30MS夏フォトコン用に作ったネヴァ様の製作詳細まとめ・その2
続いて髪パーツです
ネヴァリア様標準のヘアーパーツはサイドがそれぞれ動くようになっている上に後ろ髪も可動が仕込まれているという、なかなか凝った作りです。
前髪の形状も好きなので出来るだけそれを活かす事にしたのですが、せっかくならもう少し後方のボリュームも欲しいなぁと思い、ロングヘアー化をする事にしました。具体的には、元のヘアーパーツに別売りで出ているロングヘアーの後ろ髪を組み合わせです。
ちょうど前回のオーディション用にロングヘアーのパーツを加工した際に、後ろ髪パーツを使わずに余らせていたのでこれを再利用します。無駄がなくてエコですね
3つあるロングヘアーの後ろ髪パーツのうち、両サイドの2つは割と簡単に付けられました(切って貼っただけ)
問題は中央の髪です。
一番簡単な取り付け方は取り付けたい位置にあわせてざっくりとカットして接着し、継ぎ目部分にはエポキシパテでも盛りつけてから、パテを削り込んで自然な感じにまとめる、といったところでしょう。
しかし今回はレギュレーションでパテを使った造形はできませんから、一工夫が必要です。
で、どうやったのかというとパーツの造形にあわせて接着面をギザギザに彫り込み、パテを使わなくてもそれなりに継ぎ目がまとまるようにする、という手法をとりました。
文章で書くと簡単ですが、これがなかなか大変です。
削って合わせ具合を確認し、また削る、の繰り返しです。普通ならあまりやろうとは思いません(苦笑)
まあパテは使ったら使ったで表面処理とか面倒なので、結果的に仕上げ周りの処理は少し楽になりましたけどね。
加工が終わったら塗装です
今回のネヴァ様は「ポンコツ悪役令嬢」のイメージで考えていたので、髪の色は金髪にすることにしました。悪役令嬢と言えば金髪が定番です(苦笑)
金髪と言ってもプラモの場合は本当に金色を塗るわけではなく、大体の場合は黄色系で塗るのがセオリーです。アニメでも金髪キャラは大体黄色ですよね。
プラモでも例えば武装神姫のアーンヴァルなどはだいぶ黄色い成形色の髪をしていますが、私はもう少し落ち着かせて茶色味を強めにすることにしました。
というわけで以下、具体的な塗装手順です。
グレーサフを吹いて傷のチェックをした後、最初にサンドイエローを塗りました。これが今回一番影の暗い色になります。
これをベースにして、ラスキウスのブロンドを使ってグラデーションを付けていきます。
明るく見せたい場所ほどしっかり塗料を乗せて行きます。ここまでの手順はラッカー塗料を使用。
これで大体の陰影はつきました。しかし写真を見てお気づきかと思いますが、色合いに鮮やかさが無くて何だか金髪らしくないですよね。
そこでここから彩度を上げていきます。
具体的にはクリアーカラーの出番です。水性ホビーカラーを使います。
クリアーイエローとクリアーオレンジで陰影を付けながら全体をオーパーコートしました。一気にアニメ調の金髪っぽくなりましたよ!
このオーバーコートは水性を使用していますので、失敗してもマジックリンで洗浄すればやり直しがききますから気分的に楽です。
その後、綿棒にマジックリンをつけて天使の輪の部分だけクリアーイエローを拭き取りました。すると下地のブロンドの色が出てきてハイライトになってくれます。天使の輪は無理に付けなくてもいいのですが、今回はあった方がいいと判断しました。
満足のいく出来になったら、最後に全体に光沢クリアーを吹いて一旦塗装面を保護した後にスーパースムースクリアーを2回吹いて仕上げです。
艶消しのスムースクリアーを吹く前に光沢を吹くことで塗装面の強さは確実に上がりますので、手間は増えますがこの行程はやっておいたほうがいいですね。可能なら乾燥後にモデリングワックスを塗っておくと更に塗装面の強度が強くなるので安心です。
ただ油性のワックスをかけてしまうとその後はもう塗装のタッチアップが出来なくなってしまいますので、ワックスをかける場合は本当に最後の最後にした方がいいですね。