スタートレック:ファーストコンタクト あらすじや感想など
劇場版8作目「ファーストコンタクト」のあらすじ
ウルフ359の戦いから6年、再びボーグが連邦への侵攻を開始した。
就航したばかりのエンタープライズEは戦闘への参加を禁止されるが、ピカードは命令を無視して戦線に駆けつける。
ボーグを誰よりもよく知るピカードの作戦により首尾良くボーグキューブを撃破するが、キューブから脱出したボーグスフィアが地球へと向かう。追跡するエンタープライズ。
ボーグスフィアはタイムトラベルを行い、過去へ戻って地球を侵略しようとしていた。過去の地球が征服されれば、惑星連邦も存在しなくなってしまう。
ボーグスフィアが到達したのは2063年4月4日だった。
その翌日、地球初のワープ実験が成功し、開発者のゼフレム・コクレーン博士と通りかかった異星人との間でファーストコンタクトが行われるのだ。
スフィアの攻撃で実験船「フェニックス号」はダメージを負ってしまうが、同じく時を遡って追ってきたエンタープライズによってスフィアは破壊される。
エンタープライズの面々はファーストコンタクトを歴史どおりに成功させるためフェニックス号の修理を手伝うことにするが、未来の事を知ってしまったコクレーン博士はすっかり尻込みしてしまう。
一方、スフィアが破壊される直前、ボーグ達はエンタープライズに転送侵入していた。
着実に改造されていく艦内で戦いを挑むピカード達だったが、ボーグの力は圧倒的でクルーは次々と同化され、データも囚われてしまう。そしてデータの前に現れたのはボーグ集合体を統べる女王「ボーグ・クイーン」だった。
ボーグはエンタープライズのディフレクターを亜空間通信機に改造し、この時代のボーグを呼び寄せようとしていた。さらにクイーンはデータを仲間にしようと懐柔してくる。
ピカードはディフレクターを破壊し計画を防ぐが、ボーグの勢いは止まらない。
意地になって徹底抗戦を命じるピカードだったが、コクレーンの助手リリーの言葉に目を覚まされ、総員退艦と自爆を決意する。
クルーが次々と艦を離れるなか、ただ一人残ったピカードはクイーンとの対決に向かう。
折しも、コクレーン博士のワープ実験が始まろうとしていた。クイーンはこれを打ち砕いて勝負を付けようとする。
だがクイーンの企みはデータによって阻止され、ピカード達はからくもクイーンを打ち破ることに成功する。
コクレーン博士の実験も成功し、地球へとやってきたバルカン人とのファーストコンタクトも成功した。
エンタープライズはその歴史的瞬間を見守りながら、24世紀へと進路を向けるのだった。
補足情報や感想など
- 新スタートレックシリーズの劇場版2作目、スタートレックシリーズの劇場版としては8作目にあたります
- シリーズでも人気の高い敵役であるボーグとの全面対決であり、アクション性の高い作品でもあります
- この事件が起きた頃、カーデシアとドミニオンが同盟を結び、連邦とは一触即発の状態になっているはずなのですが、特に言及はありません。対ドミニオンでロミュランとも協力態勢をとってる時期なので劇中の台詞には少々矛盾があります
- 一応DS9の方では「敗れざる者・前編」の中でちょっとだけ事件に対して言及はあるのですが、これも時系列的には矛盾しています。ウォーフ以外の主要メンバーが一切乗らずにディファイアントが援軍に来ているというのもおかしな話ですし、ウォーフの胸の紋章もモーグ家のままです。まあ仕方ないところでしょう
- コクレーン博士はTOSシーズン2第9話「華麗なる変身」にも登場しています
- 艦内を徐々に侵略していくボーグの描写は「エイリアン」っぽいですね
- 医療室にちゃんとアリサ・オガワ大尉がいたり、ホログラムドクターが登場したりするのは、ファンにとっては嬉しいサービスですね。バークレーも相変わらずですし、ホロプログラムのディクソンヒルが登場するのも粋な展開です
- 対ボーグ戦の緊迫感と、地上班の牧歌的な雰囲気が対照的で、緩急の付け方が上手いですねぇ
- ボーグクイーンの登場は当時結構衝撃的でした。ただ、こんなおっかない敵よりジェインウェイ艦長の方がおっかなくなるなんて誰が想像したことでしょう(苦笑)
- 24世紀にはお金はないという台詞がありますが、実質的にはそんなことはありませんよね(ラチナム)
- データが8年前に生殖機能を使ったというのは、もちろんTNGシーズン1第3話「未知からの誘惑」のターシャとの件です。あのエピソードがこれほど後まで影響するとは思ってもみませんでしたねぇ
- ウォーフは白兵戦でメクラフ(クリンゴンの短剣)を使ってました。たぶんこれマリナーが一度壊したやつです。いや時系列的にはこれから壊すのかな?
- 全体的に展開がスピーディで、大変楽しめました。TNG映画ではこれが一番好きです
新スタートレックの目次ページはこちら