スタートレック:プロディジーS2第12話「プロトスター最後の航海・後編」あらすじや感想など【暫定】
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン2第12話(通算32話)「プロトスター最後の航海・後編」”Last Flight of the Protostar, Part II” のあらすじ
気力を取り戻したチャコテイ艦長の下、ダル達はプロトスター再発進を目指す。
ただアドリークのおかげで反物質は手に入ったとはいえ、主燃料となるデューテリアムを得るためには、雲海を越えて粒子の嵐まで到達する必要があった。
ダル達はプロトスターに帆を張り、雲の海を航行して粒子嵐を目指すことになった。プロトスターの改造は順調に進む。
しかしながら、急にやる気になって場を仕切り始めたチャコテイの変貌ぶりに、ダルは少々不満気味。
やがて準備は整い、"帆船"プロトスターは、ついに雲海へと乗り出すのだが……
情報を整理してみる
- 今回の宇宙歴は61898.2(2384年)
- ジェインウェイ提督が言っていた「シンゾン事件」とは、劇場版「ネメシス」におけるシンゾンの反乱のこと。ネメシスは2379年の出来事ですが、どうやらジェインウェイはあの事件以降ピカードとは顔を合わせていない模様です
- 今回登場したドクター・ビバリー・クラッシャーの声は当然ながらゲイツ・マクファーデンさんが担当されています。日本語吹き替え担当の一条みゆ希さんは残念なことに2023年にお亡くなりになったため、ピカードシーズン3がスタトレシリーズ最後の出演となりました。本作の日本語吹き替えが間に合っていればと残念でなりません
- ドクター・ノームは「ビバリーを見つけるのに苦労した」と言ってましたが、この時期のビバリーはピカードと別れ、艦隊を離れて民間で活動しています。その辺りの詳細についてはPICシーズン3で描かれています(ジャックはこの時点で3歳)
- ロミュラン避難計画についてはPICシーズン1で描かれています。ピカードが艦隊を辞職するきっかけになる事件まであと1年を切りました
- デューテリアム(重水素)はシリーズでもよく登場する燃料物質です。最近ではSNWシーズン2第6話「ロスト・イン・トランスレーション」で詳しく描かれていたのが記憶に新しいですね。ワープナセル先端にあるバサードコレクター(ラムスクープ)についても、このエピソードを見ておくと理解しやすいです
- 出港の際にチャコテイが言った「HMS」というのは、イギリス海軍の船などを呼ぶときの接頭辞。つまりチャコティは “帆船" となったプロトスターに対して「女王陛下のプロトスター」というような、ちょっと洒落た言い方をしたわけですね
シリーズでは他にも、カーク船長が鹵獲したバードオブプレイに対して「HMSバウンティ」と名付けた例がありますが、こちらは皮肉を込めた命名です - 発進早々、ダルは不注意から大失敗をしてすっかりヘコんでしまいます
- プロトスターは嵐を目前に帆を失い、さらにラダーの故障で行き詰まってしまいますが、手動でラダーの角度を変えて進路の変更に成功しました
- 嵐の中で雲海に落ちてしまったチャコティを命がけで救出し、ダルは失敗で失った名誉を挽回しました
- デューテリアムの補給に成功したプロトスターは再び星の海へと飛び立ちますが、ヴォイジャーまでは3000光年の距離があると分かりました(プロトワープなら一瞬ですが通常ワープではおよそ3年近くかかる距離です)
今回の感想
チャコティは「運に頼った航海をするつもりはない」とか言っていたのに、結局運任せのダルに命を救われたというのがちょっとした皮肉ですね。でも運任せというか、命綱を外すダルの行動はあまりにも無謀でしたなー。それでも乗り切っちゃう辺りが主人公補正のかかった “運" というところなんでしょうけれども。
ビバリー・クラッシャーが登場する冒頭のシーンは素晴らしいファンサービスでした。それにしてもドクターノームはよく彼女を見つけられましたね。ちゃんとこの時期の彼女の状況が反映されているのはさすがです。
しかしまあ、ウェスリーも時間や空間を移動出来るんだから、もっとマメに顔見せに帰ってやれよなぁ……せめて盆と正月くらいはさぁ。でも、何年も会っていなくてもウェスリーを信じると言って揺るぎない母親の強さも描かれていて、短いですが良いシーンでした。
今回はプロトスターが再び宇宙に飛び立つという超盛り上がる回なのでその辺に不満はないのですが、一つだけ難を言うならダルの扱いかなーと思います。なんかラストで持ち上げるために一度ミスさせて落としてる感じがしちゃったのよね。
いまさら舵の切り間違いをするほど無能じゃないはずですし、命令系統の不満で拗ねてミスるほど幼稚でもないと思うのよね、これまでの成長を考えると。まあタイムクリスタルのせいという理由付けはありましたけど。
一方で、落ち込んだダルを諭すチャコテイのシーンは良かったです。チャコティがマキ時代からヴォイジャー時代までを振り返って、艦長になることが全てではないと語るのは大変説得力がありました。
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