3Dモデリングを利用したプラ板箱組フルスクラッチに挑戦します!
1/12マドックス01を作る(その4)
今時は安価な3Dプリンタが普及してきたこともあり、モデリングソフトを利用したプラモデル作りもだいぶ一般的になってきました。
特にガレージキット界隈では、3D出力で量産した同人パーツをBOOTHなどで販売するという方も増えてきているようです。
とはいえ、3Dプリンタがまだちょっとハードルの高い手法であることも事実だと思います。使用する薬剤の性質や安全性、ランニングコストは大きな問題ですし、思うようなパーツが出力できずに四苦八苦している方々のお声もTwitterなどではよく拝見することが出来ますね。
さて今回、私は3Dプリンタとはちょっと違う手法でモデリングソフトを活用することにしました。
流れとしては以下のような手順です。別に私のオリジナルアイデアというわけではなく既に行っている方もいらっしゃいますが、まあ残念ながらあまり一般的な手法ではありませんね。
作業手順
- モデリングソフトを用いて作りたいパーツのデータを作成する
- データを元に展開図を作成する
- 展開図を元にプラ板を切り出す
- プラ板を組み立てて仕上げる
といった流れです。そして実際にこの手順でパーツ製作を進めています。
3Dモデリングソフトの選定
3Dプリンタ関連の書籍などを見ると、CAD系のFusion360や、CGレンダリング系のBlenderの名前がよく挙がっているようです。
このうちFusion360は使ったことがないのですが、Blenderは一度インストールして試してみました。無料ソフトですからね。
ただ何というか、独自の用語が多くて直感的に操作が掴みにくかったのと、多機能すぎて「ここまでの機能は俺には要らないなぁ」と思い、すぐにアンインストールしてしまいました。
そして結局導入したのが「Metasequoia(メタセコイア)」というソフトです。結構古くからあるソフトで、何といっても軽いのが魅力。低スペックPCでもそれなりに動きます。機能もシンプルで、今回の目的にしている単純なポリゴン立体物を作るならコレで十分です。
後で展開図作成に使用する予定の「ペーパークラフト作成ソフト」との連携が簡単なのも魅力でした。
使うソフトを決めたら、ここからしばらくは勉強のターンです。ネットで見つけたメタセコイアの使い方講座を順にやって基本操作を覚えました(結構時間かかりました)
大体の使い方を把握した後は、下の本を参考書というか操作方法の索引に使用しています。
自分はプラ板モデリングのための必要最小限の機能さえ使えれば良いので、UV展開とかのややこしい機能は全部読み飛ばしました。それで十分です。
そうして最初に作ったモデリングデータがこちら。
この時点では後の展開図作成のことは考えず、単純にソフトの練習と全体のイメージ把握だけを目指して作っていきました。最初は難しかったですが、慣れてくるとコレはコレでなかなか楽しかったですね。
ただ楽しくなってくると
「それなら関節(ボーンという)を仕込んだモデルデータにすれば3Dアニメーションなんかも作れるのでは?」
なんて欲が出てきたりします(苦笑)
ですがそうやって脇道にそれるといつまで経っても本筋の作業が進まなくなってしまいますので、余計な色気は出さずに次の段階へと進まなければいけませんね。
(つづく)
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