スタートレック: SNW・S4第8話「桁違いの命令」あらすじや感想など
シーズン4 第8話「桁違いの命令」”Orders of Magnitude”のあらすじ
救難信号を受け、パイク船長は上陸班と共に探索に出かけていた。
船長も副長も不在の中、突然サイモン・リーガー提督がエンタープライズを訪れてくる。提督はクリンゴン戦争において、U.S.S.コンスティテューションの船長として名を馳せた英雄なのだ。
リーガー提督は正体不明の遮蔽船を追跡するためにエンタープライズを徴用するという。
船長も副長も不在のため、たまたまエンタープライズを訪れていたカークが臨時副長として就くことになった。パイク船長達を地上に残したまま、船は敵船の追跡を開始する。
一方、地下洞窟を探索していたパイク船長達は、救難信号が偽物であることに気づく。そこにアンドリア人の一団が襲いかかってきて……
同じ頃、カークはリーガー提督の言葉に疑念を持ち始めていた。カークの父親もかつてリーガー提督の副長を務めていたのだが、提督の父に対する評価が腑に落ちなかったのだ。
そして敵船がアルガス2号星に着陸したのを見たリーガー提督は、その惑星が敵の本拠地だと結論づけて一般命令24条の発令を命じる。24条は惑星上の生物全てを抹殺するというものだ。
カークはこれに激しく反発するが、提督は聞く耳を持とうとせず……
情報を整理してみる
- 今回の宇宙歴は2179.3(2262年)
- 「コルドラジン」という薬品は、TOS第28話「危険な過去への旅」にてドクターマッコイが錯乱状態に陥ったアレです
- 上陸班が洞窟を探索するというのはスタートレックではお約束中のお約束
- ラアンが「幸運のお守り」と言う男物の腕時計は、シーズン2第3話「明日、明日、そして明日」でカークと共に過去へ飛ばされた際に入手した物です。もちろん歴史が変わったためカークはこのことを覚えていません
- ハッキリ明言されませんが、提督の追っている遮蔽船はロミュラン・ウォーバードと考えるのが妥当でしょう。この敵と正面から相まみえるのは、TOS第14話「宇宙基地SOS」まで待たなければなりません。これと同じ事件をSNW側から描いたのがシーズン1第10話「情けの価値」です
- 作戦説明の際に表示された星図で、カーデシアプライムの横にワームホールが描かれてるのはちょっとおかしいです。これ要するにベイジョー・ワームホールなんでしょうけど、この時代には発見されていません(それともSNWのタイムラインだと発見されてるってことでしょうか???)

- リーガー提督役のジョー・モートン氏は「ターミネーター2」のダイソン役があまりにも有名ですね
- 代理船長が横暴な態度をとるというのは、TNG「戦闘種族カーデシア星人」に登場したジェリコ大佐(後に提督)を思い出します。リーガー提督も露骨に言動が横暴で行動も非人道的という、とても分かりやすい悪役です
- リーガー提督の家族は、遮蔽船による植民星襲撃によって亡くなっていました
- 攻撃開始の直前に、カークはリーガー提督が精神的に破綻していることを証明して指揮権を剥奪し、24条の執行を回避しました。このシーンは2009年劇場版でカークがスポックを問い詰めて指揮権を奪うシーンを思い出します。またこの劇場版はカークの父親の活躍がちゃんと描かれた唯一の作品でもあります
- 提督実はリーガー提督の功績になっている戦いはカークの父親が指揮を執っていたものでした。リーガー提督は手柄を横取りし、カークの父親を閑職へと追いやっていました
- ちなみに一般命令24条は、TOS第23話「コンピューター戦争」にてカークも使っています。ただこちらはカークお得意のハッタリなので、実際には発動していません
- アンドリア人の海賊に囚われたパイク船長達でしたが、ウフーラの機転で彼らを打ち倒すことに成功しました。特に説明はありませんでしたが、ウフーラはアンドリア人にしか聞こえない周波数の大音量を放って逆転したんですね
- リーガー提督が攻撃の直前に取り乱したのは、コルドラジンをコーヒーに盛られていた為であることが判明しました(よく見てるとカークがカップに薬を入れるシーンがあります)しかしドクタームベンガはこの罪を被って艦隊を去る決意を固めます
- スコットがスカート型の制服を着てるのには目を疑いました
- ア・シャ候補生は宇宙艦隊は自分に合わないと判断し、艦隊を去ることにしました
今回の感想
代理船長とか提督とかが登場すると大体酷い奴なのはパターン通りなんですが、なんで宇宙艦隊はいつもこういう人材を上層部に残しとくんでしょうかねぇ。
ストーリーとしては過去作でやってたものの寄せ集めではあるのですが、久々に、真っ当に、キャラクター同士の対立と葛藤をキッチリ描いた内容だったので見応えがありました。
でもまたしてもパイク船長は蚊帳の外で影が薄いのよねぇ。パイク船長側の事件が、彼らをエンタープライズから遠ざけておくための仕掛けなのが分かりやすすぎますよ。
とはいえ、リーガー提督の悪役っぷりが徹底していて実に憎たらしかったのはとても良かったです。悪役はちゃんと悪役でなければいけませんからね。ただ残念なのは「薬を盛られた」ことで取り乱したのだと分かり、過去の言動の報いを受けるまでは行かなかったことですねぇ。ここはしっかり罰せられるなり、強制的に引退させられるなりまでを描いて欲しかったかな。そこまでやってくれないと終わった気がしません。
ですが今回の「徹底的に反撃しておかなければ次の犠牲を生む」というリーガー提督の主張が、後の「宇宙基地SOS」でのカークの判断に繋がると考えると、彼の存在も重要だったと分かります。
それと不満点ですが、追跡中に行動不能にした貨物船は助けに行ってあげるべきでしょう。旧作でもENTで貨物船を襲う展開があったんですけど、あれもその後に助けに行ったりとかしなかったんですよねぇ。そこはフォローして欲しかった。台詞でちょっと触れるだけとかでもいいんだからさ。
「SNW」の目次ページはこちら
