新スタートレック:S6第9話「機械じかけの小さな生命」あらすじや感想など
シーズン6 第9話(通算135話)「機械じかけの小さな生命」”The Quality of Life”のあらすじ
エンタープライズはタイラスA7号星にやってくる。素粒子ビーマーという鉱山採掘技術の視察のためだ。しかしビーマーの技術開発は難航しており、艦隊は開発打ち切りを検討していた。
視察中パワーグリッドの故障が発生するが、技術責任者のファラロン博士はエクソコンプという小型ロボットでこれをあっさり修理してしまう。
博士は素粒子ビーマーの有用性を示すために48時間の猶予を願い出る。ピカードはこれを了承し査察期間を延長する。
ところが、作業中のエクソコンプが突然故障して言うことを聞かなくなってしまう。その直後、エクソコンプが作業をするはずだったコンジットが爆発を起こす。
データはエクソコンプが知性ある生命体になり、自ら危険を避けたのではないかと考える。しかし故障時の再現実験をしてもそれを実証することは出来なかった。
実はエクソコンプは実験であるということを見抜いて想定とは違う行動を取っていた。データが考えていたよりも高度な知性を持っていたのだ。
そんなおり基地で事故が発生し、査察中だったピカードとジョーディが取り残されてしまう。転送が使えず、猶予時間は少ない。
博士はエクソコンプを救出に使うことにするが、それはエクソコンプに自爆を強いる作戦だった。データはこれに激しく反対し転送機をロックしてしまう。
ライカーはエクソコンプ自身に作戦を行うかの判断をさせる。
エクソコンプは予定とは別の作戦を自ら考案し、ピカード達の救助に成功する。だがその結果、3機のエクソコンプのうち1機は自らを犠牲にする。仲間の2機を守ったのだ。
データは艦長の命を危険にさらしてしまったことを詫びるが、ピカードはそんなデータを人間的だと評価するのだった。
補足情報や感想など
- ビバリーはバトラフ剣術なんて習ってるのか…
- データは感情が無いと常々言っていますが、思考はとても人間的ですね。ライカーもピカードもそれを十分すぎるほど理解し、信頼しているのが実感できます
- かつてピカードはデータを守るために奮闘し、今回はデータがエクソコンプを守るために奮闘します。そしてエクソコンプ自身も仲間を守るために自らを犠牲にする、というこのやさしさの連鎖がこの話のポイントでしょう
- ところでこのエクソコンプですが、しばらく後にはちゃんと生命体として認められるらしく、ローワー・デッキ第10話「セリトス絶体絶命!」では艦隊のクルーとして登場します。AIもかなり進化して会話も出来るようになりますが、自己保身の機能は相変わらずのようで……
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