スタートレック・エンタープライズ:S4第20話「テラ・プライム・前編」あらすじや感想など
シーズン4 第20話(通算96話)「テラ・プライム・前編」”Demons”のあらすじ
地球では多くの種族の代表達が集まり、新たな同盟に向けての準備が始まっていた。
だが会議の席上、見知らぬ女性がトゥポルに何かを渡して息絶える。彼女は医療技術者のスーザン・コウリという人物だった。
スーザンが渡してきたのは赤ん坊の髪の毛だった。そのDNAを分析すると、含まれていた遺伝情報はトゥポルとトリップのものだった。2人の子供に間違いないのだ。
だがもちろんのこと、トゥポルにもトリップにもそんな心当たりはない。
真相を確かめるため、アーチャーはリードを通じてセクション31に繋ぎを取り、スーザンが「テラ・プライム」と呼ばれる異星人排斥組織の一員だという情報を掴む。
月のオルフェウス鉱山にテラ・プライムの本拠地があると睨んだアーチャー達はトリップとトゥポルを偵察に潜入させた。
だが2人の潜入はテラ・プライム側には筒抜けだった。2人は捕らえられ、テラ・プライムのリーダー、パクストンに引き合わされる。
パクストンは鉱山基地そのものを改造した宇宙船で火星へ向かうと、バーテロン・アレイという科学施設を占拠する。それは火星のテラフォーミングのために彗星の軌道を変える装置だった。
これを武器として用いたパクストンは、地球政府を脅迫し異星人の即時退去を要求するのだが……
補足情報や感想など
- ピーター・ウェラー(ロボコップ!)の存在感が強いですね。ウェラー氏は「イントゥ・ダークネス」でも強烈な悪役を演じますが、キャラクターの立ち位置的にも共通したものを感じます
- 惑星連邦設立への動きが加速していきますが、地球はこの翌年からロミュランとの戦争に突入します(年表参照)本来ならそれがシーズン5で描かれるはずだったんですけどね
- 会議に参加していた主な種族は、地球人、バルカン人、アンドリア人、テラライト人、コリダン人、ライジェル人の6種族のようです。でもコリダン人の外見はシーズン1第15話「恩讐を越えて」や、後のDISシーズン3第2話「遙かなり故郷」で登場した姿とは随分違っています
- コリダンは惑星連邦設立時には加盟しません。コリダンが加わるのはTOSシーズン2第10話「惑星オリオンの侵略」の会議以降となります
- 第3次世界大戦における演説の映像で登場したグリーン大佐は、大戦中に大規模な虐殺を行ったことで悪名を残した人物です。TOSシーズン3第22話「未確認惑星の岩石人間」でも登場しています
- 地球人労働者だらけの鉱山にバルカン人のトゥポルを潜入調査に送るのは、かなり目立つし無理があるような気がします
- メイウェザーにも春が来たかと思ったら……
- テラフォーミングとは惑星の環境を地球型に作り替えることを言います。それでなぜ彗星を使うかというと、たいていの彗星は氷の塊なので、それを引き寄せて水を得ようとという考え方なのです。水があれば酸素を作ることが出来ます
- ズインディ危機なんてものがあれば異星人排斥派が生まれるのは当然なわけで、時代背景的にも納得のいく展開です。過去エピソードも細かく伏線に使ってきていますし、シリーズのまとめにふさわしい内容になってきていますね
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