
”ダイダロス計画”でバーナムの両親が”赤い天使”スーツを作成する
十数年前(論理至上主義者がバーナムを殺そうとしたすぐあと)
幼少時代のスポックに家出したバーナムの居場所を教える(バーナムを助けるため)
数ヶ月前
スポックの前に現れ全生命体滅亡の危機を警告、彼に7つの信号を提示する
2257年(劇中の現在)
信号1:小惑星帯にディスカバリーを呼ぶ(USSハイアワサを救助させ暗黒物質を回収させる)
信号2:惑星テラリジウムにディスカバリーを呼ぶ(災害を阻止させる)
信号3:惑星カミナーにディスカバリーを呼ぶ(ケルピアンとバウルを和解させる)
信号無し:エッソフ4号星にて”赤い天使”を捕獲フィールドに捕らえ、正体がバーナムの母親だと判明する
信号4:惑星ボレスにディスカバリーを呼ぶ(タイムクリスタル入手のため)
930年後
バーナムの母が出現、惑星テラリジウムに拠点を置く
今回の感想
セクション31を掌握した”コントロール”によってディスカバリーは追い詰められていきます。
圧倒的不利な状況にも思えますけど、コントロールの手の届かないところに球体データを持って行くだけなら他にも手はありますよねぇ。通常ワープではまず到達できないような別銀河とか、それこそ平行世界にでもジャンプして球体データを隠してしまえば話が早いように思うんですが……
そこまでしないとしても、セクション31の船では追って来れないような遠くまでジャンプするだけで、対抗策を講じるのに十分な時間を稼げるはず。だれもその辺に言及しないのはなんででしょうね?(というかシーズン2になってからは胞子ドライブを効果的に使うシーンって少なくなりましたよね~)
ルレルが乗ってきた船はクリンゴンD7型巡洋艦ですね。やはりクリンゴン艦はこのあたりのデザインが落ち着きます。
パイク船長の未来については「宇宙大作戦」で描かれていた内容です。覇気があって頼れるイケメン船長があんな状態になってしまうのは悲しいことなのですが仕方がありません。こういう過去シリーズのネタはしっかり反映させてきますねぇ。
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